家庭教師ブログ
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2025.01.29
皆さんこんにちは。家庭教師Camp事務局です。
今日はクイズをやってみたいと思います。
第一問
「東京都にはいくつのマンホールがあるか?」
第二問
「昨年一年間に日本で消費された割りばしの本数は?」
恐らく、皆さんは動揺した後に、 どうしたらいいか分からないと思ったのではないでしょうか。
もしかしたらこの問題に そもそも解答が存在しているのかを疑ったかもしれません。
これは「フェルミ推定」と呼ばれる大学生の就活で使われたりする問題です。
じゃあわかるわけないよ、と思ったかもしれません。
でも本当にそうでしょうか?
どれだけ頭のいい学生でもマンホールの数と割りばしの消費量まで覚えているのでしょうか。
この問題の本質は
正しい解答を導き出すことではなく、
どのようにしてその解答に至ったか考える力=思考力を見る問題なのです。
就活でも解答の正しさより、思考の過程に重きが置かれています。一緒に考えてみましょう。
まず、第一問「東京都にいくつのマンホールがあるか?」ですが、
どのようにすれば解答を出せるか逆算して考えていきます。
まず、マンホールはどこに存在するのか?
これは上下水道が普及している各家庭に比例すると考えました。
そうすると、東京都の一世帯当たりの人数は何人なのか?ということを次に考えます。
私は2.5人/世帯と考えました。
理由は単身者世帯も家族世帯も両方いると考えその中間(子供は1人と仮定)を取りました。
そして10世帯につき1つのマンホールがあると仮定しました。
上記を踏まえると、
東京都の人口1300万人÷2.5人/世帯=520万世帯
520万世帯÷10=52万
私の推定では東京都にはマンホールは52万個あると推定しました。
次に、第二問 「昨年一年間に日本で消費された割りばしの本数は?」ですが、
これも同じく解答から逆算して考えていきます。
まず割りばしを使う機会はいつがあるのでしょうか。
私はコンビニやスーパーで買い物をした時や外食の際が挙げられると思います。
割りばしは、赤ちゃん以外は使えるので、割りばしを使える日本人口は1億2000万人、それぞれが月に5回コンビニやスーパーで買い物をして、月に4回外食で割りばしを使ったと仮定します。すると、1億2000万人×9膳×12か月=約130億となります。
実際東京都にあるマンホールの数は約48万、割りばしは150億膳~200億膳と言われています。
マンホールの数はかなり近かったですが、割りばしの方は少し違っていましたね。
もっと深堀りをすると、なぜ割りばしの方はズレが起こってしまったのでしょうか。
私の予想では、
の2点が考えられると思います。
この2点がより正確に分かればもっと割りばしの本数は正確に求められるでしょう。
今回、フェルミ推定というものを実際に考えてみていかがでしたか。
私は就活生の時に、難しいけどとても面白いと感じました。
一見分かるはずのない問題でも
一つ一つの要素に分解し、
答えから逆算することで
推定の解答はできます。
この問題はそもそもの知識力とそれを問題に即した形で使えるか・考えることができるかという点が重要で思考力を高めるにはもってこいだと思います。
都立中・都立高および昨今の難関私立中・難関私立高の入試では、
自ら情報を求め、それをどのように使えるかを見ていると私は思います。
そのように考えるとフェルミ問題は現代社会が求める人材を表した鏡といえるでしょう。
本日も最後までブログをお読みくださいまして、ありがとうございました。
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