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【京都府公立中高一貫校に合格するには】京都市立西京高等学校附属中学校 の紹介

2023.09.08

こんにちは。家庭教師campライターの深川です。

今回は京都府の公立中高一貫校の京都市立西京高等学校附属中学校についてご紹介いたします。

これまでの公立中高一貫校紹介シリーズはこちらをクリック! 

【京都府公立中高一貫校に合格するには】京都市立西京高等学校附属中学校 ◎概要

立地・交通アクセス

〒604-8437

京都市中京区西ノ京東中合町1

 

地下鉄東西線「西大路御池駅」から徒歩0分、

阪急京都線「西院駅」から徒歩10分、

JR山陰本線「円町駅」から徒歩8分です。

見通しの良い場所に位置し、立地条件は抜群、治安の良さに魅かれて学校を選ぶご家庭もあるそうです。

中学生はまだまだ子ども。治安が良いところにある学校は貴重です。

 

【京都府公立中高一貫校に合格するには】京都市立西京高等学校附属中学校 ◎特色

―西京の魅力―

西京には「未来社会創造学科エンタープライジング科」が設置されています。

西京の前身は商業学校です。

その伝統が生かされて、エンタープライジング科が設置されました。

このエンタープライジング科では、「創造的コミュニケーション能力の開発」、「豊かな経済センスの育成」を目標とした授業が行われます。

西京高校は、このエンタープライズ教育を実践する専門学科高校です。

この専門学科高校には、中学からの内進生が120名、高校からの外進生が160名進学します。

4割強の生徒が内進生です。

外進生が苦労するのが、数学と古文。中学生の間に数学と古文はどんどん先取りされるそうです。

 

 

―西京の教育理念―

西京の教育目標は、附属中学校では、「未来社会を創造する力の育成を目標とし、高い知性を育み、一人一人の個性を伸長する学習を展開。

自由な発想と果敢な実行力をもったチャレンジ精神を涵養して、未来社会の一員としての調和のとれた豊かな感性を磨く

進んで物事に取り組もうとする気概を持った生徒、自らの可能性を信じ敢えて困難にチャレンジする生徒、

主体的に社会と関わり自己を高め社会貢献しようとする生徒を育成する。」となっています。

高等学校では、「創造的コミュニケーションを駆使し、またグローバルな視点で自然現象・社会事象を考察し

豊かな経済センスによってこの世紀を開拓しリードする人材を育成する。

自然科学系(理系)、社会科学系(文系)の2つの専門コースを設置し、大学進学に生徒の進路実現を図る。」となっています。

 

【京都府公立中高一貫校に合格するには】京都市立西京高等学校附属中学校 ◎進学実績

京都大学へ毎年30名前後の合格者を出していますが、2023年度では40名以上の合格者を突破しました。

また東京大学への進学者も3名となっています。

その他、大阪大学や神戸大学へも20名前後の合格者を出しており、同志社大学や立命館大学へは3桁の合格者を輩出しています。

 

【京都府公立中高一貫校に合格するには】京都市立西京高等学校附属中学校 ◎入試対策

―西京中学に合格する子どもー

自主性が大きく求められます。

与えられたことだけをこなすような子どもでは、西京中に入学してからがきついでしょう。

何事にも自ら喰らいついていける姿勢が必要です。

入学時の学力レベルはたいへんに高く、正負の数はあたり前、1次方程式くらいは知っていて当然という具合に授業が進みます。

そういった進度をカバーするために大量の宿題が出ます。

中学受検が終わった後も、一生懸命に勉強できる、そういった努力ができる子どもが西京中学に向いています。

 

―西京中学の入試傾向―

西京中学校では京都市立の独自問題が出題されます。

適性問題Ⅰ

課題文に対して読解問題が10問前後、それに加えて150字以上200字以内の作文が1つ出題されます。

課題文は文章1、文章2の2つに分かれていることが多く、2つの文章の共通点がきちんと読み取れなければ得点できません。

それに加えて段落構成を問う問題、漢字の知識を問う問題、

ことわざに関する知識を問う問題、書き抜き、記号選択など、国語力が万遍なく問われます。

これら様々な問題を通して西京中学が見ているのは「自ら考えたことを言葉で的確に表現する力」です。

長文を2つ読み、その関係性をつかみ、さらにつかんだ関係性に対して齟齬の無い自らの意見を書くことが重要になります。

長文の要約自分の意見をきちんと書く練習は、西京中学を受検する上で必須の力になります。

 

適性問題Ⅱ

資料の読み取りと算数分野の出題となっています。

資料の読み取りでは桁の多い計算が出されます。

立式ができても計算で間違えてしまってはもったいないです。

確かな計算力を付けておくことが大切です。

算数単元では、推理算や場合分けの問題、図形に関する問題、速さの問題、ブラックボックスの問題など、

自分の頭で考えて答えを出す問いが出される傾向にあります。

大問が4、5出題されます。

大問にはいくつかの設問が設けられているので、問題を見たらすぐに手が動くように、数的処理に対して抵抗がないようにしておくことが大切です。

 

適性問題Ⅲ

理科と社会の問題になります。

理科は地学・化学・物理から、社会は地理・歴史からの出題がメインとなることが多いようです。

適性Ⅲも適性Ⅱと同じ50分の制限時間です。

その中で理科と社会の様々な単元を解かなければいけません。

基本知識はもちろんのこと、理科でいえば実験について、社会でいえば写真や地図について、

それぞれ資料集などでしっかり確認し覚えておくことが重要です。

記述問題では、正しい表現力が必要になります。

西京中学が見ているのは「自然や社会の事象を科学的に思考し、表現する力」です。

 

面接

西京中学では面接が行われ、志望動機についての質問がされます。

この質疑応答を通して、聞く力、話す力、課題解決能力が見られます。

面接官の質問に対して、キャッチボールをするように、上手に受け答えができるコミュニケーション能力が重要です。

 

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【この記事を書いた人】
深川佐知子
【略歴】
指導歴30年以上のベテラン。現在はena個別の校長を務め、大学受験では早稲田大学や東京薬科大学、高校では立川・国分寺・中大附属高校などに合格者を輩出。自身の子供も中学受験を経験し駒場東邦中学に進学後、東京大学に合格した。どの学年で、どんな勉強をしたらよいのか、など、教育者と保護者の視点から情報を発信していきます。

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