家庭教師ブログ
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2023.03.04
こんにちは。家庭教師Campライターの杉浦です。突然ですが、実は中学校で身につけた知識は、大学入試でも役に立つことをご存じですか?
高校では専門的な授業が増えますが、当然それらは中学校での学習内容を踏まえたものになっています。つまり中学校で勉強した内容を基礎として、高校で発展的な知識を身につけ、大学入試に臨むということです。
それでは実際に、今年度の高校入試と大学入試を比較しながら、その内容の共通点について解説していきます。一緒に見ていきましょう。本日比較するものは、以下の入試問題です。
①先日2月21日に行われた都立高校入試の社会
②先月1月14日に行われた大学入学共通テストの地理B
「夏は高温で乾燥し、冬は温暖で湿潤となる気候を生かして、ぶどうやオリーブが栽培されている。国産のぶどうやオリーブは加工品として販売され、飲食店では塩漬けにされたタラをオリーブ油で調理した料理などが提供されている。」
さて、この国はどこでしょうか。選択肢はA.アルゼンチン B.中国 C.ノルウェー D.ポルトガル です。
まず「夏は高温で乾燥し、冬は温暖で湿潤」に注目すると、これは地中海性気候です。よってすぐに地中海沿岸のD.ポルトガルだとわかります。
「輸出入の際に用いられる輸送手段は、国の地理的位置や運ばれる製品の性質によって異なる。次の図は、フランスとポルトガルにおける、2019年のEU域外への輸送手段別割合を示したものである。図中のアとイはフランスとポルトガルのいずれか、EとFは輸出額と輸出量のいずれかである。フランスの輸出額に該当するものを、図の1~4のうちから一つ選べ。」
ここでは図は省略しますが、問題文からもフランスとポルトガルの「地理的位置」と「運ばれる製品の性質」に注目する問題です。そのため、その国がどんな気候で、どんな産業が発達しているのか知っておく必要があります。
フランスはドイツやイタリアなど様々な国と陸上で繋がっています。一方で、ポルトガルはスペインとしか繋がっておらず、そのためEU域外との多くの貿易を海上輸送に頼っています。大航海時代の活躍を思い出しても、ポルトガルが古くから海洋国家であることはわかります。さらに輸出額と輸入額のグラフの見分けは、航空輸送に注目することがポイントです。航空輸送は高価な製品を運ぶ際に用いられます。そのため、量は少なくても金額が大きくなるのです。
このように、ポルトガルという国に関して、地理的な特徴や気候について理解しておくことは、高校入試でも大学入試でも役に立ちます。また、航空輸送の特徴については、中学校でも学習する範囲です。そのためこの問題は中学3年生でも解けた可能性があります。他にも、中学内容を踏まえた問題は共通テストに出題されています。
地図で示された地域の土地利用について考える問題です。二つの年代の地図が示され、その変化を読み取ります。新旧の地図では、土地利用が変化していますが、その主な原因は鉄道駅の開設です。旧図では郵便局や税務署がある地点が中心地でしたが、最近の地図では鉄道駅が置かれたことで駅周辺に市街地が拡大します。
この流れは、都立高校の問題でも頻出のパターンです。実際に昨年の都立高入試では、駅が開業したことによる土地利用の変化について、記述問題が出題されました。鉄道駅ができて駅周辺が賑わったことにより、工場だった土地が商業施設に変化したという問題です。
今回は大学入試と高校入試の問題を比較しながら、中学知識がどのように高校での勉強に活かされるのか、解説していきました。各国に関しての知識、地図の見方など、中学から学習する内容が大学入試に直結します。中学生は、いま学習している内容を大切にしましょう!特に受験を終えた3年生は、今のうちに中学校で習ったことを復習しましょう!
数学…二次方程式、因数分解、確率
理科…力の作図、イオン反応式
社会…歴史の流れ、各国や各地域の特徴
英語…英文法と英単語
高校生は、どうしても高校での勉強だけで理解が難しい単元は、中学知識の復習が必要です。早めに苦手を解消し、準備万端な状態で高校の学習を進めましょう!
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