家庭教師ブログ

大学入試 総合型選抜(旧AO入試)対策~短期完成!小論文のおすすめ対策~

2021.07.06

こんにちは! 家庭教師Camp事務局です。本日は7/2の記事に引き続き、高校や大学の推薦入試・総合型選抜(AO入試)で対策が必須の小論文対策について、さらに細かく見ていきます。

1.小論文の分類から対策

例えば、休日にあなたが親御さんに「お昼ご飯何がいい?」と聞かれたならば、特に思いつかなくても、ごはん、ラーメン、そば……、などジャンルごとに考えていきますよね。小論文もジャンル分けをすることで、どのように考えていけばよいか道筋が見えてきます。

①小論文の形式

小論文にはいくつかのパターンがあります。

Ⅰ.長文の課題文がある

Ⅱ.短文または短いテーマのみ

Ⅲ.課題文のほかにグラフや表がある

Ⅳ.グラフのみがある

この4つそれぞれで、自分が考えていくうえで活用できる情報が異なってきます。全パターンの型を身に着けるとともに、自分の志望校がどのパターンで出題してくるのか、よく確認しておきましょう。推薦入試などの過去問題は赤本(市販の過去問)に載っていない場合もありますが、大学の説明会や個別相談会では配布していたり、ヒントをもらえたりすることがあります。受験も情報戦の側面はありますので、しっかり足を運んでみましょう。

②小論文のテーマ

小論文では自分の意見が求められますが、あなたの学年が上がるほど、求められる意見は高度になります。小論文で扱われるテーマは、賛否両論で一概にどちらか一方が明確に正しいと言えないことが多いです。環境問題、家族の問題、社会問題、哲学、科学技術について、などなど、テーマは多岐に渡ります。志望大学や学部に応じて、似たようなテーマが出る大学も多いので、こちらも確認しておきましょう。

例)〇〇大学看護学部→保健衛生や看護、対人関係のテーマなど

また、テーマごとに事前の知識があるに越したことはありません。ご家庭で新聞を購読されているのであれば、社説や特集記事などを読んでみましょう。最近はネットニュースでもそういったものは増えていますので、一つの情報として読んでみるのもよいでしょう。また、多角的な視点で物事を見る能力が必要になりますので、偏った意見にならないよう様々なメディアで意見を吸収していきましょう。お友達や周りの人と話し合ってみてもよいでしょう。

ここからは、先ほど述べた小論文の「形式」別に、より深堀りしていきます。頑張っていきましょう!

2.課題文のある小論文対策

友達との会話でも、学校でのディスカッションでも、相手の話を聞かない人は、自分の話も聞いてもらえませんよね。課題文のある小論文も同じく、まず課題文の読み取りから始まります。筆者の主張を正確に読み取ることで、今回の小論文で焦点となるところや、自分の意見の材料をつかむことができます。前回の記事でも紹介した「小論文の型」を意識することで、課題文の意見や反対意見への反論がつかみやすくなるはずです。ぜひ前回の記事もご覧ください!

課題文を読み取った後は、自分の小論文を書いていきましょう。ここで一つ注意したいのは、極論に走らないことです。課題文の多くは実際の出版物であり、筆者の意見も十分多角的に検討したうえでたどり着いた結論のはずです。無理に筆者に反対するために極論に走ることのないよう注意しましょう。

一方で、筆者の「イエスマン」にならないでください。ただ筆者の意見に追従するだけ、賛成するだけのことがないようにしましょう。そのためには「言い換え」が重要です。おおよそ同じ意見だったとしても、具体例や表現を言い換えることで、「筆者の意見を自分なりの表現にできるくらい理解が深まっている」ことのアピールもできます。言い換えとしては類義語なども活用できますので、類義語についても調べてみるとよいでしょう。

3.短文または短いテーマのある小論文対策

短文の場合は、自分の発想を膨らませる必要があります。すぐにパッと意見が浮かぶ場合を除いて、「連想」することが大事です。

前回記事でも「小論文の構想を練る」ことを話しましたが、それと同じくしっかりとした見通しを立てることがこのタイプの小論文では特に重要になります。例えば、「安心について」というテーマであれば、余白のページに「安心」と書いて、安心に関連するワードを、「安心」の周りに書いていきましょう。その中で、よりほかのワードと結び付けられそうなワードを、同じように考えていき、全体の話を考えていきましょう。

そのほか、ビジネスの現場で用いられる「ロジックツリー」などのフレームワークも、活用できるものはあります。自分なりの手法を確立していきましょう。

4.課題文・グラフやテーマのある小論文対策

課題文の読み取りについては2.と同様ですが、グラフや表が入ってくることが違いです。グラフや表の数値を把握するだけでなく、以下のことに注意しましょう。

①細かい数値だけでなく、全体感をつかむ

例えば100m走を何回か測定したら、常に早くなり続ける、あるいは常に遅くなり続けるということは少ないはずです。統計も当然ブレがありますので、例えば0.1の増減は誤差ということも多々あります。細かい数値だけでなく大きな変動をとらえましょう。また、調査初めと終わりで〇倍になっている、1位の国と最下位の国で〇倍の差がある、などの上下の比較も使いやすいです。

また、グラフによる表現の違いをつかんでおきましょう。円グラフは割合の違いが分かりやすい、折れ線グラフは年度ごとの変化がつかみやすい、など、グラフによって表したいことは変わります。どういう意図をもってグラフを選択しているのか考えてみましょう。

 

5.グラフのみの小論文対策

グラフのみの場合、グラフの読み取りについては4.と同様です。問題作成者の意図をよりグラフからつかむ必要があります。そういう点では、3.で紹介した連想法も使えます。また、字数に困った場合は、グラフの分析を少し分量多めにまとめることで、多少字数を調整することができます。しかし、小論文は基本的に(問題によって異なりますが)データを分析するだけのものではないので、あくまできちんと自分の意見と理由を明確に示すよう考えて書きましょう。

6.まとめ

以上、小論文の形式別の対策でした。自分の志望校の傾向に合わせて練習するとともに、もちろん違う形式も一通り書けるようになっておきましょう。小論文を練習することで、データの分析や要約力の向上にもつながります。また、とにかく書いたものを添削してもらうようにしましょう。家庭教師Campでは、小論文など作文の添削も、データを送ってもらうことで行うことができます。お困りの方はぜひご相談くださいませ。

前回の小論文の記事はこちら↓

【おすすめ学習法】小論文の書き方 ~基本編~

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