家庭教師ブログ
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2024.05.17
こんにちは。家庭教師Camp事務局です。
今回は高校生向けの記事として、広く高校国語の勉強法について書いていきます。
高校の教科名なども様々変化がありますが、大枠としての「現代文」「古文」「漢文」というものについて考えていきましょう。
現代文を学習していくうえで、あるいは国語の勉強をするうえでよく言われるのが「国語はセンスだから!」というものです。
しかし、もしセンスが全てであれば、センス◎の人はともかくセンス×(と自分では思っている)人は、もう勉強する気にならないですよね。私は、現代文はセンスではないと思っていますが、「センスがある」という感覚もわかります。それは、「センス」という言葉に、複数の要素が集約されているからです。
そもそも、現代文の問題を解くためにはどのような要素が必要なのでしょうか。整理してみると、だいたい以下のようになると思います。
①語彙⇒ふつうの日本語、外来語や難しい言い回し、漢字なども含めて、語彙は大事です。指示語・接続語の意味なども。
②論理構造⇒段落構成や接続語、よくある評論文の流れなどを理解できているかどうかは、理解度に差が出ます。
③文章の背景⇒文章が書かれた時代や思想の流れなど、バックボーンに当たる知識があるかどうか。
④客観的な読み取り⇒自分の価値観などを当てはめずに考えていく能力が重要です。
もちろん、細かいテクニック等々はありますが、ざっくりこういった要素に分けられるのではないでしょうか。自分がどこが得意で、どこが苦手かわかりますか?
「センスがある」と言われる人は、②や④を無意識レベルでできている人が多いですね。また、①についても何となく知っていたり、知らなくても文脈から推測したり(=②ができる)している場合が多いですね。
また、「評論文(説明文)は苦手なんだけど、小説(物語文)はできる」というタイプの「センスのある人」は、③や④、とくに人の心情理解に優れている傾向があります。その分、①や②については何となく、という方が多いですね。
自分が4つの要素のどれに弱いのか意識すれば、それを重点的に学習していくことで、一つひとつ成長することができます。また、市販の参考書なども、自分がどの要素を練習したいのか考えて買うのが良いでしょう。例えば、③のような背景知識を学習したい場合は、注釈やテーマ別の問題集、時代ごとの小説に分けられているような参考書、評論のテーマ別キーワードなどが掲載されている単語帳が良いですね。
古文に関して点数の取れていない人は、まず単語や文法がしっかり身についていない人が90%くらいです。特に、文法で言えば「動詞・形容詞・形容動詞」「助動詞」をしっかり押さえておければ、少なくともなんとなく理解できるようになります。
助詞についてや和歌についても理解しておくことはとても大事なのですが、まずは先ほど挙げた内容をきっちり理解しながら長文練習することが大事です。古文は平安初期~江戸時代くらいまで幅広い時代から文章が出てくることが多いですし、有名な『源氏物語』など、同じ出典から出題されることも多いです。多くの文章に触れていることが大事です。
大学入試としての古文は長文読解がメインですので、まだ文法が完全に覚えきれていないときでも、長文にはふれていってください。自分が覚えている限りの文法力で読んで解いてみましょう。長文の中で文法を反復練習していく意識が大事です。
長文読解をしていく中で、どのように文法の復習もしていくのか。それは、「品詞分解」を行うことです。
品詞分解とは、一文に対して単語ごとにスラッシュを入れながら、それぞれどのような品詞・活用形・意味なのかを整理していくことです。
例)竹取の翁といふものありけり。⇒竹取の翁/と/いふ/もの/あり/けり/。
竹取の翁…名詞、あり…ラ変動詞の連用形、けり…過去の助動詞の終止形 など
英文だとスラッシュリーディングや英文構造といった類のものになります。これをしっかり行うことと、こういったことが解説に詳しく載っている参考書を選ぶと良いでしょう。
古文で単語や文法が重要だったように、漢文においては「句形」が重要になります。まずは句形の学習をしていきましょう。また、英文の語順(SVO、など)に近い部分があるため、英語の文型の勉強も多少効果があります。
また、基本レベルの参考書や問題集に出てくる漢文の文章は、文の流れの型が決まっていることが多いです。この漢文の流れを理解しておくことはとても大事です。昔と今を比較するような文章や、同じような説話を二つ並列するパターンなど、構成を意識しましょう。
ただ、単語については古文より比重としては低くなります。世界史を習っていない人は、中国史をそれほど勉強していない可能性が高いので、国の名前などでとまどうかもしれませんね。あるいは、孔子、孟子といった中国思想史にかかわる人たちも、倫理や世界史を勉強していないと知らないかもしれませんね。このあたりは、自分の受験科目に応じて補完しておきましょう。
素読(そどく)を知っていますか? 江戸時代の寺子屋などでは、まず漢籍(漢文)の意味を教える前に、ひたすら音を教えて読んでいく練習をしました。これを素読といいます。私たちでいえば、英文の意味が分からないけど洋楽の歌を英語の発音で練習しているようなものでしょうか。
この素読が、意外と効果があります。例えば、解き終わった漢文を、いったん音読してみる。あるいは、頭の中で発音しながら黙読してみる。そうすると、先ほど述べた漢文独特のリズムというものがだんだんつかめていきます。ぜひ試してみてください。オンライン家庭教師の家庭教師Campでは、自分の苦手な教科や単元だけをピンポイントに解説してもらうことも可能です。この機会に、一度家庭教師Camp事務局までご相談ください。
本日も最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。
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