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【2026年度版最新!】都立中適性検査問題分析 ⑨武蔵高等学校附属中学校

2026.04.22

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こんにちは。家庭教師Camp事務局です。

本日のブログは、

【2026年度版最新!】都立中適性検査問題分析 ⑨武蔵高等学校附属中学校です。

都立武蔵高附中、都立中を志望している方、必読です!

〔適性検査Ⅰ〕共同作成問題

文章1:赤木明登『工藝家の夢』による
文章2:橋本幸士『物理学者のすごい思考法』による
〈出題形式〉
2つの文章に対して、読解問題が2問、作文問題が1問の例年と変わらないスタイルですが、昨年に比べて文章1の文字数が半減。ただし、文章の抽象度が高く哲学的とも言える内容であり、小学生にとってはやや読みにくい内容でした。読解問題も、問題1・問題2ともに受検生が迷ってしまうポイントがあり、難度は高かったと言えるでしょう。昨年度より平均点は下がることが予想されます。作文問題は、文章だけではなく会話文も丁寧に読む必要がありましたが、そこをクリアしさえすれば平易な問題だったと言えます。

(問題1)傍線部分の内容を具体的に説明するぬき出し問題
「工藝」という営みがどのようなものであるかを説明する問題です。本問は穴埋め形式の抜き出し問題で、一見すると容易に感じられるはずです。傍線部直前の指示語の内容を丁寧にたどっていくと、言葉にはならない(ア:見たもの、聞いたもの)を、(イ:具体的な形や色に置き換える)ことをめざす営みが「工藝」であることが読み取れます。しかしながら、よく見てみると、そこで見たもの、聞いたものを、ぼくたちは音楽にすることはできない」と書かれています。「そこ」は。一本の性界の果てまで送り強いて、ようやくかに短期見ることのできる世界」のことです。その世界で「見たもの、聞いたもの」とは何なのか、本文内容から考える必要のある問題でした。恐らくは、本文前半に記載されている「真実の世界」「ほんとうの世界」なのではないかと推測されます。ただ、単に「見たもの、聞いたもの」を解答としても、決定的な限りである理由はなく、非常に悩ましい問題であることは問違いありません。複数解答の可能性があります。本問は、深く考える受検生ほどかえって難しく感じてしまう性質の問題であったと言えることができるでしょう。

(問題2)文章の内容をふまえ、理由を説明する問題
「黒板は理論研究の加速器であり、かつタイムマシンでもある」という表現について、筆者が黒板のことをタイムマシンと述べているのはなぜか、文章2の内容をふまえて説明する問題です。解答欄はマス目なしの2行程度書くスペースが設けられていました。
傍線部の直前には、アインシュタインや湯川秀樹といった過去の偉大な物理学者が使っていた黒板のエビソードが紹介されています。筆者は湯川秀樹が使っていた古い黒板に手を当てることで、一瞬にして湯川と「つながる」感覚を持てると述べています。つまり、黒板という道具により、時問を超えて先人たちの考えや「息吹」を感じることができるので、黒板は「タイムマシンでもある」と表現されているのだと考えられます。また、タイムマシンは「未来にも行ける」と述べられています。黒板を使って「人類が未だ発見していない新しいアイデアや考え方が見える」という第四段落の表現をふまえ解答をまとめ、上記の内容に付け加えても良いでしょう。ただし、「加速器」を「研究を推し進める」ことができることのたとえであり、それは「未来に行けること」のたとえであるととらえた受検生も多いのではないでしょうか。その意味で、受検生を迷わせた問題であったことは問違いありません。さらに、文章2の内容をふまえて説明するため、ある程度自分でわかりやすくまとめる必要があります。その点でも、難度は高い問題だと言えます。

(問題3)作文問題(400以上440字以内)
「どのような力が必要か」「その力をつけるために、学校生活をどのように過ごしてくか」自分の考えをまとめる問題です。問われていることや条件は単純ですが、注意が必要な問題でした。会話文を読むと、「筆者のような人になるためには、どのような力をつければよいか」といった主旨であることがわかります。筆者のような人とは、「何かを追いかけたり、探し求めたり」している人、つまり探求心をもって行動しているような人です。そのような人になるために必要な力を書かなければなりません。その点に留意して「必要な力」を書いていきます。例えば、「何かを追い求める力」「粘り強く探来していく力」などと書いてしまうと、問いの内容と答えの内容が重複してしまうことになり、減点が予想されます。そこさえ注意すれば、ある程度幅広い解答パターンが想定されます。「文章1・文章2のいずれかの内容にふれる」のでまとめやすいほう、書きやすいほうを選ばなければなりません。

〔適性検査Ⅱ〕共同作成問題・独自作成問題

1⃣募金活動を題材にした問題(共同作成問題)
募金活動を題材に、〔問題1〕ではお礼用のしおりに関する問題が、〔問題2〕では硬貨の重さと金額に関する問題が出題されました。全体としての難度は昨年度とあまり変わらず、きちんと算数の勉強をしてきていれば、比較的取り組みやすい内容でした。

〔問題1〕折り紙の折り目について考える問題
折り紙でしおりをつくる過程が図で与えられており、そこから折り目と「ありがとう」の文字を書く位置について考える問題でした。折り紙、切り紙の問題では、「折った順番通りに番号をかき、線対称を意識して戻していく」という基本動作があります。ふだんこういった問題を解く際、頭の中で考えるのではなく、平成30年度の小石川中で出題されたような『線対称』を意識していた受検生にとっては平易な問題でした。

〔問題2〕硬貨の組み合わせに関する問題
5種類の硬貨の重さと、募金された硬貨の重さの合計から、5円硬貨が1枚ではない理由と、合計1500円以上になるような硬貨の組み合わせを考える問題でした。「理由」については、小数第2位の数字に着目すれば容易であり、enaのテキストにもほぼ同様の問題が収録されていたため、取り組んでいた受検生にとっては必答問題となりました。一方で、「硬貨の組み合わせ」については差がつきました。注意点として、問題文に直接書かれていないものの、会話文から「すべての硬貨を最低1枚ずつ使用する」ということに気づかないといけません。この場合は、各硬貨を予め1枚ずつ入れておいて、残りの重さについて考えればよいことになります。この解法自体は有名で取り組みやすいものですが、気づけたか否かで差のつく一問となりました。

〔問題2〕信号のサイクルをもとに速さを計算して説明する問題
信号待ちにならないように速さを計算して説明する問題でした。信号のサイクルをふまえて、交差点②と交差点③の横断歩道を渡るときに青信号であるかどうかを計算して求める必要があり、計算量は小問3問の中で最も多かったです。説明も必要な問題だったので、手をつけられなかった受検生も少なくなかったでしょう。ただし、1分問に 120m以上165m以下であればどの場合でも交差点②は青信号で渡ることができることを求められれば、答えまでたどり着くことができたでしょう。

〔問題3〕最短経路と所要時問を考える問題
ホームパーティーの買い出しの順番と買い出しにかかる時間を求める問題でした。自分で簡易的な図を作成して情報を監理することができれば答えは見つけやすかったでしょう。「それぞれのお店にとどまる時問を5分間ずつ」とする条件を読み飛ばさなければ、最短経路の問題は適性検査の頻出問題ですから、確実に正解したい問題と言えます。

2⃣日本に来航する外国人をテーマにした問題(独自作成問題)
テーマは一貫して「日本に来航する外国人」についてでしたが、地理から歴史まで、幅広く出題されました。昨年度は会話文を正しくまとめる要約力が求められましたが、今年度は複数資料を活用し、資料同士の関係を踏まえたうえで、自分で考えて記述する問題形式となっています。また昨年度にはなかった課題解決型の問題が復活しました。ただ、会話文は全体的に短いため難度は高くなく、全体的に平年並みといえるでしょう。家庭教師Campの日曜特訓や模試を活用している生徒たちにとっては、馴染みのある問題だったと思います。
〔問題1〕資料を用いて変化とその理由について説明する問題
2019年から 2024年にかけて外国人旅行者の消費総額の変化とその変化が起きた理由について、A国~C国のいずれかひとつを選び、説明する問題でした。会話文の「外国人旅行者の数が増えても、外国人旅行者が1回で使うお金の合計金額が増えないと、日本全体としての景気は大きく変化していかない」という部分をヒントに、あとは選んだ国の消費総額の増減を答えたうえで、外国人旅行者の増減と消費単価の大小に触れながら理由を記述すればよいでしょう。与えられている項目同士の因果関係を意識しながら答えることがポイントでした。

〔問題2〕資料を用いて理由と解決方法について説明する問題
新潟県の費総額が下位に位置している状況が起こっている理由と、酒費総額を増加させるための方法を、会話文と資料を参考にして答える問題です。課題解決型の問題ではありますが、与えられている資料に具体的な解決方法につながる政策が書かれているため、これらを参考に記述をすれば答えられる問題でした。まず会話文から新潟県では冬の時期に観光客が多く訪れることを読み取り、そのうえで、冬以外の季節にも観光客が多く訪れる方法を制作Xまたは政策のいずれかを選んで記述するとよいでしょう。会話文と政策を見れば新潟県の現状の予測がつきやすいため、比較的答えやすい問題だったと言えるでしょう。

〔問題3〕2つの資料を比較し、会話文と資料を用いて説明する問題
ペリーの来航が江戸時代の人々にとって大きな影響があった理由を、2つの資料を比較し、さらに会話文と資料をもとに説明する問題です。昨年度は使う資料が限られており、また資料の読み取りも平易なものでしたが、今年度は使うべき資料と条件がやや増えたため、昨年度よりも難度が上がりました。
まず資料3と資料4のペリーの写真と風刺画を比較し、当時日本が外国の人々に否定的であったことを読み取ります。そのうえで、資料 5の当時日本の船が外国に渡航することが禁じられていたこと、または資料6の大型船の建造が禁じられていたことのどちらかを選び、江戸に住む人々にとってペリーの来航が衝撃の大きかったものであることをまとめます。
問題1〜3までいずれも自分で解答する資料を選んで記述する問題でした。解答にどれを選んでもよいですが、自分の中で書きやすい資料を瞬時に判断して解答するスピード感が求められたと言えます。ただ、全体を通してどの資料を選んでも、比較的解答につなげやすい資料だったと言えるため、日ごろから時間配分を意識した学習を行っていれば十分に対応ができた問題でした。

3⃣物体の落下する速さについて調べる実験を題材にした問題(共同作成問題)
昨年同様に小問が2問、設問も1つずつの構成でした。2問とも記述の要素を含みますが、昨年度に比べて実験の手順が大幅に減り、実験内容も分かりやすいもののため、解きやすい問題でした。その分、実験の意図や結果からわかる説明を正確に書く力が求められました。

〔問題1〕物体の重さと速さの関係を、実験結果から求める問題
条件の異なる2つのアルミニウムカップにおもりを加えることで、重さと速さの関係性を説明する問題でした。また、今回は太郎さんの予想が「合っている」ことと「間違えている」ことの両方をふまえて記述する問題のため、答えの選択肢がかなりしぼれたと思います。実験記録の結果が8種類あり、その中から3種類を選ぶ問題でしたが、どの条件を変え、どのような結果であったかをまとめることが出来れば正解にたどりつくことができます。普段から対照実験の仕組みの理解と、それを言語化できているかどうかが得点の肝でした。

〔問題2〕物体の大きさと速さの関係を、実験結果から求める問題
大きさの異なるカエデの種の落下速度の違いを調べるために、落とす高さを変えて実験を行い、その結果を分析する問題です。〔問題1〕と同様に2つの実験結果を総合して答えを求める問題で、簡単な図をかいて考えてみると解きやすい問題でした。また、落下する速さが「おそい」種を求める問題であったため、最後まで集中して問題を読み、条件に合わせて実験結果を説明の中に組み込む必要がありました。実験の内容と結果を正確に読み取り思考する力が決められ、差のつく一問となりました。

〔適性検査Ⅲ〕(独自作成問題)

<出題形式>
武蔵高附属中の独自作成問題で、大問2題・小間5問構成でした。昨年度と同様に、大問1が算数分野、大問2が理科分野からの出題でしたが、大問1の小問数が3問から2問に減っていました。

1⃣社会科見学をテーマとした問題

〔問題1〕平面図形を枠内に敷き詰める問題
弁当箱の中に、決められた形のおかずを条件に合わせて敷き詰める問題です。「品目と数」に関する条件は守りつつ、「おかずのすき間」に関する条件を守れたかが、この問題を正答するうえでの重要な点でした。すき間をなるべく少なくするように図形を配置すれば正できるため、平易な問題と言えます。

〔問題2〕スケジュールを組み立てる問題
決められた観光スポットを、時刻の条件を守りながら回るためのスケジュールを立てる問題です。それぞれの観光スポット間の移動時間などは計算しやすいものの、「決められた時刻の間に到着する」という条件を最短経路では満たすことができなかったため、様々な順番を検討しながら調整する必要がありました。ただ解法自体は分かりやすいため、試行回数を重ねれば正解を導き出せる問題でした。

2⃣広葉樹の葉の形をテーマとした問題

〔問題1〕葉身の長さと鍋歯の数の散布図から関係を読み取る問題
葉身の長さと鋸歯の数の散布図から相関関係を見つける問題でした。読み取れることを2つめられているため、どの観点で2つを選択するのかを自分で決めて文章にする必要があります。どの観点で記述を作成するかが得点を左右する、差の付く一問でした。

〔問題2〕数値を用いて葉の形を判別する基準を作る問題
方眼紙の上に2種類の薬がおかれ、それぞれを「卵型」「逆さ卵型」と判別する際にどのように数値を使うかを説明する問題でした。方眼紙があるため葉の「縦幅」と「横幅」に着日し、その上で卵型や逆さ卵型の形の特徴に合わせた基準を考え、文章化する必要があります。基準を作ること自体は難しくないので正答したい問題と言えます。

〔問題3〕葉の種類を判別するための観点を決め、その調査方法について考える問題
2種類の葉を区別するために、葉のどの「数値」を観点とするか、またその数値をどのようにして調べるかを問われました。観点については、会話文で葉の固さや厚さについて触れられており、厚さについての解答例が示されています。解答例を参考にして「数値化できる別の観点」、もしくは「同観点で別の調査方法」を素早く見つけられるかが重要になります。「同観点で別の調査方法」を選んだ場合には【説明の例】に近い形にならないよう注意が必要です。調査方法については客観的に自分の考えを見られるかが非常に重要で、苦戦した受検生が多かったようです。差のつきやすい、合否を分けた問題と言えます。


いかがでしたでしょうか。

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本日もブログを最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。

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