家庭教師ブログ
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2023.02.07
こんにちは。家庭教師campライターの工藤です。今回は沖縄県の公立中高一貫校の沖縄県立開邦中学校・高等学校についてご紹介いたします。
沖縄県立開邦中学校（以下、開邦中学校）のアクセスを確認してみましょう。
〒901-1105 沖縄県島尻郡南風原町字新川646番地
・首里駅循環線「開邦中学・高校バス停」より徒歩1分
・鳥堀バス停より徒歩20分程度
・モノレール首里駅より徒歩15分程度
開邦中学校の校訓は「開邦雄飛」、「邦を開き世界に羽ばたく人材を育成する」ことを理念としています。「邦を開く」とは聞きなれない言いまわしではありますが、「邦」は映画のコマーシャルなどでたまに「本邦（＝日本国内）初公開」と言われるように、「くに、日本」などを意味する言葉です。ここでは「沖縄県や日本から、世界で活躍する人材を育てる」という風に解釈して良いと思います。
教育目標として ①自己肯定力 ②自走力 ③創造力と批判的思考力 の3つを掲げており、そのための主な取り組みとして「主体的に考える力を身に付けるための訪問学習・体験学習や研究発表、インターンシップ」、「講話・講演会で思索を深める」、「海外研修などで海外とふれあう機会をもつ」ことを挙げています。
特色として、沖縄県で初めて理数科・英語科・芸術科（音楽コース・美術コース）を設置、現在は2016年の中学校の設置に伴い、理数科と英語科は統合して学術探究科となりました。中学校までは基本的に科に分かれることはなく、高校1年生では「学術探究科」と「芸術科音楽コース」「芸術科美術コース」となり、学術探究科の生徒も高校2・3年生で「学術文科（人文・社会科学系）」「学術理科（自然科学系）」に分かれます。この辺りは、いわゆる一般的な文理選択に近いイメージでしょうか。
部活動は必ず参加ではないようですが、7割超の人達が所属しているようです。運動部より文化部の方が数としては多く、「社会科学研究会」など珍しいものがあったり、「軽音楽」「合唱」「吹奏楽」「器楽」と音楽コースがあるだけに音楽系の部活動の選択肢が多いのも特徴と言えそうです。
進学実績の状況については、国公立大学への進学者が現役合格者の半数以上となっており、主な志望校としてはやはり琉球大学・沖縄県立芸術大学が多いです。ただ、他の都道府県の国公立大学進学者もかなり広く輩出しており、距離的に近い九州大学・広島大学などはもちろん、関東圏の大学にも多数輩出しています。
開邦中学校では国語や社会に当たる「適性検査Ⅰ」、算数・理科に当たる「適性検査Ⅱ」、および算数分野についての「学校独自検査」、作文形式による「志願理由書」の4つを入試当日にこなすことになります。
50分の制限時間に対し、大問は5つ構成となっています。大問ごとに4～9個の小問があり、大問1・2は国語、大問3・4が社会となっています。
図表を含む問題や複数の文章を読んで取り組む問題が多く、作文系の記述問題もあります。ただ、一般的な私立中の国語のような問題もあるため、記述問題に偏重しすぎることなく、基本的な読解問題や知識も頭に入れて置く必要があります。
適性Ⅰと同じく検査時間は50分となります。大問は6題構成で、各大問ごとに2～7個の小問があります。
こちらも資料の考察問題や実験に関する問題などもあるものの、いわゆる私立中算数の一行程度の文章題も出題されます。学校独自検査が算数であることを考えても、算数の勉強はしっかりとこなしておきたいところです。
学校独自問題は検査時間30分、志願理由書は15分となります。こちらは適性検査Ⅰ・Ⅱが終わり、昼食休憩をはさんでからの試験となります。
学校独自検査は算数となり、小学校の内容を踏まえた、「数と計算」「量と測定」「図形」「数量関係」などの内容が出題されています。一方、志願理由書は6年間の一貫教育で学ぶ意欲やその適性等を見られます。作文形式で書く必要があるため、こちらも適性検査Ⅰと同様、しっかりと日頃から練習し、素早く誤字脱字なく書き上げる力が求められます。
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