家庭教師ブログ
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2023.09.30
こんにちは。家庭教師Campライターの杉浦です。
9月8日に、福井県立恐竜博物館から、新種の恐竜「ティラノミムス・フクイエンシス」を発見したと発表がありました。
この新種はオルニトミモサウルス類というグループに属し、日本国内で初めて同種の新種が確認されました。この恐竜は腰の骨盤にティラノサウルスに似た特徴があったこと、そして福井県で発見されたことから、「ティラノミムス・フクイエンシス」と名付けられました。
オルニトミモサウルス類は鳥脚類の一群で、草食または雑食で、羽毛で覆われていました。小さな頭部と細長い後ろ脚を持ち、速く走る能力があったと考えられており、ダチョウ恐竜とも呼ばれています。アジアやアメリカで約20種が確認されていますが、日本では発見されていませんでした。
この新種の恐竜は1998年から2019年にかけて発掘された化石から確認され、頭骨や脊椎など計55点の化石が含まれています。体長は約2メートルで、体重は約20キログラムと推定されます。特徴的な腸骨の構造と骨の中にある小さな穴が新種の判断材料となりました。この発見は日本で11例目の新種の恐竜となり、研究者は今後の調査でさらに生態に関する情報を明らかにしようとしています。
このように、実は日本でも恐竜が見つかることがあります。
今回は、これまでどんな恐竜が発見されたのかいくつか紹介しながら、古代の生物に関心を深めてほしいと思います。
発掘場所: 福井県 (手取層群)
記載年: 2003年
分類: 鳥脚類
福井県の発掘調査で発見されたイグアノドン類に属する草食性恐竜です。比較的保存状態の良い頭骨をもとに、国産恐竜で初めて復元され、2003年に新しい種類の恐竜として命名されました。
発掘場所: 兵庫県 (篠山層群)
記載年: 2014年
分類: 竜脚形類
2006年8月、地学愛好家が丹波市山南町の篠山川河川敷で恐竜の肋骨化石を発見しました。2007年から6度にわたる発掘調査の結果、植物食恐竜(竜脚類)ティタノサウルス形類の化石と判明し、尾椎など多くの化石がつながったまま産出され、2014年には新属新種「タンバティタニス・アミキティアエ」として記載されました。
日本で発見された中では最大級の陸上動物ですが、竜脚類の中では小型の部類に入るそうです。
発掘場所: サハリン (旧日本・現ロシア)
記載年: 1936年
分類: 鳥脚類
発掘場所: 福岡県 (千石層)
記載年: 1992年
分類: 獣脚類
発掘場所: 福井県 (手取層群)
記載年: 2000年
分類: 獣脚類
発掘場所: 福井県 (手取層群)
記載年: 2010年
分類: 竜脚形類
発掘場所: 福井県 (手取層群)
記載年: 2015年
分類: 鳥脚類
発掘場所: 福井県 (手取層群)
記載年: 2016年
分類: 獣脚類
発掘場所: 北海道 (蝦夷層群函淵層)
記載年: 2019年
分類: 鳥脚類
発掘場所: 兵庫県 (北阿万層)
記載年: 2021年
分類: 鳥脚類
発掘場所: 北海道 (蝦夷層群オソウシナイ層)
記載年: 2022年
分類: 獣脚類
発掘場所: 福井県 (手取層群)
記載年: 2023年
分類: 獣脚類
こうして見ると、福井県で多数の恐竜が発見されていることがわかりますね。
実は、福井県勝山市北谷町には日本最大の恐竜化石発掘現場があります。
福井県(勝山市)で多くの恐竜化石が発見されている理由は、恐竜が生きていた頃に堆積した地層の中でも、特に骨などがたくさんかき集められた部分(ボーンベッド)が発見できたからです。また、昭和57年に勝山市で中生代白亜紀前期のワニ化石が発見されたことをきっかけに、大規模かつ集中的な発掘が行われるようになったことも理由の一つです。
そのため福井県は恐竜王国とも呼ばれています。
いかがだったでしょうか。
日本では福井県をはじめ、各地で恐竜が発見されています。古代の生物に関心を持つと、地理的な知識や地球の歴史といった、関連分野も気になってきますね。
中学生も理科でも、示相化石や示準化石など、過去の地球環境や生物について勉強すると思います。
ぜひ様々なことに関心を持ち、一緒に楽しく勉強していきましょう!
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