家庭教師ブログ

都立高校2022年の入試倍率をどう見るか?

2022.01.25

オンライン家庭教師の家庭教師Camp 都立高校2022年の入試倍率をどう見るか? サムネイル

こんにちは。家庭教師Camp事務局です。

つい最近、『令和4年度(2022年)都立高校全日制等志望予定(第1志望)調査結果』が東京都から公開されました。また、推薦入試の入試倍率も公表されました。

 

入試倍率というのは皆さんご覧になられると思いますが、とくに受験生本人たちにとっては、「この数字をどう考えれば良いのか?」と思われる方も多いと思います。今回は現時点での情報から、入試倍率をどう見るかについて考えていきたいと思います。(本記事は2022年1月24日時点の公開情報をもとにしています。)

 

都立高校2022年の入試倍率をどう見るか? ①倍率の考え方

まず、現時点では最終的な入試倍率、および実質倍率は出ていません。よって、まだ変動する可能性があります。倍率の話として重要なことは、これはあくまで数字であるということです。確かに倍率が高い場合は合格難易度が上げると見て良いでしょうが、一概に「〇倍あがったから難易度も〇倍」とは言えません。

かつて、都立中学の入試倍率は10倍近いこともざらでしたが、近年は落ち着いて3~4倍に近くなっています。また、全国の志望者が集まる東京大学のような大学でも、倍率は3~4倍程度です。これは決して都立中学あるいは東京大学の人気が下がったということではなく、ある程度入試の難易度がはっきりしてきて、実際に見込みのある人たちだけが受けるようになった結果、絞られていったということです。

なので、例えば10倍から3倍になったからといって、一概に簡単になったとは言えないのです。この3倍は「受かる見込みのある受験生」が残ったとも考えられるのです。一方、例えば都立高校で入試倍率が高まったとしても、それが一義的に入試難易度が上がったとも言えないわけです。

都立高校の一般入試までは約1か月ほどあります。数字だけに惑わされず、目指したい志望校があるなら、それに向けて努力し、最後の最後まで自分を高める勉強を続けてください。

それはそれとして、気になるものは気になると思いますし、受験学年でない方や保護者様も気にしておられるでしょう。以下では、倍率についてみていきましょう。

都立高校2022年の入試倍率をどう見るか? ②都立高校の入試倍率概観

男女別の集計を見ると男子の倍率が1.30、女子の倍率が1.34です。これを基準として考えると、おおよそ1.7を超える入試倍率の都立高校は、人気が高いとみてよいのではないでしょうか。

例えば男子または女子で入試倍率が1.7を超えている都立高校は、松が谷高校(女子2.10)、立川高校(女子1.74)、昭和高校(男子1.77・女子2.44)、神代高校(男子1.83・女子2.60)、調布南高校(男子1.82・女子1.84)、小平高校(女子1.81)、小平南高校(女子1.82)、狛江高校(男子1.90)となっています。

また、農業科でも園芸高校の動物科が男女合計の入試倍率が2.37、瑞穂農芸高校の畜産科学科が1.74となり、工業科では工芸高校のデザイン科が男女合計の入試倍率が1.86、家庭科の赤羽北桜高校調理科が1.74、新設された立川高校創造理数科が2.08、国際科の目黒高校(一般生徒)が2.00、同じく目黒高校(国際バカロレアコース特別枠)が1.75、産業科の八王子桑志高校(システム情報)が1.77、単位制芸術科の総合芸術高校の美術科が2.35、舞台表現科が1.85となります。

 

普通科以外は平均も変わってきますので、上記以外の高校でも高倍率とみなせる都立高校もあるかと思いますが、上記の学校は人気の都立高校といって良いのではないでしょうか。

▼無料で志望校別の合格者データがもらえる『学校別 都立高合格者データ』申込はこちらをクリック!▼

都立高校2022年の入試倍率をどう見るか? ③倍率に対してどう対応するか?

入試倍率(今回のものは調査段階の倍率ですが)に対して、どのように考えればよいのでしょうか。一つには、こういった調査段階の倍率は「人気校が下がる可能性がある」ということです。

人気であれば競合が多いわけですから、もう安全圏・合格圏にいると判断している受験生はそのまま受けてくるでしょう。問題は合格可能圏・チャレンジ圏の受験生たちです。この受験生たちは、都立高校の入試倍率を見て、「いや、この倍率では厳しいかも……」と志望校を変更してくる可能性があります。つまり、実際の入試倍率自体は下がる可能性があるわけです。

ただ、例えば、このようなこともありえます。都立高校の中でも最難関の高校、日比谷高校や西高校、国立高校などの倍率が高くなった場合、そこの志望者のうちチャレンジ圏の受験生たちが出願先を変更するとしたら、同じ自校作成校である学校や、共通問題校の中での上位高校(進学指導特別推進校や進学指導推進校)に変更してくる可能性があります。玉突き事故のような形で、実際の入試倍率が変動することがあります。

令和4年(2022年)の都立高校普通科の入試倍率に関して言えば、各地域における進学指導推進校の一つ下のレベルにあたる高校群の倍率が高まっているように思われます。そのため、もしこのあたりの都立高校を志望している受験生が出願先を変更してくるとしたら、立川高校→国分寺高校、八王子東高校、日野台高校などに変更する可能性があります。注意しましょう。

 

都立高校2022年の入試倍率をどう見るか? まとめ

今回は都立高校の令和4年(2022年)入試倍率について、倍率に対する考え方や実際の数値について見ていきました。ただ、何度も申し上げますが、数字は数字でしかありません。志望校に受かるためには、自分の学力をひたすら高め、入試本番で自分の実力をすべて発揮しつくす他はありません。オンライン家庭教師の家庭教師Campでは、都立高校入試に向けた対策を各種ご用意しています。今からお申込みできるコースも多々ございますのでぜひご活用くださいませ。

都立高100題

また、「志望校はあるが、現状の学力からどのくらい高めればいいのか分からない……。」「志望校は特に決まっていないが、どのくらい内申点が必要なのか知っておきたい!」といったお悩みにお応えするために、「学校別 都立高合格者データ」を実施中!

無料で合格者データをお送りしますので、現状からどのくらい内申点をあげるべきなのか、具体的なイメージをつかむことができます。

▼無料の「学校別 都立高合格者データ」申込はここをクリック!▼

 

難関中高大受験のための
オンラインマンツーマン指導
月額 5,940円(税込)~
入会金・管理費・解約金はありません

カテゴリ一覧