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【2026年度版最新!】都立中適性検査問題分析 ⑧南多摩中等教育学校

2026.04.21

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こんにちは。家庭教師Camp事務局です。

本日のブログは、

【2026年度版最新!】都立中適性検査問題分析 ⑧南多摩中等教育学校です。

都立南多摩中、都立中を志望している方、必読です!

〔適性検査Ⅰ〕共同作成問題

文章1:小野純一『僕たちは言葉について何も知らない 孤独、誤解、もどかしさの言語学』(一部改変)による
文章2:山口拓朗『読解力は最強の知性である 1%の本質を一頭でつかむ技術』(一部改変)による
〈出題形式〉
今年度も昨年度と変わらず、900字程度の文章1と1400字程度の文章2の2本の文章から、読解問題2問、作文問題1間のスタイルでの出題でした。昨年度に比べて文章量は減少しており、読み解く要素が限定された上、作文問題の[手順]も昨年度とほとんど同じ形式・テーマでの指示になっているため、対応しやすかったはずです。読解問題の字数は合計最大50字、作文の作成字数は変化なく 300字以上400字以内であり、全体を通して変化の少ない出題です。テーマは「言葉のもつイメージさせる力」についての内容と「読書を通じて得られる、物事を読解する力」についての内容を、「言葉の持つ力」というキーワードを軸に論じているものでした。それぞれの文章の共通点を考えつつ、どんな力を身につけることで、どんな風に日常や自身に活かしていけるかを思考して解いていくことになります。筆者の主張する内容をていねいに表現から読み取り捉えることで、難なく対応ができます。

(問題1)本文の表現の内容を読み取る問題 50字以内
傍線部にある「知」を拡大していく結果、「言葉のもつどのような働き」をもとに「どう生かしている」と筆者が考えているかを読解してまとめる問題です。傍線部を前に伸ばすと「こういった未知の何かを~名づけることで」とあるため、指示語の指す直前の内容「言葉になっていないさまざまな事物や出来事、感情」を言葉で名づけることに言葉のもつ働きがあることに気づけます。すると、冒頭の段落に「言葉のもつイメージの働き」という表現があったことからも、「名づける=イメージを与える」と捉えられると、段落最後の「イメージを与えることでざっくりと何が意味されているのか理解できる」という、どういう点で生かせるのかにたどりつけます。傍線付近の内容の読み取りと、類似する内容の説明が書かれた場所を探して組み立てる必要がある問題でした。

(問題2)傍線部の内容を読み取る問題 45字以内
文章2で述べられている「読書」に関して、傍線部内の表現である「異世界旅行」・「『『足場』を高め、視野を広げていく」が指す内容を本文中から読み取り、整理して言い換えてまとめる問題です。文章後半にこの2つの内容について触れて記述されている部分に気づくことができれば、その周辺で説明されているものにたどり着けます。「異世界旅行=日常を越えた世界に触れ、日常や自己への理解が深まっていくこと」、「足場を高くする=物事を読み解く力を身につけ、物事・事象を正しく把握すること」という言い換えを軸にして、これらの力が視野を広げていくことにつながるとまとめていきます。その他の部分でもこの言い換えた内容を説明している部分がいくつかありますので、説明するための表現を自分自身で選択して答案を作り、確実に得点にしたい問題です。

(問題3)作文問題 300以上400字以内
書くべき内容は「文章1と文章2の両方の内容から考えた大切なこと」をふまえて、「筆者の考えをもとに学校生活や日常生活でどのようなことに取り組むか」の2点です。昨年度と字数、そして[作文テーマ][手順][きまり]はほぼ同じで、とくに[手順」1~3で要求されている内容もほとんど昨年度と同様だったのも、準備をしていた受検生にとっては取り組みやすさにつながったのではないかと思います。まず文章1の「言葉の持つ、イメージさせることで様々な事物をとらえて相手に伝え理解させる力」、文章2の「読書で身につく、物事への読解力や自分と異なる考え方や価値観に触れて養われる視野の広さ」という筆者の主張する言葉の力を読解した上で、何が大切なのかを自分の意見として理由とともにまとめます。そして、この考え方を学校生活・日常生活の具体的な場面を挙げて考える必要があります。ここでは「言葉のイメージさせる力により相手に何かを伝える場面で生かすことはできないか」「読書に取り組むことで物事を読解する力がつき、他者の考えを取り入れて知見を広げることで特定の場面で生かすことができないか」などを考えて、場面を想定します。「学校での話し合いの場面」「何かに取り組む際に他者の意見を取り入れてより良いものを生み出そうとする場面」など具体的な場面をいかに思いつくことができるかがポイントになります。

〔適性検査Ⅱ〕共同作成問題

1⃣募金活動を題材にした問題
募金活動を題材に、〔問題1〕ではお礼用のしおりに関する問題が、〔問題2〕では硬貨の重さと金額に関する問題が出題されました。全体としての難度は昨年度とあまり変わらず、きちんと算数の勉強をしてきていれば、比較的取り組みやすい内容でした。

〔問題1〕折り紙の折り目について考える問題
折り紙でしおりをつくる過程が図で与えられており、そこから折り目と「ありがとう」の文字を書く位置について考える問題でした。折り紙、切り紙の問題では、「折った順番通りに番号をかき、線対称を意識して戻していく」という基本動作があります。ふだんこういった問題を解く際、頭の中で考えるのではなく、平成30年度の小石川中で出題されたような『線対称』を意識していた受検生にとっては平易な問題でした。

〔問題2〕硬貨の組み合わせに関する問題
5種類の硬貨の重さと、募金された硬貨の重さの合計から、5円硬貨が1枚ではない理由と、合計1500円以上になるような硬貨の組み合わせを考える問題でした。「理由」については、小数第2位の数字に着目すれば容易であり、enaのテキストにもほぼ同様の問題が収録されていたため、取り組んでいた受検生にとっては必答問題となりました。一方で、「硬貨の組み合わせ」については差がつきました。注意点として、問題文に直接書かれていないものの、会話文から「すべての硬貨を最低1枚ずつ使用する」ということに気づかないといけません。この場合は、各硬貨を予め1枚ずつ入れておいて、残りの重さについて考えればよいことになります。この解法自体は有名で取り組みやすいものですが、気づけたか否かで差のつく一問となりました。

〔問題2〕信号のサイクルをもとに速さを計算して説明する問題
信号待ちにならないように速さを計算して説明する問題でした。信号のサイクルをふまえて、交差点②と交差点③の横断歩道を渡るときに青信号であるかどうかを計算して求める必要があり、計算量は小問3問の中で最も多かったです。説明も必要な問題だったので、手をつけられなかった受検生も少なくなかったでしょう。ただし、1分問に 120m以上165m以下であればどの場合でも交差点②は青信号で渡ることができることを求められれば、答えまでたどり着くことができたでしょう。

〔問題3〕最短経路と所要時問を考える問題
ホームパーティーの買い出しの順番と買い出しにかかる時間を求める問題でした。自分で簡易的な図を作成して情報を監理することができれば答えは見つけやすかったでしょう。「それぞれのお店にとどまる時問を5分間ずつ」とする条件を読み飛ばさなければ、最短経路の問題は適性検査の頻出問題ですから、確実に正解したい問題と言えます。

2⃣お茶を題材にした問題
令和3年度から引き続き、小問2問構成でした。昨年度同様、片方の小問は(1)(2)と分かれており、(1)で割合の計算が出題されました。お茶という題材の扱いはあまり多くありませんが、問い自体は似たような問題演習経験を積んでいるであろう内容であり、全体としては昨年度と難度は大きく変わらないものでした。どこまで時間をかけずに正解要素を網羅した答案が作成できたかが焦点になりました。
〔問題1〕複数の資料を読み取って答える問題
資料1の結果のように茶摘み機の導入割合が異なる理由を、資料2と資料3から読み取って答える問題でした。答える条件にも、「地形と痛み採り方のそれぞれに着目して」と書いてあり、資料の見るべきポイントが明示されている答えやすい問題でした。まず資料1で、茶摘み機の導入割合から見るべき都道府県がどこか確認を行い、次に資料2で注目する都道府県の比較をすることで地形に関するヒントを読み取り、資料3で摘み採り方を読み取ることで情報がそろいました。あとは、問いと条件に合致するようにいかに短時問で満点になる答案を書ききるかでした。普段から答案を限られた時問で作成しきる練習が行えていたかどうかが大切になります。

〔問題2〕日本の製品を海外にどうやって訴求するか考える問題
(1)は、複数年の日本茶の生産量に対する、海外への輸出量の割合を計算して答える問題でした。資料のグラフに数字が書き足されて明示されていることで、グラフから数字を読み取る必要性も生じず、計算自体も3桁÷2桁や2桁÷2桁の内容でした。昨年度の計算同様、平易なものであり、確実に正解をするべき問題でした。
(2)は、図3または資料5から読み取れる、日本産抹茶の魅力を海外の人にどのように工夫して伝えるか考えを述べる問題でした。テーマ自体は知らない人に日本の魅力を伝えるといったポビュラーなものと言えましたが、昨年度に比べると与えられている資料の言葉の統一感が弱く、図3または資料5のどちらを使うか悩んでしまったり、無理に両方使おうしたりすると答案作成に時間がかかってしまったりすることも予想できるため、若干難しくなったと言えます。会話文中にある「魅力を伝える対象に合わせて、伝える内容を考えることが大切」という言葉から、図3の消費者にとって日本産抹茶の魅力で上がっている項目の上位のものを選んで考えると答えやすかったのではないでしょうか。その上でどう工夫して伝えるかですが、会話文でポスターが例に上がっていましたので、それも参考に考えることが出来るとより考えやすかったでしょう。昨年度の問題に比べると解答パターンが多岐に渡ると予想されます。難しく考え過ぎず、答案を早めに作成し、他の問題に時間を割けるようにしたかった問題でした。

3⃣物体の落下する速さについて調べる実験を題材にした問題(共同作成問題)
昨年同様に小問が2問、設問も1つずつの構成でした。2問とも記述の要素を含みますが、昨年度に比べて実験の手順が大幅に減り、実験内容も分かりやすいもののため、解きやすい問題でした。その分、実験の意図や結果からわかる説明を正確に書く力が求められました。

〔問題1〕物体の重さと速さの関係を、実験結果から求める問題
条件の異なる2つのアルミニウムカップにおもりを加えることで、重さと速さの関係性を説明する問題でした。また、今回は太郎さんの予想が「合っている」ことと「間違えている」ことの両方をふまえて記述する問題のため、答えの選択肢がかなりしぼれたと思います。実験記録の結果が8種類あり、その中から3種類を選ぶ問題でしたが、どの条件を変え、どのような結果であったかをまとめることが出来れば正解にたどりつくことができます。普段から対照実験の仕組みの理解と、それを言語化できているかどうかが得点の肝でした。

〔問題2〕物体の大きさと速さの関係を、実験結果から求める問題
大きさの異なるカエデの種の落下速度の違いを調べるために、落とす高さを変えて実験を行い、その結果を分析する問題です。〔問題1〕と同様に2つの実験結果を総合して答えを求める問題で、簡単な図をかいて考えてみると解きやすい問題でした。また、落下する速さが「おそい」種を求める問題であったため、最後まで集中して問題を読み、条件に合わせて実験結果を説明の中に組み込む必要がありました。実験の内容と結果を正確に読み取り思考する力が決められ、差のつく一問となりました。

いかがでしたでしょうか。

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本日もブログを最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。

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