家庭教師ブログ
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2023.10.10
こんにちは。家庭教師Campライターの杉浦です。
本日はこの時期話題になる「ノーベル賞」についてお話したいと思います。
ノーベル賞は、科学、文学、平和、経済学の分野において、
その分野で最も優れた業績を称える国際的な栄誉です。
アルフレッド・ノーベルが1895年に遺言で設立したこの賞は、
世界中の優れた研究者、文学者、平和の提唱者、経済学者に贈られています。
ノーベル賞は、以下の6つの主要なカテゴリーで授与されています。
物理学の分野で重要な発見や理論の発展に対して授与されます。
例えば、アインシュタインの相対性理論による物理学賞受賞が有名です。
化学の分野で新たな発見や技術の革新に対して授与されます。
例えば、マリ・キュリーが放射性元素の研究で2度受賞しました。
医学の進歩や生命科学への貢献に対して授与されます。
ノーベル賞は、疾患の治療法や生命の仕組みに関する研究への賞賛を表します。
文学の分野で優れた作品や文学的な貢献に対して授与されます。
文学賞は、作家や詩人にとっての最高の栄誉のひとつです。
世界の平和と協力に貢献した人々や団体に授与されます。
ノーベル平和賞は、国際的な紛争の解決、人権の尊重、平和の促進に対する表彰です。
正式には「アルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン国立銀行賞」などと呼ばれています。
経済学の分野での卓越した業績に対して授与されます。
経済学賞は、市場の動向や資本の流れに関する理解を深めるための研究に焦点を当てています。
ノーベル賞の選考は厳格で秘密のもので、各分野で専門家からなる委員会が候補者を審査します。
委員会は、候補者に関する情報や提案を収集し、最終的な受賞者を決定します。
受賞者は、通常10月に発表され、授賞式は12月10日、
ノーベル賞の創設者アルフレッド・ノーベルの命日に行われます。
「アト秒」で光出す手法を開発した米欧の研究者3人が選ばれました。
研究では、「アト秒」と呼ばれるきわめて短い時間だけ光を出す実験的な手法を開発し、物質を構成する細かな粒子の1つ、「電子」の動きを観察する新たな研究が可能になりました。
・アメリカのオハイオ州立大学のピエール・アゴスティーニ教授
・ドイツのルートヴィヒ・マクシミリアン大学のフェレンツ・クラウス教授
・スウェーデンのルンド大学のアンヌ・ルイエ教授
「量子ドット」を発見した研究者ら3人が選ばれました。
「量子ドット」と呼ばれる極めて微細な結晶を発見するなどして、「ナノテクノロジー」の発展につながる基礎を築きました。
・アメリカのマサチューセッツ工科大学のムンジ・バウェンディ教授
・アメリカのコロンビア大学のルイス・ブルース教授
・旧ソビエト出身のアレクセイ・エキモフ氏
新型コロナのワクチン開発に貢献したペンシルベニア大学の研究者、カタリン・カリコ氏とドリュー・ワイスマン氏が選ばれました。
カリコ氏らは人工的に合成した遺伝物質のmRNAを医薬品として使うための基礎となる方法を開発しました。mRNAワクチンはウイルスの遺伝情報があれば製造できるため素早い対応が可能で、新型コロナのパンデミックでは1年足らずで開発に成功し、変異ウイルスに対応したワクチンも開発され、パンデミック対策の最も重要な要素の1つとなりました。
ヨン・フォッセ氏が選ばれました。
ノルウェー出身の劇作家で、1980年代前半から小説や詩集、それにエッセイなどを次々と発表しました。
「近代演劇の父」と言われるノルウェーの劇作家、イプセンの再来とも呼ばれ、
その作品は多くの言語に翻訳され世界各地で上演されています。
ナルゲス・モハンマディ氏が選ばれました。
イランで長年、女性の権利擁護や死刑制度の廃止などを訴え、現在は刑務所で服役している人権活動家です。
米FRB元議長のバーナンキ氏ら3人が選ばれました。
バーナンキ氏は1930年代の世界恐慌の分析を行い、銀行の破綻を含む金融危機が実体経済にどのような影響を及ぼすかなどについて、研究を行いました。
3人の研究はその後の金融市場の規制や金融危機の対処方法に重要な役割を果たしたとしています。
・アメリカのFRB=連邦準備制度理事会の元議長、ベン・バーナンキ氏、
・アメリカのシカゴ大学の栄誉教授、ダグラス・ダイヤモンド氏、
・アメリカのワシントン大学セントルイスの教授、フィリップ・ディビッグ氏の3名です。
・湯川秀樹(1949年)中間子理論が評価されて、日本で初めてノーベル賞を受賞しました。
・南部陽一郎、小林誠、益川敏英(2008年)宇宙が存在する理由を理論的に探りました。
・赤崎 勇、天野 浩、中村修二(2014年)LED普及のカギを握る「青色発光ダイオード」の実現に貢献しました。
・梶田隆章(2015年)観測を通じて素粒子ニュートリノに質量があることを発見しました。
など
白川英樹(2000年)実験の失敗が導いた電気を通すプラスチックを開発しました。
田中耕一(2002年)分子を壊さずにタンパク質の質量を測定する技術を開発しました
吉野 彰(2019年)電極を改良してリチウムイオン電池の開発に貢献しました。
など
利根川 進(1987年)異物を排除する抗体が多様であるしくみを解明しました。
山中伸弥(2012年)成熟した細胞を初期化して「iPS細胞」をつくり出しました。
大村 智(2015年)寄生虫感染症の薬を開発して10億人以上を救いました。
本庶 佑(2018年)がん細胞が免疫の攻撃を回避するしくみを解明しました。
など
これまで日本から、自然科学系の分野を中心に多くのノーベル賞受賞者が輩出されました。受賞者の多さは、自然科学分野では世界5位です。これからも日本の研究者が世界で活躍できると嬉しいですね。
いかがだったでしょうか。本日はノーベル賞についてご紹介しました。
ぜひこの記事を読んでいる皆様からも、未来のノーベル賞受賞者がうまれるように願っています!
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