家庭教師ブログ
家庭教師ブログ
2024.01.25
こんにちは。家庭教師Campライターの瀧本です。
1/13(土)・14(日)は、大学入学共通テストでしたね。
国公立大学受験を迎えるみなさんは、
最初の登竜門でありながら、ほぼそこで受験の大半の命運がかかっている大事な試験です。
また、私大でも共通テスト利用の入試が増えてきていますので、
大学受験を考えている生徒はほぼ全員、通る道でもあります。
この共通テストが来年2025年に変わるのはご存じでしょうか?
来年大学受験を迎える新高3のみなさんはもちろん、新高2の方も!
そして保護者の方もぜひご覧いただきたいと思います。
今回は第二回目、数学についてです。
それでは参りましょう!
前回のブログでは、新課程の導入後、
共通テストにも同様の目的のもとシステムの変更を余儀なくされることとなり、
新たに追加される「情報Ⅰ」科目についてお話しました。
新学習指導要領が2022年度の高1から施行されましたが、
新課程では数学に「数学C」が創設されました。
それにともなって「数学Ⅰ」「数学A」「数学Ⅱ」「数学B」の中で
項目の移動が行われました。
2025年共通テストには、そうした流れを反映して、
出題範囲が変更になっています。
では、具体的に見ていきましょう。
(1)数と式
・数と集合 ・式
↑数学Aからの移行です。
(2)図形と計量
・三角比 ・図形の計量
(3)二次関数
・二次関数とグラフ ・二次関数の値の変化
(4)データの分析
・データの散らばり ・データの相関 ・仮説検定の考え方
↑四分位範囲、箱ひげ図は中学へ移行しています。
仮説検定の考え方など新規。
(1)図形の性質
・平面図形 ・空間図形
(2)場合の数と確率
・場合の数 ・確率
↑期待値は数学Bからの移行です。頻度確率は新規。
(3)数学と人間の活動
・数量や図形と人間の活動 ・遊びの中の数学
↑数学活用からの移行です。整数の約数・倍数、二進法などを扱います。
旧課程と同様
(1)数列
・数列とその和 ・漸化式と数学的帰納法
(2)統計的な推測
・確率分布 ・正規分布 ・統計的な推測
↑正規分布を用いた区間推定、仮説検定の方法を扱います。
(3)数学と社会生活
・数理的な問題解決
旧課程と同様
(1)ベクトル
・平面上のベクトル ・空間座標とベクトル
↑数学Bからの移行です。
(2)平面上の曲線と複素数平面
・平面上の曲線 ・複素数平面
↑数学Ⅲからの移行です。
(3)数学的な表現の工夫
・数学的な表現の意義やよさ
各単元に関しては以上のように項目移動と調整が行われました。
新課程の数学Aは以上のように3項目からなりますが、
このうちの「(3)数学と人間の活動」に「整数」が吸収された形になります。
しかし共通テスト数学Aの出題範囲は、
「(1)図形の性質」と「(2)場合の数と確率」の2項目のみになるので、
共通テストでは「整数」が出題の対象から外れています。
とはいっても、各大学の個別入試では対応が分かれていて、
国立大学の個別入試では「整数」はどういう扱いになるのかというと、
筑波大、東京大、京都大など50%の大学が「整数」を範囲内、
北海道大、東京工業大、大阪大など45%の大学が「整数」を範囲外、
その他の大学は学部による、という回答でした。
このように、大学と学部によって対応が異なるということになります。
「整数」は難易度が高い項目といえるので、
志望校がどのような扱いになるのか、早めに知って対策を進めていく必要がありますね。
数学の出題範囲に関しては私立大にも同様、注意が必要です。
先述の数学A「整数」、数学Bの「統計的な推測」がポイントになります。
具体例としては、
早稲田大学では文系・理系ともに
数学A「整数」、数学Bの「統計的な推測」は出題範囲に含まれています。
文系理系を問わず、志望校・併願校で
準備の必要な項目が異なるということも考えられるでしょう。
受験生は志望校・併願校選びをする際、
科目だけでなく、出題範囲もしっかり確認する必要があります。
さて、ここまで25年共通テストの「数学」に着目して変更点を確認いたしました。
できるだけ早めの対策で、受験を乗り切っていきましょう!
次回は社会科の科目編成についてです。
どうぞお楽しみに。
本日も最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。
難関中高大受験のための
オンラインマンツーマン指導
月額 5,940円(税込)~
入会金・管理費・解約金はありません