家庭教師ブログ
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2023.11.02
こんにちは、家庭教師Campライターの瀧本です。
これまでは都立中の学校別紹介をする「都立中に合格するには」シリーズを更新していましたが、もちろん他の都道府県にも優れた公立中高一貫校が存在します。
今回も埼玉県の公立中高一貫校を紹介していきます。
本日は「さいたま市立大宮国際中等教育学校」・「さいたま市立浦和中学校」の2校を紹介いたします。
▼埼玉県立伊奈学園中学校・川口市立高等学校附属中学校の紹介はこちら▼
▼小石川中▼ ▼武蔵中▼ ▼立川国際中▼ ▼南多摩中▼ ▼両国中▼
▼白鷗中▼ ▼大泉中▼ ▼九段中▼ ▼桜修館中▼ ▼富士中▼ ▼三鷹中▼
まずは立地・交通アクセスから確認していきましょう。
〒330-0856 埼玉県さいたま市大宮区三橋4-96
「大宮」駅西口より西武バス(「二ツ宮」行・「指扇駅」行) 「大宮国際中等教育学校」駅下車、徒歩3分
バスによる経路が少ないですが、大宮駅からのアクセスは良好ですね。
スクールバスの利用条件は「約4か月毎の乗車パスを購入」することで、誰でも利用できます。
大宮国際中等教育学校は目指す学習者像として「未来の学力が備わった人」「国際的な視野を持った人」「より良い世界を築くことに貢献する人」の3つを掲げています。
名前の通り国際性を重視していることはもちろんですが、それに関わる社会性や課題設定力・問題解決能力なども重視していることがうかがえますね。また、それとは別に「3つのG」として、「Growth(成長)」「Global(国際的)」「Grit(情熱・やり抜く力)」という3つの思考態度を養うとしています。
中等教育学校ですので、6年制となり高校入試はございません。
中等1年生(中学1年生)~4年生(高校1年生)と中等5・6年生(高校2・3年生)にステージを分けて指導しています。(一応、通常と同じく1~3年生を前期課程、4~6年生を後期課程とする呼称も残っています。)
高校1年生に相当する期間までは基礎学力をしっかりと育て、高校2・3年生相当の期間でより発展的な内容や、将来の進路・興味関心に合わせたコースに分かれていきます。
大宮国際中の入試形式は「一般選抜」と「特別選抜」に分かれますが、「特別選抜」はいわゆる帰国生入試などに該当し、生徒募集要項にて条件が定められています。
よって、ここでは「一般選抜」を中心に説明していきます。
大宮国際中の一般選抜は第1次選抜と第2次選抜に分かれており、第1次選抜は適性検査Aと適性検査Bの2教科、第2次選考は適性検査Cと「集団活動」(面接)としてコミュニケーション能力の検査もあります。
まずは第1次選抜の突破を目指して頑張りましょう。
また、大宮国際中の特徴として、入試日の違いによりさいたま市立浦和中との併願が可能です。
第1次選抜の日程が異なりますので、どちらも受験可能です。しかし、第2次選抜は同じ日になりますので、どちらも合格することができた方は、どちらに行きたいのかよく考えて、どちらか一方の第2次選抜を受験してください。
適性検査Aでは英語のリスニング試験や理数系の記述問題、社会系の資料・グラフの読み取りに関する記号問題などが出題されています。
英語・算数・理科・社会の幅広い対応能力が求められていますが、社会については決して年号暗記のような知識偏重型ではなく、むしろグラフなどから思考できる数理的能力が求められています。
適性検査Bでは社会・算数・国語分野から出題されています。
適性検査Bはややさいたま市立浦和中に傾向が似ていますが、記号問題だけでなく30字程度の記述問題も出題されています。
第2次選抜の適性検査Cでは、社会的なテーマに関して資料などをふまえて300字以内の発表原稿を作る作文問題が3問出題されており、適性検査A・Bとはがらっと変わっています。しかし、傾向的には他の埼玉県公立中高一貫校との類似性も見られます。
まだ新しい学校であるため過去問題の分量も十分ではありませんが、しっかりと他の公立中高一貫校の過去問にも触れ、様々なパターンに対応できる学力を身に付けておきましょう。
まずは交通アクセスを確認してみましょう。
〒330-0073 埼玉県さいたま市浦和区元町1-28-17
JR京浜東北線「北浦和」駅東口から徒歩12分
駅からの道は比較的分かりやすいでしょうか。北浦和駅からの距離もさほど長くはないのではないでしょうか。
平成19年4月1日に、さいたま市初の併設型中高一貫教育校として設立されており、埼玉県の公立中高一貫校の中でも歴史のある学校です。
併設型ですので、高校入試のチャンスもあることも魅力の一つです。
学校教育目標は「高い知性と豊かな感性・表現力を備えた国際社会に貢献できる生徒の育成」としており、大宮国際中などと同じく国際社会での活躍を念頭に置きながら教育を行っています。
学校づくりの視点においても「さいたま市民の期待に応える学校」を掲げているように、そういった地域性や公共性も意識しているのが特徴です。
中1・中2を前期課程として基礎的な内容を学習し、中3・高1を中期課程、高2・高3を後期課程として指導していきます。
高1からは高校入試を突破した高校入学生も入ってきますので、中3~高1の期間を中高の接続期間としているのかもしれません。
部活動や学校行事なども豊富で、文武両道というか、学校生活と学業という二軸を重視していることがうかがえます。
大学への進学状況としては、国公立大学において毎年東大への合格者を輩出し、一橋大・東工大への進学者もコンスタントに出ています。
地域的に埼玉大学・千葉大学への進学も多いですが、それに勝るとも劣らないくらい東大への合格を出しているのはさすがですね。
上位私立大学については早稲田大学・立教大学・明治大学・法政大学への進学者が多く見られます。
浦和中の第1次選抜は適性検査Ⅰ・適性検査Ⅱの2教科となっており、
第2次選抜では適性検査Ⅲと個人面接・集団面接を行います。
こちらも第一次選考の突破なしには合格はありえませんが、第二次選考においても筆記試験があるというのは特徴ですね。
第1次選抜の適性検査Ⅰでは、物語文・説明文・資料問題・地理歴史・公民と国語・社会分野から出題されます。記号問題だけでなく資料から計算して考える問題、記述問題などもありますが、長くても30字程度ですので、短文で確実に根拠やキーワードをまとめる練習が必要です。
適性検査Ⅱでは理科と算数という構成です。
かなり分量が多く、時間内にすばやく処理できる能力が必要です。また、理科の実験に関する問題など、知識だけではない思考力が問われます。
このあたりについては、都立中高一貫校などとの類似性が見られます。
第2次選抜のうち、適性検査Ⅲは問題が公開されています。大宮国際中と同じく、会話文や資料などを参考にして、250~300字程度の発表原稿を作成する作文問題が3題出題されています。
素早く要点を読み取り、記述していく作文力が求められます。
個人面接では10分程度で入学意欲や将来の夢などを質問して答えていく形式で、
集団面接では7人程度の集団で課題に対して話し合い解決を試みる形式となります。
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