家庭教師ブログ
家庭教師ブログ
2024.06.13
こんにちは。家庭教師Campライターの杉浦です。
皆様は植物を育てたことはありますか?
小学校などで、アサガオの観察をした人も多いかと思います。
また学校によってはイネの田植え体験をするところもあるようですね。
そんな植物ですが、実は細かく分類(グループ分け)があり、分類ごとに様々な特徴を持っています。
本日は植物の分類と、見分けるために役立つ特徴を紹介していきます。
陸上の植物を分類していくとき、まず維管束とよばれる道管・師管(しかん)の集まりがあるかないかで分けることができます。
維管束を持たないことが特徴です。よく盆栽に使われたり、ジメジメと湿(しめ)った地面の上に生えていたりします。
最近は透明なガラス容器の中でコケを育てる苔(こけ)テラリウムも人気があります。
胞子(ほうし)でふえ、小型のものがほとんどです。お株(かぶ)とめ株の区別があります(人間でいう男性と女性)。
かんそうには弱く、湿った場所を好みます。スギゴケやゼニゴケなどがあります。
維管束をもつため、根・くき・葉の区別があります。
維管束植物は、胞子でふえるシダ植物と種子でふえる種子植物に分けることができます。
胞子でふえます。
森林の、日のあたりにくいところなどによく見られ、かんそうにあまり強くありません。
一般的には小型~中型の植物ですが、食用にもなるワラビ・ゼンマイなどが有名です。
しかし沖縄県などには高さ5~6mになるヒカゲヘゴ(木生(もくせい)シダ)が生育しています。
かつての地球(古生代~中生代)にはさらに大きな木生(もくせい)シダが広く生育していたそうです。
種子でふえることが最大の特徴です。
種子植物は、胚珠がむき出しの裸子(らし)植物と、胚珠が子房(しぼう)に包まれている被子(ひし)植物に分けることができます。
胚珠とは、成長して種子になるつくりのことで、花のめしべにあります。
子房がなく、胚珠がむき出しになっています。種子をつくるようになった最初の植物です。
スギ・マツ・イチョウ・ソテツなどがあります。
胚珠がめしべの子房に包まれています。
被子植物は子葉が1枚の単子葉類(たんしようるい)と、子葉が2枚の双子(そうし)葉類(ようるい)に分けることができます。
子葉が1枚の被子植物です。イネ・ムギ・ネギ・トウモロコシ・ツユクサ・チューリップなどがあります。
子葉が2枚の被子植物です。タンポポ・アブラナ・ヒマワリ・キュウリなどがあります。
主(しゅ)根(こん)という太い根を中心に、側(そっ)根(こん)とよばれる根がたくさん枝(えだ)分(わ)かれします。
くきのつけ根から、同じくらいの太さの細い根がたくさん出ます(ひげ根)。
くきには根から送られてきた水や肥料を全身に運ぶ道管(どうかん)と、葉でつくられた養分を運ぶ師管(しかん)がたくさん通っています。
道管と師管が一つになった束を維管束(いかんそく)といいます。維管束は、くきの内側に道管が位置し、外側に師管があります。
💡 ※覚え方・・・「水道管はうちのなか」 💡
くきの外側近くに、輪のように並んでいます。
茎全体に散らばっています。
葉は光合成をする器官です。くきの維管束は葉で枝分かれして葉脈(ようみゃく)というつくりになります。
葉の表側に道管の集まりが、裏側に師管の集まりがあります。
中心になる葉脈から、網(あみ)の目のように枝分かれします(網状脈(もうじょうみゃく))。
葉のつけ根から葉脈がほぼ平行に出て、葉脈の間にはさらに細い葉脈がつながっています(平行脈(へいこうみゃく))。葉脈は葉の先端の方で集まります。
・維管束のない植物は? ⇒コケ植物
・胞子でふえる維管束植物は? ⇒シダ植物
・被子植物を2種類に分けると? 根、くき、葉の特徴を教えて。
⇒主根・側根、くきの維管束が輪のように並ぶ、葉は網状脈の双子葉類と、
ひげ根、くきの維管束が散らばり、葉は平行脈の単子葉類。
いかがだったでしょうか。
今回は植物の分類と、見分けるために役立つ特徴を紹介しました。
根・くき・葉についてはもっと詳しく覚えることもありますので、ぜひお手元の教材で確認してみてください。
ぜひ一緒に勉強を頑張りましょう!
難関中高大受験のための
オンラインマンツーマン指導
月額 5,940円(税込)~
入会金・管理費・解約金はありません