家庭教師ブログ
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2024.06.07
こんにちは。家庭教師Campライターの杉浦です。新しい学年に上がり、特に受験生は検定を受ける方も多いのではないでしょうか。検定は各種入試で加点される場合があるだけでなく、その後の就職活動などでも役立ちます。そしてなにより、自分の実力把握に最適です!
今回は日本でもっとも有名な三つの検定、英検・漢検・数検を解説します。
正式名称は「実用英語技能検定」です。初めての実施は1963年。今からなんと60年前です。開始当初は1級・2級・3級のみでした。社会教育拡充方針の一環として、青少年や成人に学習目標を与え意欲を高める目的で設立されました。
翌年には4級が新設され、1987年に準1級と5級、1994年に準2級が新設されました。現在では1級・準1級・2級・準2級・3級・4級・5級の7段階の級があります。
1968年には文部省に認定されます。社会教育上奨励すべきものとして、「文部省認定の技能検定」に認定されました。2000年には文部省令認定。2006年には文部科学省後援となり、長く国に意義と実績が認められています。
1997年には一次・二次試験をリニューアルし、特に会話能力をさらに適切に判定するシステムが導入されました。また、2013年にはコンピューターを利用して英検を受験する英検CBTが開始、2020年からS-CBTが開始され、より場所・時間を問わず受験できるように進化しています。
現在、公益財団法人・日本英語検定協会が実施しており、受検や就職活動でも幅広く認知されています。
中学受験から大学受験まで、英検の取得は受験に有利です。英語教育やグローバル教育に力を入れている学校のなかには、英検〇級以上を取得しなければ受験できないなど、受験資格として英検を課す学校もあります。
中学受験…佼成学園中学校、聖学院中学校、八王子実践中学校など
高校受験…郁文館高等学校、札幌聖心女子学院高等学校など
大学受験…中央大学、東京海洋大学など
また、英検を取得していることで入試に加点してくれる学校は多くあります。
中学受験…明法中学校、江戸川女子中学校、広尾学園中学校など
高校受験…愛国高等学校、大森学園高等学校、駿台学園高等学校など
大学受験…山口大学、早稲田大学など
※コースや学部、入試方式によって異なります。詳細は各校の募集要項を確認しましょう。
正式名称は「日本漢字能力検定」です。1975年、京都を本部として協会が創立されます。漢字を通して日本語の奥深さを伝えるとともに、漢字を正しく運用する力を育み養い確認できる検定として、初めて実施されてから、現在まで約50年間実施されています。
1992年には文部省の認定、その後には文部科学省の後援資格となりました(現在は後援ではありません)。単位認定や入学優遇に使用する高校・大学などが増えたことにより、幅広く認知されるようになりました。同日に複数の級に受験できることもあり、2008年には英検をしのぐ受験者数を記録しています。
現在は1級から10級まで12段階の級で実施されており、10級の合格率は97%ですが、1級は9.6%と非常に難しい合格率です。
中学受験で漢検を要件に採用している学校は少ないです。しかし高校受験や大学受験では、出願要件や加点措置として漢検を設けている学校は多数あります。
高校受験…国本女子高等学校、国士館高等学校、武蔵野大学高等学校など
大学受験…駒澤大学、玉川大学、立正大学など
※コースや学部、入試方式によって異なります。詳細は各校の募集要項を確認しましょう。
また、国語の試験では、公立私立を問わず漢字の読み書き問題が必ずと言ってもよいほど出題されます。暗記で得点をとれる数少ない分野ですので、ぜひ漢検で漢字力を高め、入試の得点アップにも繋げましょう。
正式名称は「実用数学技能検定」です。1992年に日本数学検定協会が発足し、第一回の数検が実施されました。数学・算数の実用的な技能(計算・作図・表現・測定・整理・統計・証明)を測り、論理的構成力をみる記述式の検定です。文部省(現在は文部科学省)の認可を受け、文部科学省後援の民間資格として学校入試での優遇措置制度が多数存在します。
1級から5級までが数学検定、6級から12級(かず・かたち検定)までが算数検定と呼ばれています。
近年話題のSTEAM教育のMはMathematics(数学)であるように、グローバル教育と同様に注目される数学・論理的思考力は、理系だけでなく文系でも求められ、実際に数学の試験を課す文系学部も増加しています。
数学検定を取得していると、受験で加点や優遇措置をもらえる学校は多数あります。
中学受験…白梅学園清修中高一貫部、千代田区立九段中等教育学校、アレセイア湘南中学校など
高校受験…国立東京工業高等専門学校、錦城高等学校、東京電機大学高校など
大学受験…国立東京農工大学、明治大学、桜美林大学など
※コースや学部、入試方式によって異なります。詳細は各校の募集要項を確認しましょう。
いかがだったでしょうか。日本三大検定と呼ばれるこれらの検定は、受検者数が多いだけでなく、入試や就職でも役立つというメリットがあります。まだ受検したことがない、受検しようか悩んでいるという方は、ぜひ挑戦してみましょう。
検定の対策の基本は、過去問に取り組むことです。傾向を把握することで、なにを勉強すればよいかもハッキリ見えてきます。
しかし、過去問と同じ問題は出題されません。そこで意識したいことは「周辺知識ごと習得する」ということです。漢字であれば、似たような意味の漢字まで一緒に覚える。英語であれば、肯定文と一緒に否定文も覚える。数学であれば、類題に取り組むなどです。
一人でそこまでの対策が難しいときは、ぜひ家庭教師Campで一緒に対策しましょう!
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