家庭教師ブログ
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2024.06.10
こんにちは。家庭教師Campライターの深川です。
今回は中学入試、最難関私立校の浅野中学校・高等学校についてご紹介いたします。
浅野中学は聖光学院、栄光学園とともに神奈川御三家と呼ばれています。募集人員が270名で完全な中高一貫校です。高校からの募集は行わないので、浅野に進学したければ中学受験をするしかありません。
アクセスはJR新子安駅あるいは京急線の新子安駅から徒歩8分です。
ちなみに浅野中学では、受験後に受験番号の若い順から帰宅ができるようです。
このため、受験の申し込みが早めになる傾向があります。浅野中学が第一志望校の場合、そんなことも念頭に置いておいてください。
浅野中学は創立者の浅野總一郎がアメリカの実学主義教育に感銘を受けて設立された中学です。学習に関しては独特なシステムを取り入れています。テキストはすべてオリジナル。週6日で34時間の授業が行われています。学習習慣をつけるという観点から中学1年生に対しても、多くの家庭学習課題が出されます。
だからといって勉強だけに力を入れているというわけではありません。他の男子校同様に部活動や学校行事も大切にし「文武両道」を掲げています。
浅野中学の教育理念は、「学業×部活動×学校行事、三本柱の教育で、頭と心と身体をバランスよく育てる」です。学力だけではなく、他者を思いやり、きちんと挨拶ができ、時間や約束を守るなど、当たり前のことを当たり前にできる男子を育てるという理念です。人間性を重んじる教育というものが伺えます。
校訓として〈九転十起〉と〈愛と和〉が謳われています。
大きな目標は一度で成し遂げることは難しく、失敗を恐れず、努力を重ねて目的を達成する、また、他者への思いやり、気遣い、連帯力、協働力を養う、自律と協力の精神が目標とされています。
浅野中学は比較的落ち着いた雰囲気の学校です。とがった子どもさんよりも、周りと調和できる子どもさんの方が学校に合うかもしれません。保護者の方々も穏やかだそうです。
ただし、学力は十分につけておかねばなりません。また、受験に通用する学力を身につけた上で、受験に臨んだ学習スタイルを維持する精神力も必要となります。真面目にコツコツと努力し、結果を残していける子どもさんが合格を勝ち取ります。
昨年度は5つ大問が出題されました。初見の問題が出るというよりは、中学入試によくでる典型的な問題が出題されます。問題集でしっかりと中学入試の特殊算を勉強しておくことが必要不可欠です。
時間の割に問題数が多いので、考え込んでしまうことは禁物です。例えば、計算問題一つにしても「なんでこんなにややっこしいの?」というようなものが出されます。そこで時間をくってしまうと次の問題へ行けません。浅野中学に合格するためには確かな計算力を身につけておくことが大切です。難関校の小問集合は積極的に解いておいた方が良いでしょう。50分で6~7問ということは、1問にかけられる時間は6~7分です。問題を見たら手が動くくらいに算数をやりこんでおく必要があります。
また、自分にとって得意な問題かどうかを見極める力も必要となります。少しでも難しいと思ったら躊躇せずに次の問題へ進めることが大切です。先ほども述べましたように、典型的な特殊算や「場合の数」、「規則性」・「図形」が出される傾向があるため、合格平均点は高くなります。特に大問1は確実に満点を納めておきたい問題ばかりです。思わぬ失点をしないように対策をとっておきましょう。
算数が典型的な中学入試問題であるのに対して、国語では難問が出題されます。50分で120点満点、基本的には3問出題されます。内訳は物語文が1題と説明文が2題です。
今までの生活でまったく触れたことが無い世界が出題されることもあります。自分にとって未知の世界であっても「知らない」で済ませずに、読み取っていく力が必要です。入試までに様々な内容の文章に触れておくことが大切になるでしょう。また、文脈をきちんととらえて、迷路に入り込まないようにする力も必要です。接続詞など細かいところに注意して論理的に文脈把握ができるようにしましょう。
また、いわゆる難語が出てくる場合もあります。語彙力を養っておくことが必要です。書店に並んでいる「〇〇歳までに身につけておきたい言葉」は当然として、それ以上の語彙が要求されます。万が一その言葉の意味が分からなかったときには、前後の文脈で言葉の意味を推測しなければなりません。50分という枠の中で冷静に落ち着いて文章を読み取っていくことが必要不可欠です。
自由記述問題が出題されることもあります。記述は他の受験生と差が付きやすいので、きちんとした文章を書く訓練を怠らないようにしましょう。浅野中学では「読んで書く」力が要求されるのです。
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