家庭教師ブログ
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2023.11.14
こんにちは。家庭教師Campの深川です。
テストが返されました。良い点数であれば子どもは喜んで親に見せるでしょう。
しかし、悪い点数のテストは下手をすると、親のもとに渡らなかったりします。
子どもが悪い点数をとったとき、親はどのような対応をすれば良いのでしょうか。
今日はそのことについて書いていきます。
テストが返却されました。
点数が悪かったときに、一番傷ついているのは、子どもでしょう。
勉強がすべてではありませんが、テストで数値化されたものを渡されると、それで自分が判断されたような気持ちになります。
人間はとかく数字で人を判断するのが好きです。
もちろん、数字はわかりやすいので、1つの指標としては良いと思います。
困るのは数字が独り歩きしてしまうこと。
点数の悪いテストばかり受け取っていると、いつの間にか、
その点数がその子を表現しているようになってしまいます。
「いつも50点しか取れない子」というレッテルが貼られてしまってはたまりません。
そうすると、子どもはテストを隠すようになります。
そうなってしまうと、子どもの学力を伸ばすのはなかなか大変なことになります。
なぜかというと、子どもの頭の中には「自分は勉強ができない、だから勉強は嫌なもの」
というイメージがこびりついてしまっているからです。
テストが隠される前にそれ相応の対策が必要です。
子どものテストの点が悪かったときに一番言ってはいけない言葉が「お前はバカだ」です。
これを繰り返し言われ続けていると、子どもは本当に自分はばかだと思ってしまいます。
その影響は大人になっても続きます。
親は気軽に「本当にバカなんだから」とか言ってしまいがちですが、受け取る子どもの方は真剣に受け取ります。
子どもに繰り返し「バカだ」ということは、言葉の暴力、言い換えれば言葉の虐待だと私は思っています。
前置きが長くなりましたが、テストの点数が悪かったときにはどうすればよいのでしょうか。
これは、以前、講演会で聞いた話ですが「1点でも褒める」のです。
1点とれた、偉いねーと言えば、嫌みでしかありません。しかし、こう言えばどうでしょうか。
🙂 「お前がとったところは、一番大切なところだったんだよ。
大切なところができているなんてすごいね。
大切なことが分かっているんだから、もう少し勉強すればもう少しできるようになるよ、頑張ってごらん」
と声をかけます。
褒められて気を悪くする子どもはいません。
それに子どもは純粋で素直ですから
🙂 「自分は大事なところは分かっているんだ」と
自己肯定感を持ってくれます。
気持ちよく勉強してくれます。
10点満点のテストで7点8点とっている子どもが10点をとるのはなかなか難しいですが、
1点だった子どもが2点、3点と点数を上げていくのは難しくありません。
そして、2点3点と点数が上がったら、また、褒めてあげます。
ますます子どもはやる気が出ます。
こういったプラスのスパイラルを作ってやるのが親の役目です。
点数が悪いテストも活用次第で、次のステップへとつなげることができるのです。
テストの点が良かったときにも、声がけにちょっとした工夫をするとよいですね。
「100点取ったのね、〇〇ちゃんは偉い!」・・・この声がけがNGなのはお分かりですよね。
条件付きで褒めているので、100点を取らなかったときの〇〇ちゃんは偉い子ではなくなってしまいます。
(詳しい解説はこちら↓)
さて、子どもが良い点数を取ったとき、2つのパターンに分けて考えます。
1つ目は普段は良くないのに、良い点数をとったときです。
なにげなく言ってしまいそうなのが、「まぐれじゃないの?」とか「たまたまじゃないの?」というセリフです。
多くの子どもを見てきて思うのが、自信が無い子が相当数いるということです。
良い点数を取っても、自分から「まぐれです」とか「たまたです」とか言うのです。
そういう場合もあるでしょうが、ふだん取れない点数が取れたなら、まずは思い切り褒めてあげましょう。
「頑張ったね」、「努力したね」などなど。
子どもと一緒に素直に喜べば良いと思います。
決して、次のテストはどうなの?などという下心を持たないように注意です。
2つ目は、普段からずっと点数が良い子への対応です。
もちろん褒めてあげてください。
それとともに、勉強が自分の得意なことなのだという自覚を持たせてあげてください。
「勉強が得意な自分」という意識が確立したら、
「運動が得意なだれだれ」、「音楽が得意なだれだれ」、「指先が器用なだれだれ」
・・・というように、他人の良さをも認識させてあげてほしいのです。
そうすれば、勉強できて偉いなどという鼻もちならない大人にならなくて済みますから。
本日のブログのおまけです。
子どもを本気で成長させたいのは親ならば願うことだと思います。
どうしたら良いのでしょうか。
この内容も講演会で聞いたことなのですが、「親が若作りをしない」ことだそうです。
😐 「最近、腰が痛くて」、
🙁 「最近、目がしょぼしょぼして」、
😥 「最近、疲れやすくて」などなど、
ちょっと大げさなくらいに言ってみるのです。
子どもは心配してくれますよね。そうしたら、子どもに頼るのです。
「ちょっと、買い物に行ってきてほしい」とか「ちょっと掃除しておいてほしい」とか。
これは親が楽になるためだけではありません。
子どもにとっては家族に役立つ喜びが芽生えるのです。
この喜びはとても大切です。ぜひ、味わせてあげてください。
それともう1つ。
「これだけは親にも負けない」という何かを子どもに身に着けさせること。
子どもが世の中でうまくやっていく、1つのよりどころになると思います。
我が家にもありましたよ。これだけは「子どもが一番」というもの。
親子で様々なコミュニケーションを取りながら、子どもさんの可能性を最大限に引き出してあげてください。
本日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
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