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【G7ってなに? ASEANってなに?】国々がつくるグループまとめ

2023.05.20

【G7ってなに? ASEANってなに?】国々がつくるグループまとめ

こんにちは。家庭教師Campライターの杉浦です。突然ですが、以下の単語の意味、パッと分かりますか?

 

G7、G20、NATO、EU、ASEAN、BRICS、VISTA、NEXT11、CIVETS、TPP……

 

最近ニュースを見ているとよく耳にする話題が「G7サミット」です。実は今年、日本でG7主要国首脳会議が開催されます。日本での開催は7年ぶりです。期間は5月19日~21日です。簡単にいうと、世界の国々のトップが集まり、会議をしています。

 

でも、国々の集まりといえば、G20、TPPなど、様々な用語がありますよね。それぞれどんな特徴があるのでしょうか。本日は国々がつくるグループについて紹介します。

G7(ジーセブン)

G7サミット(主要国首脳会議)とは、フランス、アメリカ、イギリス、ドイツ、日本、イタリア、カナダの7か国の首脳(国のトップ)と、欧州理事会議長、欧州委員会委員長が参加して、毎年開催される国際会議です。欧州理事会議長や欧州委員会委員長とは、欧州(EU)のトップ2人のことです。

 

2023年に議長となる日本では、5月に首脳会議を広島市で開催するほか、関係閣僚会合が各地で開催される予定です。例えば、新潟ではG7財務大臣・中央銀行総裁会議(お金について)、北海道ではG7気候・エネルギー・環境大臣会合(環境問題について)が開催されました。

 

もともとはロシアを加えたG8が開催されていましたが、ロシアのウクライナ問題がきっかけとなり2014年からG7となりました。

G20(ジートゥエンティ)

G20サミット(金融・世界経済に関する首脳会合)とは、G7(フランス、アメリカ、英国、ドイツ、日本、イタリア、カナダ、EU)に加え、アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、中国、インド、インドネシア、メキシコ、韓国、ロシア、サウジアラビア、南アフリカ、トルコの首脳が参加して毎年開催される国際会議です。G20のメンバー国以外にも、招待国や国際機関などが参加しています。

 

加盟国のGDP(経済活動の大きさ)が世界の約8割以上を占めるなど、「国際経済協調の第一フォーラム」として、経済分野において大きな影響力があります。日本では2019年に大阪で開催されました。

NATO(ナトー)

北大西洋条約機構(NATO)は北米のカナダとアメリカ、そしてヨーロッパの29の国々が結束し、一緒に土地や人々を守ろうとしている同盟です。「集団防衛」、「危機管理」及び「協調的安全保障」の三つを目的としています。

 

5月10日、NATOの連絡所を日本に設置することを検討していることがニュースになるなど、日本も含めた世界中に影響力を持っています。

ASEAN(アセアン)

ASEAN(東南アジア諸国連合)は、東南アジア10か国からなるグループです。インドネシア、カンボジア、シンガポール、タイ、フィリピン、ブルネイ、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、ラオスが加盟しています。

 

過去10年間に高い経済成長を見せている地域であり、世界中から注目されています。2017年に設立50周年を迎えました。

TPP(ティーピーピー)

TPP(環太平洋パートナーシップ)協定とは、太平洋を囲む国々が、経済面で協力しようと集まったグループです。加盟国はオーストラリア、ブルネイ、カナダ、チリ、日本、マレーシア、メキシコ、ニュージーランド、ペルー、シンガポール、ベトナムの合計11か国です。2016年から日本は加盟しましたが、2017年に米国が離脱してしまいました。

 

今年、イギリスの加盟が認められました。イギリスは大西洋に面するヨーロッパの国ですが、なぜ太平洋のグループに入れるのでしょうか?

 

実は、イギリスは南太平洋にピトケアン諸島という島々を持っています!だから環太平洋のグループに入れたのですね。

BRICS(ブリックス)

ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの5カ国の英語の頭文字を並べたものです。

 

今後、大きな経済成長の発展が予想されている新興国の代表国で、もともとはブラジル、ロシア、インド、中国の4カ国を表す造語として、「BRICs」と名付けられました。その後、南アフリカが加わり、複数形を表していた小文字の「s」が南アフリカを表す大文字の「S」となり、BRICS(新興5カ国)と呼ばれるようになりました。

VISTA(ビスタ)

VISTAとは、ベトナム、インドネシア、南アフリカ、トルコ、アルゼンチンの頭文字を合わせた造語です。BRICSに続く有力な新興成長国グループとして注目されています。

NEXT11(ネクストイレブン)

ネクスト11とは、BRICSに続き成長が期待されている新興国のグループです。ベトナム、韓国、インドネシア、フィリピン、バングラデシュ、パキスタン、イラン、エジプト、トルコ、ナイジェリア、メキシコの11カ国が挙げられています。

 

アメリカの金融企業からは、2050年までにNEXT11のGDP(国内総生産、お金の動きの大きさ)は、G7の3分の2に達する可能性があるとの予測が出ています。

CIVETS(シビッツ)

コロンビア・インドネシア・ベトナム・エジプト・トルコ・南アフリカの頭文字をとっています。VISTAと並ぶ、経済発展が期待される新興国です。

まとめ

国々をまとめたグループには、色々な名前がついていますね。会議のまとまり、経済的なまとまり、注目されている国々のまとまりなど、その性質は様々です。

 

社会科は暗記科目と呼ばれますが、一般常識を含め日常生活と強く結びついた科目でもあります。国際的な会議が日本で開催される今年だからこそ、ぜひ世界の国々に興味を持ち調べてみましょう! 一人でそこまでの対策が難しいときは、ぜひ家庭教師Campで一緒に対策しましょう!

初めての方へ

【この記事を書いた人】
杉浦
【略歴】
高校時代はSSH(スーパーサイエンスハイスクール)の取り組みに参加し、自身も学外発表などを経験。国立大学への推薦合格後、大学では生物・農学分野を専攻。中学受験では都立武蔵中・三鷹中・私立国学院久我山中などの指導実績あり。高校受験では都立高全般、中大杉並高などの指導を行う。これまで培った生徒ごとの苦手分析や、定期テスト・模試対策などを基に、役立つ情報を発信していきます。

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