家庭教師ブログ

理想の教師ってなんだろうシリーズ③『スクール・オブ・ロック』

2023.06.28

こんにちは。家庭教師Campライターの瀧本です。いつも家庭教師Campのブログにお越しくださいまして、ありがとうございます。

こちらのブログでは、古今東西の小説や映画などの作品から、魅力あふれる教師たちを取り上げて、いろいろ考察していきたいと思います。

前回、前々回の記事はこちら!

理想の教師ってなんだろうシリーズ①夏目漱石『坊っちゃん』

理想の教師ってなんだろうシリーズ②太宰治『正義と微笑』

勉強の合間にでも、気軽に読んでくださるとうれしいです。では参りましょう!

今回の理想の教師はニセ先生!?

もう今回でこちらのシリーズも3回目です。みんなー! ノって(きて)るかーい?

なにいきなりそのテンション……すみません、ちょっとそういう気分なもんで……。

というのも、今回取り上げるのは! ドドン!! 映画『スクール・オブ・ロック』(米・2005)だからです。

みなさん、一度ご覧になったことはありますか?

 

ビジュアルからして強烈な人が「教師」なのですが、なぜカッコつきの教師かというと……このジャック・ブラック演じる主人公デューイは正式な教師ではないからです。

地元の冴えないハードロックバンドをクビになったギタリストのデューイは、無職で友人の家に居候していている身。ある日、ちょっとした思い付きで友人になりすまし、超名門私立小学校の教師になってしまいます。

デューイは特に勉強ができるわけでもなさそうですし、教室に来ても生徒に教えることもなく、ただただ自堕落にも生徒に自習を命じるだけ。

しかしある時、音楽の授業で生徒たちがクラシックギターとオーケストラの名曲「アランフェス協奏曲」を完璧に演奏しているのを目の当たりにしたデューイ。そこで、「生徒とバンドを組んでコンテストに出て、世間に復讐してやる!」と思いつき……。

そこから彼のロックな授業が始まるのでした!!(ギャーーーンバリバリバリ!!←ハードなギターリフが流れる)

ロックスピリットを教える

ところで、音楽の教科書を広げてみると、大体はバッハやハイドンやモーツァルトや……と、クラシック音楽の作曲家や歴史が書かれてあるかと思うのですが、考えてみたらロック音楽というのももう1世紀近く歴史があるわけです。ここでロック史を語るのはものすごく長くなるので割愛しますが、デューイは、生徒たちが完璧な演奏をするためにはまずは歴史と理論からきちんと学ぶ必要があると考え、彼らの授業はガラリと一変します。数々のロックバンドの演奏する映像を見せながら、ロックの長い歴史と系統をひたすら教え込む姿は本当に熱血教師そのもので、思わず笑ってしまいます。

それに、ただバンドメンバーを数名選んで終わりではなく、ほかの生徒たちの適性も見極めて、ステージスタッフとしてひとりひとりを任命していきます。

本来ならば課外授業さえNGな生徒たちを、どうにかこうにかコンテストに出場させるためにさまざま障壁を乗り越えつつ、時々あらわれる生徒たちの悩みにも寄り添いながらオリジナル曲を一緒に作りあげていきます。

 

ロックという反抗のための音楽を通じて、デューイはニセの教師でありながら、生徒それぞれのしがらみ(父親との確執)や悩み(見た目のコンプレックスなど)を解放させていきます。

そうやってデューイはそのつど生徒たちをいい感じに導くわけですが、本来の教師ではないし、そもそも性格としてムチャクチャにナマケモノであるはずなのに、生徒たちを守ろうとしてだんだん保護者めいた態度を取るようになるのも面白いところですね。

それぞれの再生の物語へ

ところで、普段していないことをやるのはものすごくストレスですよね。また、先入観ではじめから突っぱねるというか、そもそも選択肢にないくらいに無視してしまってやらないでいることはとても多いと思います。というか、人生その連続ではないでしょうか。でも、ある出会いによって「なんかやってしまおう!」と単調な日常からジャンプをするような瞬間ってあるかも、と思えるのです。

 

そのきっかけをくれるのがこのデューイという教師、いや、あなたの周りにいるあの先生、かもしれないですよ。

それに、この映画の場合、カリスマ教師がお勉強一辺倒の生徒たちにロック音楽を布教した話(笑)、と単にまとめるのではなくて、生徒と教師の双方が化学反応をおこして、自分の価値やおのおのの人生の意味を再生させていくところにポイントがあると思います。

ちなみに余談ですが、ジャック・ブラックはリアルにテネイシャスDというロックバンドを組んでいて、そのバンドでロックなコメディ映画「テネイシャスD 運命のピックを探せ!」を作っていますので、なんだこれ!?と興味を持たれた方はこちらもかなりぶっ飛んでいて面白いのでぜひご覧下さい!!

 

そう、話を戻すと……理想の教師、の「理想」の部分というものは、はじめからあるのではなくて、生徒の多様な個性によって教師も育っていくのかな、なんて思ってしまうわけですが……ですから、みなさんはみなさん、ありのままで先生にぶつかってきていいんですよ(いきなり暑苦しい)!!

さてさて、今日は個性を開花させてくれる先生、という意味で、理想の教師を取り上げました!

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教師はご自身でお選びいただけますので、受けたい科目、克服したい苦手な単元に対応してくれることはもちろん、ご自身の性格との相性、志望する学校の出身・在籍中の先生など……希望する条件にぴったりな教師を見つけられます。

例えば、ご自身に合った勉強方法を極めるべく、毎回違う先生でさまざまに授業体験をしていただくのもいいですし、気に入った教師に担当を固定して、学習の進捗や習熟度をじっくり見てもらうのもいいですね。

 

個性豊かな先生たちに出会えるのは、オンラインマンツーマンだからこそのメリットです。今日の授業はどんな感じかな♪ そんなふうに、毎回の授業が楽しみになる、勉強の励みになるような熱い「先生」を、ぜひ家庭教師Campで見つけてください!

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初めての方へ

【この記事を書いた人】
瀧本
【略歴】
私立大学大学院修了(哲学)。大学院在籍時よりパリ第七大学に留学、帰国後仏語通訳ガイドをしつつ塾講師、家庭教師、通信制高校非常勤講師を務める。
大学院終了後個別指導塾校長を経て個別ena校長に。中学・高校・大学入試を幅広くフォローし、
これまで難関私立中、三鷹中、立川国際中など都立中高一貫校、都立高校の指導重点校や大学附属私立高、GMARCH・
早慶上智などへの合格者多数輩出。また、15年以上の指導歴をふまえ、様々な理由から成績不振に陥ってしまった生徒や、
不登校生徒をもつ家庭へ包括的なアドバイスも行う。指導のモットーは「遊んで学べ、学んで遊べ」。
個人の主張と対話を育てる小論文指導を得意とする。
こちらのブログには学習・進学に役立つ情報だけでなく、ちょっとした息抜きになるような雑学コラムも載せていきます。

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