家庭教師ブログ

学校別「都立中に合格するには」⑤両国高等学校附属中学校 の紹介

2026.08.17

 

 

こんにちは。家庭教師Camp事務局です。

これまでのブログでは、東京都にある公立中高一貫校(以下、「都立中」と略します)で、

小石川中等教育学校都立武蔵高等学校附属中立川国際中等教育学校

南多摩中等教育学校の学校紹介をお送りしてきました。

 

さて、今回お送りする都立中の学校紹介シリーズ第5弾は、両国高等学校附属中学校です。

「両国中」は東京都東部地域の都立中になります。それではさっそく見ていきましょう。

 

学校別「都立中に合格するには」⑤両国高等学校附属中学校 ◎概要

まずは概要です。恒例の立地・交通アクセスを確認しましょう。

 

〒130-0022 東京都墨田区江東橋1丁目7番14号

JR「錦糸町駅」より徒歩約5分 東京メトロ半蔵門線「錦糸町駅」より徒歩約5分

都営新宿線「菊川駅」より徒歩約10分 都営新宿線「住吉駅」より徒歩約10分

 

多くの駅に囲まれている関係で、最寄り駅が比較的多いのが特徴ですね。最短は錦糸町駅になります。

江東橋のすぐ隣くらいの位置にあり、比較的分かりやすい立地ではないでしょうか。

新宿駅から約21分(両国中公式HPより)なのもありがたいですね。

 

両国中は『併設型中高一貫教育校』に属しており、以前は高校段階でも生徒募集を行っていました。


ただし、東京都の方針により、2022年度(令和4年度)入学生から両国高校の高校募集は停止され、

同時に両国高校附属中学校の募集規模が3学級・120人から4学級・160人へ拡大されました。


そのため、現在の制度では、今後変更がない限り、両国高校を目指す場合は附属中学校の入試を経て入学する必要があります。

 

学校別「都立中に合格するには」⑤両国高等学校附属中学校 ◎特色

「高い『志』の実現 リーダーの育成」を掲げる両国附属中学校は、1901年に東京府立第三中学校として開校して以来、

120年以上の歴史を持つ伝統校です。現在は中高一貫教育校として、6年間を通じて将来社会で活躍するリーダーの育成に力を入れています。

両国附属中の特徴としてまず挙げられるのが、「自律自修」という校訓です。

自らを律し、自ら進んで学ぶ姿勢を重視しており、教育目標にも「自ら考え、学ぶ生徒」「高い志と使命感をもった生徒」の育成が明記されています。

また、学校の特色として「授業を大切にする」文化があります。

公式サイトでも「授業はチャイムとともに開始し、特別な事情がない限り授業を欠かさない」という方針が示されており、日々の授業を大切にする姿勢が学校全体に根付いています。

さらに、両国附属中では「志(こころざし)学」と呼ばれるキャリア教育を展開しています。

職場体験や卒業研究、高校での探究活動を6年間の学びとして体系化し、社会に貢献する志や使命感を育てることを目指しています。

単なる進学実績だけではなく、「将来どのように社会で活躍するか」を考えさせる教育が特徴です。

学習面では、英語・数学・理数教育に力を入れていることはもちろん、英語ディベートや探究活動、プレゼンテーションなども重視されています。

英語4技能の育成や論理的思考力・表現力の向上に取り組んでおり、主体的に学ぶ姿勢が求められる学校と言えるでしょう。

現在は公式ホームページで年間授業計画も公開されており、6年間を見通したカリキュラムを確認することができます。

難関国公立大学への進学も視野に入れた教育課程が整備されている点も魅力です。

ただし、学校との相性は数字やパンフレットだけでは分かりません。

両国附属中は伝統や校風を大切にする学校でもありますので、学校説明会や文化祭などに参加し、ぜひ保護者の方とお子さま自身の目で学校の雰囲気を確かめてみてください。

 

学校別「都立中に合格するには」⑤両国高等学校附属中学校 ◎入試形態

都立中高一貫校の中でも、算数・数学系の思考力を問う独自問題で知られているのが、東京都立両国高等学校附属中学校です。

両国中の入試では、都立中の共同作成問題である適性検査Ⅰ・Ⅱに加えて、両国中独自作成の適性検査Ⅲが課されます。

今回は、最新の入試資料をもとに、両国中の入試形態と、合格に向けてどのような対策が必要なのかを整理します。

◎入試形態

両国高等学校附属中学校は、一般枠募集で入学者を選抜しています。

令和8年度の募集人員は152人で、最終応募者数は586人、最終応募倍率は3.86倍でした。

選抜では、報告書と適性検査Ⅰ・Ⅱ・Ⅲの得点を合わせた総合成績によって合格候補者が決定されます。面接や作文を別途実施する形式ではありません。

検査時間は、適性検査Ⅰ・Ⅱ・Ⅲがすべて45分です。

  • 適性検査Ⅰ:9:00~9:45
  • 適性検査Ⅱ:10:15~11:00
  • 適性検査Ⅲ:11:30~12:15

という時間割で実施されます。

◎配点は「Ⅰ・Ⅲが重い」

両国中の入試を考えるうえで、非常に重要なのが配点です。

適性検査は、それぞれ100点満点で採点されますが、総合成績では、

  • 適性検査Ⅰ → 3倍=300点
  • 適性検査Ⅱ → 2倍=200点
  • 適性検査Ⅲ → 3倍=300点

に換算されます。

さらに、報告書は720点満点を200点満点に換算します。

したがって、総合成績は、

報告書200点+適性検査Ⅰ300点+適性検査Ⅱ200点+適性検査Ⅲ300点=1000点

となります。

つまり、元記事にあった「適性検査Ⅰ・適性検査Ⅱの比重が高い」という説明は正確ではありません。

両国中では、適性検査Ⅰと適性検査Ⅲの配点が特に高いことが大きな特徴です。

報告書は総合成績の20%、適性検査全体で80%を占めます。

したがって、学校の成績を軽視してよいわけではありませんが、適性検査でしっかり得点することが合格には欠かせません。

 

◎報告書は5・6年生の成績を使用

報告書には小学5年生・6年生の学習の記録が使われます。

令和8年度の両国中では、国語・社会・算数・理科だけでなく、音楽、図画工作、家庭、体育、外国語を含む9教科について評定を点数化します。

各学年の満点は360点、2学年合計で720点満点。

これを3.6で割り、200点満点に換算して総合成績に加えます。

「都立中だから当日の適性検査だけ頑張ればよい」と考えるのは危険です。

特に5・6年生の学校生活では、普段の授業や提出物、実技教科を含めた学習にも継続して取り組んでおくことが大切です。

 

◎適性検査Ⅰは「読解+400字~440字の作文」

適性検査Ⅰは、都立中高一貫校の共同作成問題です。

令和8年度の両国中では45分で、大問1問・小問3問という構成でした。

文章の内容を正確に読み取り、その内容をまとめたり説明したりする力に加えて、読み取った内容を踏まえて自分の考えを論理的に表現する力が求められています。

特に重要なのが作文です。

令和8年度の出題方針では、与えられた課題について、読み取った内容を踏まえて400字以上440字以内で自分の考えをまとめることが示されています。

したがって、両国中を目指すのであれば、

  • 文章を速く正確に読む
  • 問われていることを正確に把握する
  • 資料や文章の内容を根拠として使う
  • 自分の意見を筋道立てて書く
  • 指定された字数内にまとめる

という力を身につけておく必要があります。

単に「作文が書ける」だけではなく、文章を読み、その内容を踏まえて論理的に書く力が重要です。

◎適性検査Ⅱは共同作成問題だからといって油断できない

適性検査Ⅱも共同作成問題です。

資料から必要な情報を読み取り、課題に対して思考・判断する力、論理的に考察・処理する力、そして考えたことを的確に表現する力が問われます。

令和8年度の両国中の出題方針を見ると、大問3問・小問6問で構成されました。

題材は、

  • 日常の事象をもとにした図形や数量の問題
  • 日本茶を題材にした資料分析
  • ものが着地することを題材にした実験・考察

という内容でした。

ここからも分かるように、適性検査Ⅱでは算数・理科・社会を単純に教科別に解くというより、資料を読み、必要な情報を取り出し、条件を整理し、そこから考えて答える力が重要になります。

共同作成問題だから簡単、ということではありません。

文章や資料の量、問題を処理するための作業量も考えると、時間配分まで含めた練習が必要です。

◎適性検査Ⅲは両国中独自の「数理・図形」問題

両国中の大きな特徴が、適性検査Ⅲです。

適性検査Ⅲは共同作成問題ではなく、両国中が独自に作成する問題です。

検査時間は45分。

令和8年度は大問2問・小問7問で構成され、課題に対して数理的・幾何的な分析を行い、総合的に考察して判断・解決する力が問われました。

令和8年度の出題では、

  • 運動会を題材に、条件を正確に理解して数理的に考察する問題
  • 図形の面積を正確に計算する問題
  • 西暦を題材に、数の規則を利用して考える問題
  • 規則を理解して正しく数え上げる問題

などが出題方針として示されています。

両国中の適性検査Ⅲでは、単純な計算問題だけではなく、問題文に書かれた条件を正確に読み取り、それをもとに試行錯誤する力が求められます。

特に、

「条件を一つ読み落としてしまう」

「場合分けを間違える」

「数え上げで漏れが出る」

といったミスは、そのまま失点につながります。

したがって、計算力だけではなく、

条件整理・図形・規則性・場合の数・数え上げなどを、途中の考え方まで含めて練習することが重要です。

 

◎両国中に合格するための対策

両国中対策では、適性検査Ⅰ・Ⅱ・Ⅲをバランスよく勉強することが基本です。

その中でも、配点から考えると特に力を入れたいのが適性検査Ⅰと適性検査Ⅲです。

 

①作文は「型」を身につける

適性検査Ⅰは300点換算となるため、作文対策は非常に重要です。

ただし、いきなり難しいテーマについて書く必要はありません。

まずは、

「自分の考え」

「その理由」

「文章や資料から読み取った内容」

「具体例や説明」

というように、自分の意見を根拠とともに説明する練習を繰り返しましょう。

400~440字という字数に収める練習もしておきたいところです。

 

②適性検査Ⅱは「資料を読む力」を鍛える

適性検査Ⅱでは、算数・理科・社会それぞれの知識だけではなく、資料から情報を読み取って考える力が重要です。

グラフ、表、文章、実験結果など、さまざまな資料を見て、

「何が分かるのか」
「どの情報を使えばよいのか」
「なぜこの結果になるのか」

を説明する練習をしておきましょう。

また、両国中だけを志望している場合でも、共同作成問題の過去問だけでなく、他の都立中の過去問にも取り組むとよいでしょう。

 

③適性検査Ⅲは過去問で「両国中らしさ」に慣れる

適性検査Ⅲは両国中独自問題です。

そのため、最も有効な対策の一つが両国中の過去問を繰り返し解くことです。

特に、

  • 図形
  • 規則性
  • 数え上げ
  • 場合分け
  • 整数
  • 条件整理
  • 試行錯誤型の問題

などに慣れておきましょう。

ただ答えを出すだけではなく、

「なぜその方法で解けるのか」
「他の可能性を見落としていないか」
「条件をすべて使っているか」

まで確認することが大切です。

④「解く順番」を考える

両国中の適性検査Ⅲでは、すべての問題を最初から順番に解く必要はありません。

問題を見たときに、

「これはすぐ解ける」
「これは時間がかかりそう」
「これは後回しにしたほうがよい」

判断する力も重要です。

過去問演習では、単に制限時間内に解くのではなく、⏰どの問題に何分使ったのかを振り返ってみましょう。

◎両国中合格のポイントは「ⅠとⅢ」

両国中の入試は、報告書200点、適性検査Ⅰ300点、適性検査Ⅱ200点、適性検査Ⅲ300点の合計1000点満点です。

つまり、両国中では、

「作文・読解の力」+「数理的に考える力」

の両方が非常に重要です。

「算数が得意だから両国中向き」「作文が得意だから大丈夫」という片方だけの対策では十分ではありません。

適性検査Ⅰで文章を正確に読み、自分の考えを論理的に書く力。

適性検査Ⅲで条件を整理し、図形や数の問題を粘り強く考える力。

そして適性検査Ⅱで、資料を読み取って考察する力。

この3つをバランスよく伸ばしていくことが、両国中合格への近道です。

特に、適性検査Ⅲは両国中独自問題で、配点も300点と大きいため、過去問を使った学校別対策は早めに始めておきたいところです。

なお、令和9年度の詳細な学校別募集要項が発表された際には、検査内容や配点等に変更がないか必ず確認しましょう。

 

学校別「都立中に合格するには」⑤両国高等学校附属中学校 ◎学校別都立中受験コース

そこで、両国中対策としてぴったりなのが、オンライン家庭教師の家庭教師Camp「学校別都立中受験コース」です。

 

前述のような両国中に向けた対策ができるのはもちろん、オンラインのマンツーマン指導なので

分からないところをしっかり解説を受けることができます。志望校ごとにコースが分かれているので、その学校にあった細かいポイントまで指導します。

条件の見落としがないような書き込みの仕方のコツ、作文を書ききるための方法など両国中だからこその指導をいたします。

都立両国中を志望されている方は、ぜひ一度家庭教師Campまでお問い合わせくださいませ。

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