家庭教師ブログ
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2023.06.03
こんにちは。家庭教師Campライターの杉浦です。
最近、ペットなど生き物に関するルールが変わったことをご存知ですか?
実は6月1日から、アメリカザリガニとアカミミガメの販売が禁止されます。
これらの生き物は「外来種」と呼ばれ、日本にもともと住む生き物たちの環境を破壊してしまう危険性があります。そのため取り扱いのルールが厳しくなりました。
中学理科や高校生物で学習する「生態系」や「環境」といった分野について、今回は外来種をテーマに解説していきます。
よく耳にする「外来種」という言葉ですが、そもそもどんな生き物を外来種と呼ぶのでしょうか?
外来種とは、本来生息していなかった場所へ人間によって運ばれ、人間の管理下にない生き物のことです。簡単に言えば、外国から日本にやってきた生き物などです。
どんな風に運ばれてきたかは様々です。人間が意図的に運んで放流するケースや、海外からの荷物にたまたまくっついて移動してくるケースなど、生き物がもともと持っている移動能力を超え、人間の影響で運ばれてきます。
ネコも室内で人間の飼育下にいればペットですが、野生化してしまう(野良猫)と外来種として扱われます。
私たちの生活に身近な外来種としては、シロツメクサ、セイヨウタンポポ、アメリカザリガニ、ミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)などがいます。
実際に日本ではどんな問題が起きているのでしょうか?
外来種が引き起こす問題として、捕食・競合・交雑・感染などの問題点が知られています。
捕食とは、外来種がもともとそこに生息していた生き物を食べてしまうことです。
例えば、ブラックバスという魚が日本在来種の貴重な魚たちを食べてしまったり、マングースという動物が天然記念物のヤンバルクイナを襲ってしまったりしています。
競合とは、同じような食べ物や住処を持っている在来の生物から、それらを奪い取ってしまうことで在来の生物が減ってしまうことです。
例えば、チョウセンイタチはニホンイタチよりも体が大きいため、在来のニホンイタチを駆逐してしまったり、ホテイアオイという水草が在来の水草の生育環境を奪ったりしてしまいました。
交雑とは、血縁的に近い種類の生き物同士で交配が起こり、雑種が生まれたしまうために、在来の純血な種が滅びてしまうことです。
例えば、タイワンザルやアカゲザルといった外来種と、在来のニホンザルの間に雑種が生まれていたり、京都の賀茂川で有名なオオサンショウウオが、外来種のチュウゴクオオサンショウウオと交雑してしまったりしています。
感染とは、外来種がそれまでその場所に存在しなかった他の地域の病気や寄生虫などまで持ち込んでしますことです。
例えば、北海道の礼文島に輸入された外国のキツネから、エキノコックスという寄生虫が北海道在来のキタキツネに感染し、人間への感染被害まで起きています。
外来種被害予防の3原則というものがあります。
それは、入れない・捨てない・拡げない です。
悪影響を及ぼすおそれのある外来種を、自然分布域から非分布域へ入れない。
これは国内での移動も同様です。メダカやホタルなど、日本国内でも地域によって別種であったり遺伝的多様性が確認されていたりする生き物たちがいます。
つかまえた生き物を逃がすときは、もといた場所に逃がすようにしましょう。
これには逃がさないことも含まれます。飼っているまたは栽培している外来種がいたら、適切に管理して、決して捨ててはいけません。
既に野外にいる外来種を、他地域に拡げたり増やしたりしてはいけません。
冒頭でお話したアメリカザリガニとアカミミガメも、6月1日から輸入禁止・販売禁止・購入禁止・野外への放流禁止となりました。
外来種に関するルールは、外来生物法により定められています。
「特定外来生物」を放流するなど、法律に違反した場合は、最高で懲役3年・罰金300万円が科される場合があります。
アメリカザリガニとアカミミガメは「条件付特定外来生物」に指定されました。
先ほど紹介した通り、輸入や販売などは禁止されましたが、現在ペットとして飼育しているものは、引き続き飼うことができます。
また、川や池で捕獲したり無償で譲り渡したりすることは可能です。
今回紹介した外来種の問題だけでなく、地球温暖化や大気汚染など、環境にまつわる問題は多くの中学入試・高校入試で出題されています。
身近な話題に興味を持ったらぜひ自分で調べ、環境問題についての知識を深めてください!
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