家庭教師ブログ
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2023.10.17
こんにちは。家庭教師Campの深川です。
前回は「勉強ができる子ってどんな子?」という内容で書きました。
今回は「嫌いなことをさるには?」という内容で書いていきたいと思います。
地理を覚えるのが得意だとか、算数ならだれにも負けないだとか・・・子どもには特性があります。
勉強以外でも、スポーツなら何でもできるだとか、手先が器用で何でも作ってしまうとか、生まれつきの能力というものは決められています。
血筋というものはありますね。好き嫌い、得手不得手はある程度は決まっていると考えていいでしょう。
「好きこそものの上手なれ」、「下手の横好き」などということわざがあります。
好きだからこそ物事は上達するという意味と、下手なのにいつまでのやめずに熱心に取り組んでいるという意味、真逆の意味を表しています。
好きに関することわざは真逆なものがあるのに、嫌いに関することわざはなかなか見つかりません。
やはり、人間にとって「好き」はたいへんに強い能力になるのでしょう。
では、嫌いなことは永遠に克服できないのでしょうか。もし、そうだとしたら、勉強嫌いは一生勉強嫌いですし、算数嫌いな女の子は一生算数嫌い、国語嫌いの男の子は一生国語嫌いのままです。これでは困りますね。
答えから言えば、嫌いな事が好きになることもありますし、嫌いだけれど何とか付き合っていけるということもあります。
どうやったら、そうなるのか。
これから具体例を2つお話したいと思います。
読書が大嫌いだった子どもがいます。
あまりに本が嫌いだったので、母親が強制的に音読をさせました。
長編の本を少しずつですが、毎日、毎日です。子どもは嫌で嫌で大泣きをしていましたが、母親は決して許してくくれず、毎日の音読は続行されました。
やがて長編を1冊読み終えるころ、その子はなんと本の面白さに目覚めていたのです。
本が嫌いというのは、食わず嫌いにすぎませんでした。その後は、母親がうんざりするほどの本の虫になりました。
もう1つの例ですが、単語や漢字がなかなか覚えられない中学生がいました。
前回、ブログに書いたように、英単語や漢字にぶつかると
😡 「なんで、漢字があるの?なんで、英語なんて勉強しなくちゃならないの?」
とぐだぐだ文句を言いだすタイプの子どもです。
暗記が嫌いな子どもに暗記物を学習させるのは一苦労です。実際にこんなことがありました。
暗記物のテストが目前の生徒がいて、
😡 「〇〇までにこの文章を全暗記しなくちゃいけないんだけれど、絶対に無理!」
と授業中に言い出しました。
そのテストが内申に関係あるかどうか聞いてみると、ものすごく関係があるというのです。
だったら、塾の授業中に覚えてしまおうということになりました。ところがです、さあ、暗記をしよう!となった途端に、なんでこんなことをしなければならないのか・・・という話が始まりました。
頭の良い生徒だったので、自分がやらなければならいないことに対して、いかに合理性がないのか、今後の教育はどうあるべきか、広範囲にわたっての話が始まりました。
とりあえず、私は相槌をうちながら聞いていました。
そして、5分後、
🙂 「5分しっかり話を聞いたので、これからの5分はぐずぐず言わないで暗記に挑戦して」
と引き換え条件を提示しました。
覚えなければならないことを無心になって5分間、ノートに書き写すように指示を出しました。
きれいに書く必要なないので、殴り書きで良いのでノートに移すように指示を出したのです。嫌々ながら、生徒はノート写しを始めました。
1分も経たない間に、生徒はグッと集中モードに入りました。
5分経ったところで、ストップの声をかけ、ノートに書いたところを再現させました。
なんと80%書くことができていました。
1分休憩をはさんで、またノートに向かってもらいました。
その結果、本人が絶対に覚えられないと言っていた文章を100%覚えることができたのです。
そして次の5分は次の段落の暗記へと進めました。
そうこうしているうちに、ほぼ0だったのものが、ほぼ100になったのです。
そして、宿題を2つ出しました。
1つ目の宿題は「今日、塾でやったところを夜寝る前に、もう1度書くこと」、2つ目が「明日の朝、もう1度繰り返して書くこと」、この2だけにしました。
暗記物が大嫌いなその生徒は無事にノルマを果たし、テストではそれなりの良い点を取ることができました。
なぜ、このような宿題を出したかというと「エビングハウスの忘却曲線」を思ったからです。このことについては、また、いつか書かせていただきたいと思います。
今回は嫌いなことをいかにさせるにはどうしたら良いかについて書きました。
学年が上がるにつれ、セルフコントロールができるようになってはいきますが、
嫌いなことをさせるときには、大人の関わりがとても大切だと私は信じています。
最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。
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