家庭教師ブログ
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2023.07.05
こんにちは。家庭教師Campライターの瀧本です。いつも家庭教師Campのブログにお越しくださいまして、ありがとうございます。
みなさんは、普段、国語の勉強をどうやってしていますか?
学校では漢字の読み書きができるように日々練習されていることと思いますが、語彙(ごい)、平たく言うと「ことば」の知識に関しては、いかがでしょうか。
語彙力UPシリーズ、第三回のテーマは「対義語」です。はりきって参りましょう!
対義語とは、よく「反対言葉」と言われているものです。ある言葉の意味に対して、対称的、対照的なもの、いろいろな意味で逆の立ち位置にあるもの、と言えばよいでしょうか。かなり間口が広いように感じますが、ひとまず以下の問題例でいろいろ考えてみましょう。
たとえば以下の二字熟語の対義語を答えてみてください。
<< 対 義 語 10 題 >>
①長所(ちょうしょ)
②主観(しゅかん)
③平凡(へいぼん)
④抽象(ちゅうしょう)
⑤原因(げんいん)
⑥生産(せいさん)
⑦形式(けいしき)
⑧単純(たんじゅん)
⑨拡大(かくだい)
⑩精神(せいしん)
(Thinking Time♪)
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Time’s up!!
いかがでしょうか?
<< 答 え >>
①短所(たんしょ)
②客観(きゃっかん)
③非凡(ひぼん)
④具体(ぐたい)
⑤結果(けっか)
⑥消費(しょうひ)
⑦内容(ないよう)
⑧複雑(ふくざつ)
⑨縮小(しゅくしょう)
⑩身体(しんたい)
さて、いくつわかったでしょうか?
ところで……上の問題と解答を見て、気づくことはありますでしょうか。
特に「ナゼ?」と問うこともなく、もう言葉として定着してしまえば、ほとんど意味や内容を考えずにスルーしてしまうのが世の常ではありますが、あらためてここで対義語というカテゴリーに入るものを考えてみましょう。
わかりやすいのは③平凡⇔非凡の例でしょうか。わかりやすい? いや、正解はきちんと答えられなかったとしても……。一方が他方の打消しの関係になるもので、A⇔非Aという関係です。ここでは平凡⇔非凡(平凡でないもの)、という関係ですね。他の熟語だと有名⇔無名が考えられます。みなさんなら何か他の例は思いつきますか?
他にわかりやすいものとしては、大きい⇔小さい、といった「量の増減」に関する関係があります。
標準となるところから比べて大きい、多い、というように、増えるという状態の移行があるとすれば、標準となるところから比べて数値が低くなる、小さい、少ない、という減る状態の移行が対応している関係です。数直線を思い浮かべて、左に行けば減り、右に行けば増える、という関係といってもいいでしょうか。
数直線でなくとも、温度計でも体重計でもなんでもいいのですが、こうした量についての言葉は普段の生活に密着しているので割と見つかりやすい、見えやすい言葉と言えそうです。
例として挙げると、②の主観⇔客観もそうですが、こちらは主体と客体の関係に基づいていますね。主体は自分の立場、客体は第三者の立場ということになりますが、こうした関係はペアとして考える必要があります。
他にも⑩の精神⇔身体も、言われてみればあまりよくわからないという印象があるかもしれません。こちらは西洋思想上の心身二元論から端を発していると思われますが、心とカラダは別だというのは経験上理解できそうです(そもそも心とはなにか?という果てしない議論もあります……)。何をもってその語をペアとするか、というのはさまざまな背景が考えられそうです。
まず生活していたら出合わない熟語もありますね。⑥の生産⇔消費という関係も、社会の授業を聞いてようやくわかったな~と筆者も昔のことを思い浮かべることができますが、これも経済的な活動のなかで言える言葉ですよね。生産⇔破壊なんてことも考えられるわけですから(ちなみに破壊の反対は創造)。
日々の学習や受験などで、知識として強制的に覚えさせられないとなかなか入ってこない言葉というのは往々にしてあります。
覚えろと言われたから覚えているけれども、よくよく意味を考えてみると不思議だなあと思うのがこのあたりの関係です。
お互いの言葉が、どのような領域、分野、関係で使われるのかをよく考えてみると、楽しいかもしれません♪
反対言葉、反対概念をいろいろ考えて、新たに作ってみる、というのも面白いですね。
今回は対義語を考えてみました。
家庭教師Campでは、国語の読解問題の苦手な生徒さんにも懇切丁寧に指導をいたします。具体的な勉強のプランも一緒に考えていきます。
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