家庭教師ブログ
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2022.02.22
こんにちは。家庭教師Campライターの工藤です。
続々と大学受験の合否が出そろってきております。国公立入試やGMARCH・早慶上理の一部などはまだ合否発表まで時間があるところもありますが、皆さんが第一志望の合格を勝ち取れていることを願っています。
今年の大学受験はなかなか厳しく、昨今の私立大学の定員厳格化に伴い、一人の受験生が複数校の合格を勝ち得ている一方、現段階では全落ちないしは滑り止めをなんとか一校抑えて本命を待つ、という方もおられます。
ここからの合否次第ですが、なんとか全落ちを回避したものの、残念ながら第一志望の大学に合格をもらえず、第二・第三志望の大学に通うことを決める方も出てきます。もちろん、大学の良しあしは偏差値や入試難易度によって決まるものではなく、思わぬかけがえのない出会いや新たな学びがあるものです。
しかしながら、「〇〇の研究がしたいから、◇◇教授の指導を受けたいから、どうしても△△大学に行きたい!」といった理由で、どうしても第一志望が諦めきれない方、「仮面浪人」を検討してみませんか?
今回は家庭教師Camp事務局から、「仮面浪人」についてご紹介します。
そもそも「仮面浪人」とは何でしょうか。辞書によるきちんとした定義があるわけではないですが、Wikipedia日本版では「大学に入学・在籍しながら、それとは別の希望する大学や希望する学部の入学試験のための勉強をしている状態にある学生・受験生の日本での俗称」と解説しています。
高校に通いながら大学受験勉強をしている人を「現役生」、高校を卒業し予備校や塾、独学で大学受験勉強をしている人を「浪人生」と呼んでいますが、その中間にあたるようなイメージでしょうか。
大学に通っているという意味では「大学生という仮面」をかぶりつつ、内面では受験勉強に励んでいる、といったところが、「仮面」浪人と呼称される理由と思われます。
「大学生」という立場は、例えば定期券一つとっても重要です。学生であることによって受けられる恩恵は多々あります。大学の施設は利用できますし、学生料金で色々なものが買えたり入場できたりします。
さらに、大学に通学している以上、仮に仮面浪人をしてチャレンジに失敗したとしても、もとの大学の在籍が取り消されることはありません。自分の立場をきちんと確保したまま、自分の目標に挑戦できるというのは、心理的にも大きなメリットではないでしょうか。
高校生のときは高校生活があり、1・2年生のうちは部活動などに明け暮れていた人もいるでしょう。どうしても時間の制約は大きかったはずです。私の知っている人で、高校3年生は卒業できるぎりぎりの出席日数だけ登校し、残りは自宅で勉強していた、という人もいましたが、特例だと思います。
大学生にも必修などはありますが、全体的に時間の自由度は高くなります。一年生だと一日フリーの日は少ないと思いますが、それでも午前中のみ授業、午後のみ授業という日もあります。一年生のうちは基礎ゼミナールなどはあっても研究室・ゼミ配属はないので、仮面浪人のための時間を大きく取られることはないのではないでしょうか。
大学生という立場では、アルバイトもできます。受験勉強しながらアルバイトも、というのはなかなか大変ですが、参考書を買ったり模試を受けたりで支出はあります。場合によっては仮面浪人しながらアルバイトすることで自分の所得を増やし、受験勉強に必要なことに投資していくことができます。
個人的には、これと2.で紹介した時間の制約が一番大きいメリットだと思います。
大学に合格できたという自信や、大学受験の一連の流れを実際に体感しているというのは、現役生に対して浪人生がもつ大きなメリットです。どうしても全落ちしての浪人中では精神的に落ち込んだり、「合格できるのかな」と不安になったりすることがあります。しかし、大学に受かっているという事実が、自分を支えてくれるはずです。
一方で、仮面浪人を選択する人は少ないです。実際に大学生の方なら、「仮面浪人して〇〇大学に入りなおす」と一年生の初めにいっていた人が結局途中で諦める、というのは目にしたことがあると思います。ここでは仮面浪人のデメリットをお伝えします。
メリットその1と相反するようですが、大学生という立場を確保するには、大学に通う必要があります。もちろん「留年=即退学」ではないですが、留年すると履歴書にも書かざるを得ませんし、大学でできた友人たちと学年がずれてしまいます。必修など必要な単位数を取りつつも、大学受験を継続しないといけません。
また、大学に通っていれば、その大学での楽しさや勉強の面白さ、サークル活動や友人たちとのつながり、アルバイトなどの影響で、「大学受験、しなくてもいいかな……」という気持ちになります。そのことは決して悪いわけではありませんが、どうしても仮面浪人して他大学へ進学したい! という方にとっては、誘惑が非常に多いことは事実です。
高校生のように周りのクラスメイトが大学受験をするわけでもなく、周りにいる多くの人が大学生活を謳歌するなかで、大学受験に向けて仮面浪人をするのは大変です。仮面浪人するうえでの一番大きな障壁は、とにかく「受験勉強を継続すること」に尽きます。
大学に通いながらということは、当然学費を払っています。そこから仮面浪人し、他大学へ進学するとなると、さらに学費を払うことになります。しかも、一年生から再スタートですから、金銭的な負担は大きくなります。奨学金で負担することもできますが、この点はやはりご家族ともよくよく話し合って、きちんとご理解を得たうえで受験勉強を進めていきましょう。
仮面浪人以外にも、大学を変えることはできます。そういったことも検討しておくことは、覚悟を持って仮面浪人するうえで重要になってきます。
例えば、同じ大学内で学部変更のための条件と試験を受ければ、学部を変更することができます。大学に入って勉強してみたら、こっちの内容を勉強したかった、ということはあると思います。東京大学のように入学後の振り分けがある大学でなければ、まずはそういった手段も検討してみましょう。
また、他大学でも、学部編入試験を行っている大学があります。すべての大学・学部であるわけではないので、その点はよく確認してください。編入試験は急に制度が変わることもありますので、よく情報収集しましょう。編入入試は主に2年次・3年次に行われます。英語のほかに、その学部の内容の試験があることが多いです。過去問題などが出回っていることは稀ですが、しっかりと勉強していきましょう。
ここまでご覧いただきありがとうございます。実際に仮面浪人をして大学合格を果たすためには、受験勉強を継続する硬い意志が必要です。一方、金銭的な負担を考えても、予備校などに通うことは難しい場合が多いでしょう。オンライン家庭教師の家庭教師Campなら、月4回月額4,950円(税込)から、大学受験に向けたマンツーマン指導をオンラインで受けられます。
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