家庭教師ブログ

英検S-CBT ~英検に新しい入試形態が登場!

2023.05.10

英検S-CBT ~英検に新しい入試形態が登場!

こんにちは。家庭教師Campライターの瀧本です。

 

近年、中・高・大学入試に検定のスコア(得点)合格資格を利用できるということで、さらに注目を集めている英検。しかし、いざ英検を受けたい! と意気込んでも、開催日程が年3回(個人で申込・受験する場合一次試験の実施月は6月、10月、1月)と、決して受験日程が多いわけではなく、今すぐ合格の資格を取りたい! と思っても、一次試験から二次試験、合格発表までのタイムラグにやきもきさせられた方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。

 

また、特に推薦入試などで出願書類を準備する期間が短い場合は、二次試験までの試験日程や合格発表から逆算をして受験に臨まなくてはならず、あらゆる受験の可能性を想定して出願スケジュールを計画する際に、以上のように受験の機会が限られていることがネックになりがちでした。

 

そんな中、2021年から一次試験・二次試験の4技能(スピーキング・リスニング・リーディング・ライティング)が一度に受験できる英検S-CBTが登場しました! こちらの記事では、このS-CBT受験についてご紹介していきたいと思います。

英検S-CBT受験とは

そもそもそれってこれまでのものと同じ英検なの? 自宅でできるの? 費用は? ……と疑問は尽きませんが、まず少しずつ特徴を整理していきましょう。

まずこのCBTという名称ですが、Computer Based Testing の頭文字を取ったもので、コンピュータを使用した受験方法という意味になります。

基本的にPC操作を必要としますが、PC画面を見ながらマウスを使用した選択方式がメインで、ライティングの試験では「筆記型」と「タイピング型」から自分に合う形式をあらかじめ選択できるため、操作に不慣れな方でも安心です。

ちなみに公式HPでは体験版が公開されていますので、本番さながらに練習ができます。まず一度、どんなものか試してみるのをおすすめします♪

自宅近くの会場で受けられる

ところでPC操作と申し上げましたが、試験は自宅のPCでできるわけではありません。英検本部が運営するテストセンターでの受験です。都内ですと秋葉原、新宿や渋谷、池袋、立川、町田駅など各所にテストセンターがあります。

申し込み時にあらかじめ指定した受験会場へ出向き、各受験者に割り振られたPCを前にして従来型試験と同様の問題を解いていきます。ただしその際、試験問題は必ず「スピーキング→リスニング→リーディング→ライティング」の順番で解いていきます。スピーキングやリスニングは、装着したヘッドセットから音声が流れるため、聞き逃しが格段に減り、集中して試験に取り組めるというメリットがあります。また、PCブースは隣席とパーテーションで区切られており、従来型の筆記試験よりも集中できるかもしれませんね!

受験できる級

従来型の試験では5級以降1級までの試験が受けられます。しかし、S-CBT受験では、3級、準2級、2級、準1級までと限られています。合格した場合は、従来型試験と同様に資格が取得できます。受験方式が異なるだけで、合格やスコアに差はないと覚えておきましょう。

試験日程について

会場によりますが、土日の実施が原則です。火曜を除いて平日も毎日実施しているところもあり、それに合わせて平日での実施割引(キャッシュバックキャンペーン)も行われています。また、同日で2回(午前・午後など)受験することも可能です。従来型の試験との併願で3回受けることも可能なので、スコアアップのチャンスがぐっと増えることになります。

検定料について

検定料は従来型の個人申込の料金より500円安くなるようです。

 

とはいえ、在籍する学校などでの団体申込のほうがかなり安いので、コスト面を重視したい方で2級より下の級を受験する場合は、期限をしっかり確認して団体申込することをお勧めします!

 

また、検定料の支払い方も「クレジットカード」もしくは「コンビニ支払い」が可能ですが、こちらも支払方法によって申込期限が異なるため、よく注意して出願してくださいね。

S-CBT受験対策のコツ

もちろん、問題内容は従来型もS-CBT型も同じですので、試験の対策自体は同様にできます。ただ、問題もPC画面上で出題され、答える際もマウスクリックで行われるとなると、目と手の両方で「慣れ」が必要でしょう。画面上で長文を読む練習はもちろん、マウスクリックの練習もあらかじめしておきましょう。

 

英検にかぎらず、最後まで解答欄がひとつずつずれていた! というような致命的なミスはマークシートに限らず「テストあるある」な失敗例ですが、S-CBT受験でも起こらないとは言い切れません。マウスポインタをしっかり選択肢に合わせてクリックすることは、簡単なようですが、リーディングやリスニングではそれが解答方法の全てだともいえます。練習をしておいて損はないでしょう。

 

また、従来型と異なり、画面上に残り解答時間が表示されるのも(ありがたいことなのですが)、メンタル的に負担になるかもしれません……。こちらも、普段から時間を計って制限時間以内に問題を解ききる練習をしておくことで、不要なドキドキが緩和されるでしょう。

 

また、スピーキングは対人の面接と違って「制限時間」が明確にあります。特にヘッドセットでの吹き込み方式なので、制限時間が来たら録音時間は終了となります。制限時間内に自分の言葉をまとめて言い切る訓練は、従来型よりもシビアだと考えた方がよさそうです。タイマーで時間を計って、解答をスマホなどに録音してみることをお勧めします。

 

ライティングは先述の通り、申し込み時にタイピング入力か筆記かあらかじめ選べます。タイピング方式では、作成した文章が画面上でコピーできるので、PC操作に慣れている方は文章編集の際に時短がかなうかもしれません。それから、ご自身の字に癖があって、普段から先生や友達から「この字なんて読むの?」と指摘されるような方は、タイピング入力のほうが安全でしょう。

英検S-CBT受験メリットまとめ

最後に受験メリットをまとめます。

①試験が一日で終わる!

②試験日程が選べる!

③集中して試験が受けられる!

④個人申込で比べると少し安い!

 

さて、いかがだったでしょうか。英検、受けてみようかな♪と思いたったらすぐ、勉強計画を立ててみましょう。

 

そして家庭教師Campでは、英検各種問題(スピーキング・リスニング・リーディング・ライティング)の対策を行っております。問題の対策でお困りのことがございましたら、いつでも家庭教師Campへご相談ください♪

【この記事を書いた人】
瀧本
【略歴】
私立大学大学院修了(哲学)。大学院在籍時よりパリ第七大学に留学、帰国後仏語通訳ガイドをしつつ塾講師、家庭教師、通信制高校非常勤講師を務める。
大学院終了後個別指導塾校長を経て個別ena校長に。中学・高校・大学入試を幅広くフォローし、
これまで難関私立中、三鷹中、立川国際中など都立中高一貫校、都立高校の指導重点校や大学附属私立高、GMARCH・
早慶上智などへの合格者多数輩出。また、15年以上の指導歴をふまえ、様々な理由から成績不振に陥ってしまった生徒や、
不登校生徒をもつ家庭へ包括的なアドバイスも行う。指導のモットーは「遊んで学べ、学んで遊べ」。
個人の主張と対話を育てる小論文指導を得意とする。
こちらのブログには学習・進学に役立つ情報だけでなく、ちょっとした息抜きになるような雑学コラムも載せていきます。

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