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【2026年度版最新!】都立中適性検査問題分析 ①小石川中等教育学校

2026.04.06

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こんにちは。家庭教師Camp事務局です。

本日のブログは、

2026年度版最新!都立中適性検査問題分析 ①小石川中等教育学校 です。

都立小石川中、都立中を志望している方、必読です!

〔適性検査Ⅰ〕共同作成問題

文章1:赤木明登『工藝家の夢』による
文章2:橋本幸士『物理学者のすごい思考法』による
〈出題形式〉
2つの文章に対して、読解問題が2問、作文問題が1問の例年と変わらないスタイルですが、昨年に比べて文章1の文字数が半減。ただし、文章の抽象度が高く哲学的とも言える内容であり、小学生にとってはやや読みにくい内容でした。読解問題も、問題1・問題2ともに受検生が迷ってしまうポイントがあり、難度は高かったと言えるでしょう。昨年度より平均点は下がることが予想されます。作文問題は、文章だけではなく会話文も丁寧に読む必要がありましたが、そこをクリアしさえすれば平易な問題だったと言えます。

(問題1)傍線部分の内容を具体的に説明するぬき出し問題
「工藝」という営みがどのようなものであるかを説明する問題です。本問は穴埋め形式の抜き出し問題で、一見すると容易に感じられるはずです。傍線部直前の指示語の内容を丁寧にたどっていくと、言葉にはならない(ア:見たもの、聞いたもの)を、(イ:具体的な形や色に置き換える)ことをめざす営みが「工藝」であることが読み取れます。しかしながら、よく見てみると、そこで見たもの、聞いたものを、ぼくたちは音楽にすることはできない」と書かれています。「そこ」は。一本の性界の果てまで送り強いて、ようやくかに短期見ることのできる世界」のことです。その世界で「見たもの、聞いたもの」とは何なのか、本文内容から考える必要のある問題でした。恐らくは、本文前半に記載されている「真実の世界」「ほんとうの世界」なのではないかと推測されます。ただ、単に「見たもの、聞いたもの」を解答としても、決定的な限りである理由はなく、非常に悩ましい問題であることは問違いありません。複数解答の可能性があります。本問は、深く考える受検生ほどかえって難しく感じてしまう性質の問題であったと言えることができるでしょう。

(問題2)文章の内容をふまえ、理由を説明する問題
「黒板は理論研究の加速器であり、かつタイムマシンでもある」という表現について、筆者が黒板のことをタイムマシンと述べているのはなぜか、文章2の内容をふまえて説明する問題です。解答欄はマス目なしの2行程度書くスペースが設けられていました。
傍線部の直前には、アインシュタインや湯川秀樹といった過去の偉大な物理学者が使っていた黒板のエビソードが紹介されています。筆者は湯川秀樹が使っていた古い黒板に手を当てることで、一瞬にして湯川と「つながる」感覚を持てると述べています。つまり、黒板という道具により、時問を超えて先人たちの考えや「息吹」を感じることができるので、黒板は「タイムマシンでもある」と表現されているのだと考えられます。また、タイムマシンは「未来にも行ける」と述べられています。黒板を使って「人類が未だ発見していない新しいアイデアや考え方が見える」という第四段落の表現をふまえ解答をまとめ、上記の内容に付け加えても良いでしょう。ただし、「加速器」を「研究を推し進める」ことができることのたとえであり、それは「未来に行けること」のたとえであるととらえた受検生も多いのではないでしょうか。その意味で、受検生を迷わせた問題であったことは問違いありません。さらに、文章2の内容をふまえて説明するため、ある程度自分でわかりやすくまとめる必要があります。その点でも、難度は高い問題だと言えます。

(問題3)作文問題(400以上440字以内)
「どのような力が必要か」「その力をつけるために、学校生活をどのように過ごしてくか」自分の考えをまとめる問題です。問われていることや条件は単純ですが、注意が必要な問題でした。会話文を読むと、「筆者のような人になるためには、どのような力をつければよいか」といった主旨であることがわかります。筆者のような人とは、「何かを追いかけたり、探し求めたり」している人、つまり探求心をもって行動しているような人です。そのような人になるために必要な力を書かなければなりません。その点に留意して「必要な力」を書いていきます。例えば、「何かを追い求める力」「粘り強く探来していく力」などと書いてしまうと、問いの内容と答えの内容が重複してしまうことになり、減点が予想されます。そこさえ注意すれば、ある程度幅広い解答パターンが想定されます。「文章1・文章2のいずれかの内容にふれる」のでまとめやすいほう、書きやすいほうを選ばなければなりません。

〔適性検査Ⅱ〕

1⃣募金活動を題材にした問題(共同作成問題)
募金活動を題材に、〔問題1〕ではお礼用のしおりに関する問題が、〔問題2〕では硬貨の重さと金額に関する問題が出題されました。全体としての難度は昨年度とあまり変わらず、きちんと算数の勉強をしてきていれば、比較的取り組みやすい内容でした。

〔問題1〕折り紙の折り目について考える問題
折り紙でしおりをつくる過程が図で与えられており、そこから折り目と「ありがとう」の文字を書く位置について考える問題でした。折り紙、切り紙の問題では、「折った順番通りに番号をかき、線対称を意識して戻していく」という基本動作があります。ふだんこういった問題を解く際、頭の中で考えるのではなく、平成30年度の小石川中で出題されたような『線対称』を意識していた受検生にとっては平易な問題でした。

〔問題2〕硬貨の組み合わせに関する問題
5種類の硬貨の重さと、募金された硬貨の重さの合計から、5円硬貨が1枚ではない理由と、合計1500円以上になるような硬貨の組み合わせを考える問題でした。「理由」については、小数第2位の数字に着目すれば容易であり、enaのテキストにもほぼ同様の問題が収録されていたため、取り組んでいた受検生にとっては必答問題となりました。一方で、「硬貨の組み合わせ」については差がつきました。注意点として、問題文に直接書かれていないものの、会話文から「すべての硬貨を最低1枚ずつ使用する」ということに気づかないといけません。この場合は、各硬貨を予め1枚ずつ入れておいて、残りの重さについて考えればよいことになります。この解法自体は有名で取り組みやすいものですが、気づけたか否かで差のつく一問となりました。

2⃣日本の新聞発行部数の変化をテーマとした問題
〔問題1〕は何倍かを計算する問題、グラフ作成問題、作成したグラフの変化の様子を読み取り、その変化の理由を考察する問題でした。〔問題2〕(1)は全国紙と地方紙の特徴を答える問題、(2)は一日あたりの販売部数の差異が今後どうなるかを資料から考察する問題、(3)はこれからの社会で新聞がどのような役割を果たすかを答える問題でした。昨年度と問題数に変わりはありませんでしたが、記述問題に変化が見られました。昨年度は 121以上 180字以内で答える問題でしたが、〔問題2〕(2)では91字以上120字以内、(3)では61字以上90字以内で記述する問題が出題されました。例年記述は1問でしたが、2問に変化したことで驚いた受検生も多かったのではないでしょうか。記述力を問う小石川中らしい問題形式の変更と言えるでしょう。また、問いの条件から解答の方針を作る問題や、会話文や資料を読み取りヒントにする問題が減少しました。問われていることに対して考察し、根拠立てて説明する力がより一層求められる、難度の高い問題であったと言えます。

〔問題1〕計算問題、折れ線グラフの作成問題、グラフの変化の様子を比較し特徴を読み取る問題
(1)では例年通り桁数が多い計算問題が5問出題されました。素早く正確に処理したい問題でした。(2)は、(1)の計算結果をもとにグラフを作成する問題です。問いの下線部の指示から、(1)で求めた一人当たり発行部数の増減が最もわかりやすくなる目盛りを正しく選ぶ必要があります。これも必ず正答したい問題でした。(3)は、(2)で作成したグラフおよび提示された資料の中から二つを選び、関係性の読み取りと理由の考察をする問題でした。グラフと資料を比較すると、新聞の発刊部数が減少した時期とインターネットが普及した時期に重なりがあることがわかります。ここに注目して、関係性と理由をシンプルに答えた受検生も多いのではないでしょうか。なお、〔問題1〕は2025年度第1回学校別合判(小石川中・適性検査I大問2)で出題された問題と類似しています。受検した生徒にとっては取り組みやすい問題であったかと思います。

〔問題2〕会話文と資料から新聞のこれからについて考察する問題
(1)は全国紙と地方紙を比較し、その特徴を答える問題でした。全国紙と地方紙を比較すると、日本中、世界中の情報を広く取り扱うメディアと、地域ならではの情報を取り扱うメディアというそれぞれの特徴が読み取れます。これらの特徴をまとめる必要がある問題でした。en aの本科授業や特別講座では、違いを発見し、適切に記述する問題が多く出題されています。その点では必ず得点したい問題でした。(2)は(1)で比較した全国紙と地方紙の朝刊の販売部数の差が大きくなるか、小さくなるかを考察し、その理由を91字以上120字以内で答える問題でした。会話文や資料から得られるヒントが少なく、検査時間内で自ら考察をする難度の高い問題であり、今までにない傾向の問題といえます。どちらの選択をしても解答になりうる問題ですが、根拠をもとに論理立てて説明する力が求められ、論理に飛躍のないよう解答づくりをする必要がありました。(3)はこれからの社会での新聞の役割を答える問題でした。こちらも論理立てて説明する力が問われています。これまでの問いを活用して解答を作成した受検生もいれば、インターネットと比較して新聞のメリットを答えた受検生もいたでしょう。条件から解答の幅も広いことが考えられます。今まで学習したこと、培った記述力で解答作りが出来た家庭教師Camp生も多いのではないでしょうか。

3⃣物体の落下する速さについて調べる実験を題材にした問題(共同作成問題)
昨年同様に小問が2問、設問も1つずつの構成でした。2問とも記述の要素を含みますが、昨年度に比べて実験の手順が大幅に減り、実験内容も分かりやすいもののため、解きやすい問題でした。その分、実験の意図や結果からわかる説明を正確に書く力が求められました。

〔問題1〕物体の重さと速さの関係を、実験結果から求める問題
条件の異なる2つのアルミニウムカップにおもりを加えることで、重さと速さの関係性を説明する問題でした。また、今回は太郎さんの予想が「合っている」ことと「間違えている」ことの両方をふまえて記述する問題のため、答えの選択肢がかなりしぼれたと思います。実験記録の結果が8種類あり、その中から3種類を選ぶ問題でしたが、どの条件を変え、どのような結果であったかをまとめることが出来れば正解にたどりつくことができます。普段から対照実験の仕組みの理解と、それを言語化できているかどうかが得点の肝でした。

〔問題2〕物体の大きさと速さの関係を、実験結果から求める問題
大きさの異なるカエデの種の落下速度の違いを調べるために、落とす高さを変えて実験を行い、その結果を分析する問題です。〔問題1〕と同様に2つの実験結果を総合して答えを求める問題で、簡単な図をかいて考えてみると解きやすい問題でした。また、落下する速さが「おそい」種を求める問題であったため、最後まで集中して問題を読み、条件に合わせて実験結果を説明の中に組み込む必要がありました。実験の内容と結果を正確に読み取り思考する力が決められ、差のつく一問となりました。

〔適性検査Ⅲ〕

<出題形式>
小石川中の独自作成問題で、大問2題・小問5問構成でした。昨年同様、大問1は理科分野、大問2は算数分野からの出題でした。

1⃣CDの仕組みや構造をテーマとした問題
CDの仕組みや構造について出題されました。例年とは異なり「実験結果を考察する問題」は1問のみとなっており、CDの仕組みに焦点を当てた大問となっていました。全体として難度は例年通りでしたが、小石川中が毎年出題している「ものの仕組みを問う問題」が出題されており、きちんと対策をすれば対応は可能です。小問数が4問から3問に減り、計算問題の出題や対照実験の考察がなくなったことなど、近年から傾向が変わりました。

〔問題1〕ピット列の全長を求める問題
会話文にある数値をもとに全長を求める問題です。数値は大きいですが、単位換算と計算を正確に行えれば、計算自体は単純なため難度の低い問題でした。正解したい一問です。

〔問題2〕CDの構造について考える問題
(1)は、特殊なガラスの構造とCDの裏面の構造との共通点を見つけ、それを答える問題でした。会話文で、特殊なガラスとCDの裏面についてそれぞれ構造が説明されていますが、ほとんどの受検生にとっては初見のため、難度は高かったと言えます。(2)は実験結果の数値から解答用紙にグラフを書き、その結果からピットの列が何用巻かれているかを答える問題でした。グラフをかくと概ね比例していることが読み取れるため、実験結果にある特殊なガラスの1cm当たりのみぞの本数と光の点の間隔の数値から、CDの1cm当たりのみぞの本数を求めることができれば容易に解答が可能です。難度はそこまで高くなく、正解したい一問でした。(3)はCDにより多くのデータを保存するためのエ夫を考える問題でした。CDはピットの数で保存できるデータ量が変わるため、ピットの数を増やす工夫を答える問題と考えてよいでしょう。CDの直径を変えることができないため、同じ面積に入れられるピットの数を増やすには、ピットの列の間隔を小さくすることなどが考えられます。会話文を正しく把握できれば正答を導くことができ、合格のためには落とせない一間となります。

〔問題3〕状況を再現するための仕掛けやエ夫を答える問題
風景の写真を撮影したとして、その場所の様子に似ている状況を作り出すために「再現したいこと」と「しかけや工夫」を答える問題でした。「再現したいこと」は五感で感じることができることになりますが、感覚の「音」、嗅覚の「におい」は会話文にあるので使うことができず、残りの視覚・触覚・味覚から考えることとなるため、答えるのに苦労した受検生が多かったようです。あまり差のつかない一問と言えます。

2⃣シリンダー錠の仕組みについて考える問題
昨年度と同様に、ものの仕組みが題材になっている問題でした。資料や会話文を参考にシリンダー錠の仕組みを理解する必要があり、総合的にはやや難度の高い大問と言えます。〔問題1〕は〔問題2〕に比べると解きやすかったので、〔問題1〕の正否が合否を分けたケースも多かったようです。

〔問題1〕シリンダー錠の仕組みについて考える問題
(1)は、図と会話文からシリンダー錠の仕組みを読み取って答える問題でした。仕組みを理解することで解くことができ、選択問題のため難度は低いでしょう。また、その理由も説明するため、仕組みを記述できる記述力も試されます。(2)はシリンダー錠の中のピンの並び方を答える問題でした。場合の数の単元からの出題で、同じものを含む順列のため、工夫して求める必要があります。書き出すことでも数えられるため、難度はそこまで高くはありません。〔問題2〕の難度が高いことをふまえると、是非とも正解したい問題でした。

〔問題2〕シリンダー錠のマスターキーの仕組みについての問題
(1)は、3つのシリンダー錠のうち「シリンダー錠②と③は開けられるが①は開けられない鍵の形」を答える問題でした。シリンダー錠②と③でピンの切れ目が同じ高さにあるところが、①では切れ目になっていない溝を1つでも見つけ、それにあう高さのカギの形が解答になります。苦戦した受検生も多かったようですが、仕組みが把握できれば正解できた問題です。(2)は、「シリンダー錠①と②は開けられるが③は開けられない鍵を作ることができない理由」を答える問題でした。できない理由を説明する問題は、すべての場合においてできないことを説明する必要があり、3か所の溝それぞれにおいて、①と②のピンの切れ目が同じ高さの所が、③でも同じ高さになってしまうことを説明しなければならず、難度は高かったと言えます。


いかがでしたでしょうか。

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本日もブログを最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。

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