家庭教師ブログ
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2023.02.04
こんにちは。家庭教師Campライターの杉浦です。突然ですが、理科社会の記述問題って解いたことありますか?
理科と社会というと、多くの方がこんなイメージを持っているのではないでしょうか。
「暗記科目だから、ひたすら用語や人名を覚えればOK」
「定期テストも、一夜漬けで暗記したらなんとかなった」
しかし今、暗記だけでは対応できない記述問題が増えています!それは一部のハイレベルな入試だけの話ではありません。
例えば都立中入試の理系問題、都立高校の入試問題など、既に公立の中学高校の入試で記述問題が出題されています。そして更に入試の難化が見込まれるのが、大学入試共通テスト(以下、共通テスト)への記述問題の導入です。
既に共通テストでは、センター入試時代まで主流だった知識問題が減少し、考察問題が増加するなど、より科目への理解度が求められる入試へと傾向が変わっています。
今年の入試でも、長いリード文から必要な情報を読み取る読解能力や、実験結果から考察する分析力など、知識量だけでなく幅広い能力が求められる問題が多く出題されました。
過去にセンター試験を突破した東大生からも、「情報量が多くて、解き終わらないかと思った」との声があったそうです。
共通テストに記述問題が導入される流れは、これまでの都立中入試や公立高校入試の変化、そして共通テストの変化考えれば納得ができます。知識だけを問う入試から、読解力や記述力も問う入試へと変化するということですね。
それでは、理科や社会の記述問題は実際どのように出題されるのでしょうか。昨年の都立高校の入試問題を参考に見てみましょう。
2枚の地図(資料A)があります。これらの地図で、それぞれ太線で囲まれた地域に関する地区計画の一部を分かりやすく書き改めたものが資料Bです。資料Aの地図と資料Bの文章から読み取れる、太線で囲まれた範囲に共通した土地利用の変化について、簡単に述べよ。
また、AとBの資料から読み取れる、その変化を可能にした要因について、各地域に県内において乗降者数の多い鉄道駅がある点に注目して、簡単に述べよ。(掲載の都合上、問題文は簡略化しています)
まず1つ目に述べなければならないことは、土地利用の変化についてです。地図から地図記号を読み取る必要があるため、知識問題ではあります。しかし資料Bの文章からも読み取りが必要なため、読解問題でもありました。ちなみのこの問題では「地区計画により、工場跡地に商業施設が建てられた。」などの解答が適切です。
次に述べなければならないことは、変化を可能にした要因についてです。ここでは乗降者数の多い鉄道駅に注目する指示があるので、記述にもその点を反映する必要があります。乗降者数の多い駅=駅周辺は人が多いと考え、「多くの人が集まる駅に近いこと」などの解答が適切です。地図から駅に複数の路線が通っていることにも注目できれば、更によいでしょう。
このように、記述問題はなんでも好きなことを書いてよいわけではありません。資料から読み取った情報を整理し、簡潔に述べる必要があります。
ポイントは資料を読み取ったことが相手に伝わる文章です。相手の感じ方に任せるのではなく、自分が読み取れたことをアピールするつもりで書きましょう。
ここまで、記述問題が増加傾向にあることと、実際に出題された問題のパターンを見てきました。それでは、記述問題はどのように対策すればよいのでしょうか。私がオススメしたい対策は、添削指導です。
記述問題は、一問一答の知識問題と異なり適切な解答が様々予想できます。よって自己採点では自分の解答が満点なのか、部分点をどれほどもらえるのか判断しにくい問題です。そのため、ぜひ第三者からの客観的な目で、添削指導を受けてください。知識や読み取りといった内容面の指導はもちろん、相手に伝わる読みやすい日本語であるかという点も指導を受け、何度も書き直しをしましょう。
記述の仕方はある程度のテンプレートがあります。その型を自分の中に形成できれば、どんな問題でも対応しやすくなります。ぜひ添削指導を受けて、自身の記述力アップを狙いましょう!
記述問題は近年出題が増加する傾向にあります。これまで実施の少なかった理科と社会でも出題されるようになりました。また将来、大学入試でもより本格的に対策が必要になるでしょう。
そして、記述の際のポイントは「資料を読み取ったことが相手に伝わる文章」ということです。また、対策としては添削指導をオススメします。添削指導と解き直しを何度も繰り返すことで、自分の中に記述のテンプレートをつくり、より早く高得点を狙える記述力を身につけましょう。
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