家庭教師ブログ
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2023.01.28
こんにちは。家庭教師Campライターの杉浦です。さっそくですが今回は、先日行われた大学入学共通テスト(以下、共通テスト)2023年「生物」の分析をしていきます。
実験考察問題です。問1はオペロンの知識問題、問2はグラフを読み取り考察する問題、問3と問4は知識と考察の両方が必要な問題でした。
リード文が14行ありましたが、重要な情報は2点だったと思います。
①αサブユニットとβサブユニットが複合体をつくり、それらの遺伝子はオペロンを形成する
②硫酸欠乏状態ではメチオニンやシステインを最小限にα/β複合体をつくる
この2点が読み取れれば、問題の正答率は高かったでしょう。
実験考察問題です。問1は遺伝子-アミノ酸、転写調整領域-調整たんぱく質の知識問題です。問2はXY染色体の知識とグラフの読み取り問題です。知識が無くてもグラフからの考察だけで絞り込める問題でした。問3は表の読み取り問題です。問4は指数の計算問題です。
それぞれの問題文が長く、A視覚、B嗅覚のそれぞれについて頭をリセットして考える必要がありました。
①3種類の視物質をつくる遺伝子のうち、2種類はX染色体上にあること。
②それらが遺伝子重複によって生じたこと。
①ひとつの嗅細胞は1種類の嗅覚受容体を持つ。
②ひとつの嗅覚受容体は何種類もの匂い物質と結合できるが、それぞれの結合の強さは匂い部物質によって異なる。
これら4点の読み取りが必須だったと思います。問2と問3は難しい知識は問われず、グラフや表の読み取りができれば解答できます。問4は4段階の興奮と10種類の嗅細胞から、410を計算する指数の問題でした。
問1は知識問題です。問2以降は実験1・2・3の結果から考察する問題です。
問1は遠赤色光と赤色光、Pfr型とPr型フィトクロム、ジベレリンとアブシジン酸の知識が必要な問題です。
問2は知識と図の読み取り問題です。光の波長の長さについて知っていてば、図から考察できる問題でした。
問3は実験考察問題です。問2を踏まえて、強すぎる太陽光が葉緑体を傷つけるという点を予想できれば、すぐに選択肢を絞り込める問題です。
問3は実験考察問題です。それ以外は知識問題でしたので、植物・窒素・生態圏についてよく復習しましょう。
問1は窒素に関する知識問題でした。問2は生態系の生産量に関する知識問題でした。
問3は図とグラフから考察する問題でした。「窒素とリンはどちらか一方でも不足すると植物の成長が妨げられる」という文章を読み取れば、知識が無くても解ける問題です。窒素とリンに関して、それぞれの地点でどちらの元素が不足しているか、実験結果ではどちらの肥料を与えたら成長したかに注目しましょう。
問4は模式図の読み取りとアミノ酸合成の知識が必要な問題でした。
問5は問4のアミノ酸合成と関連した問題です。また、植物と根粒菌の共生に関する知識があれば、答えを絞り込める問題でした。
問1は遺伝の考察問題です。通常の遺伝と異なり、「母性因子の遺伝子」という点に注意が必要です。
問2は知識問題です。胚におけるタンパク質の濃度勾配から分化が起きることを理解しておく必要がありました。
問3は実験考察問題です。選択肢d~hから適切なものを選び、それに矛盾しないものを選択肢1~6から選ぶ二段階の問題でした。
問4は考察問題です。問題文から配偶子の分化に母性遺伝子Xが必要であることを読み取る必要がありました。
問1は利益と労力に注目する問題でした。
問2は実験考察問題です。素早く問題文と表を読み取ることが求められます。適切でない選択肢を選ぶ点にも注意が必要です。
問3はまず正しいグラフを選びます。基準となる地点Xのグラフ図1からどこが変化しているのか、注目して考えます。次に個体群密度をグラフから読み取り、縄張り面積を計算します。
実験から考察する問題が多く、知識のみで正答できる問題は少なくなっています。問題文が長くなり、図表から読み取る時間も考えると時間が足りない受験生も多かったのではないでしょうか。共通テストでは、毎年文章量が増加する傾向にあります。必要な情報を素早く読み取れるように、日ごろから対策が必要です。
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