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【都立中?私立中?】中学受験の入試対策について

2024.02.07

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こんにちは。家庭教師Campの深川です。

 

今回は私立中受験について書いてみたいと思います。
昨今、私立中の算数に記述が出題されたり、都立中の適性Ⅲに特殊算のようなものが出題されたり、
私立中と都立中の入試傾向が近づいてきています。

もちろん、都立中の勉強を極めたから私立中の御三家に合格できる!というほどではありませんが。

一番上のお子さんが受験をするという場合、

先ずは、私立中・都立中の入試傾向をしっかりとつかんでおくことが大切になります。

 

 

私立中の受験形態

 

私立中にも色々な受験形態がありますが、

一定の偏差値以上の中学を目指すのであれば、基本は算国理社(4科目)の勉強が必須になります。

私立の場合、「小学校6年間で学んだこと」という縛りがありませんので、

理科も社会も細かい知識が必要になります。

また、算数に関しても、知識があるのであれば、

平方根の考え方を使おうが、三平方の定理を使おうが全くの自由となります。

むしろそういった知識があった方が素早く解ける問題もあります。

 

かつて、開成中学を受験する生徒に算数を教えたことがあるのですが、

その生徒は三平方の定理や平方根を知っていました

 

答えだけを書けば良い問題だったので、知っている知識は使って解くように指導しました。

 

国語に関しても、都立中と違い、作文と読解だけではありません。

記号選択が多かったり、語句の選択が多かったり、学校によって傾向が違います

国語が難しいので有名なのは青山学院中等部です。

私立中受験は算数ができる子どもが有利だと言われていますが、

青山学院中等部では国語に食らい付けずに志望校を変更するお子さんもいます。

 

都立中の受験形態

 

都立中の受検は適性Ⅰ・適性Ⅱ・適性Ⅲという区分で試験が行われます。

適性Ⅰは作文、適性Ⅱが理科・社会メインに算数、適性Ⅲは算数・理科といった内容になります。

都立中の適性Ⅱの社会は、歴史や地理がそのまま出されるわけではなく、図表やグラフの読み取り、細かい計算をさせるというものが多いです。

適性Ⅱの対策として小数の計算は必須になります。

 

都立中では共同作成が出される学校学校独自の独自問題が出される学校に分かれます。

適性Ⅲがある学校は、それぞれ独自で問題が作られています。

都立桜修館では、適性Ⅰと適性Ⅱの大問1が独自作成、

都立大泉では、適性Ⅲが独自作成、

都立小石川では、適性Ⅱの大問2、適性Ⅲが独自作成、

都立立川国際では、適性Ⅰが独自作成、

都立白鷗 では、適性Ⅰと適性Ⅲが独自作成、

都立富士 では、適性Ⅲが独自作成、

都立三鷹では、適性Ⅰと適性Ⅱの大問1が独自作成、

都立南多摩では、適性Ⅰが独自作成、

都立武蔵では、適性Ⅱの大問2と適性Ⅲが独自作成、

都立両国では、適性Ⅲが独自作成となります。

千代田区立九段中学では、適性1、適性2、適性3それぞれが独自作成で

千代田区民への優遇措置があります。

 

私立中の受験対策は?

 

小学校4年から5年の中ごろまでは、万遍なく知識を身に着けていくことが重要です。

算数も同様です。

算数の場合

学校別対策が始まる前にしっかりと学習しておいた方がよいのは

算数で言えば、「速さ」、「割合」、「規則性」、

「整数問題」、「平面図形」、「立体図形」です。

私立の上位校の入試を見ても、

「速さ」に関する問題、「図形」に関する問題は必ずといって良いほど出題されています。

また、「整数問題」は出題されるとかなりやっかいな物になります。

まずは、基礎を身に付けましょう。

算数については上位校を目指すのであれば、小学6年生になったときにお手元において解いてもらいたい問題集があります。「中学への算数」という月刊誌です。

この月刊誌は問題ごとにレベル分けがされていますし、単元ごとの特集も組まれます。

まずは本書のレベル1の問題を確実にすること、

そして最難関校を受けるのであればハイレベルまでしっかりと解いておきましょう

もちろん、塾で扱う教材とは別途で勉強します。

 

国語について

国語の受験対策として必ずやっておいていただきたいのが、語彙を増やしておく努力です。

よく本屋さんに『〇〇才までに覚えておきたい言葉』というような本が売られていますので、そういったものを1冊用意して、必ず最後のレベルまで覚えさせておきましょう。

もう1つやっておいていただきたい事があります。

それは文法をマスターしておくことです。

これも本屋さんで売っていますが、『小学〇年生の国語文法』というものがあります。

どこの出版社でも構わないので、お子さんが取り組みやすいものを用意すると良いです。

これは小学3年生くらいからスタートして、学年を上げていくと良いです。

文法を知っているといないとでは、読解力に大きな差が付きます。

3年生から1日1~2ページ解いておくだけで、後々、楽になります

手を抜かずに取り組ませましょう。

 

理科と社会については、『メモリーチェック』など

総復習ができる一行問題集を早い学年から繰り返し読んで、なんとなく覚えておくと有利です。

国語の語彙や文法、理科や社会も、

もちろん、塾の教材を学習する時間以外で取り組むことが前提です。

 

皆様の志望校選びに少しでも役立てれば幸いです。

 

最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。


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【この記事を書いた人】
深川佐知子
【略歴】
指導歴30年以上のベテラン。現在はena個別の校長を務め、大学受験では早稲田大学や東京薬科大学、高校では立川・国分寺・中大附属高校などに合格者を輩出。自身の子供も中学受験を経験し駒場東邦中学に進学後、東京大学に合格した。どの学年で、どんな勉強をしたらよいのか、など、教育者と保護者の視点から情報を発信していきます。

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