家庭教師ブログ

【歴史・世界史】大航海時代について学ぼう!

2023.07.25

こんにちは。家庭教師Campライターの瀧本です。

本日も家庭教師Campのブログにお越しくださいまして、ありがとうございます。

さてさてところで、7/20からFIFA女子ワールドカップが開催されていますね。

こうした国際大会はもはや珍しくありません。これも、グローバリゼーションの賜物(たまもの)といえるでしょう。

現代では、様々な分野でこうしたグローバリゼーションと呼ばれる世界の一体化の現象が進み(完成したといってもいいほどです)、各国の関係がより密接になってきています。

では、そのような国際社会が形成され始めたのは、いつでしょうか?

それは15世紀後半から始まったヨーロッパの国々による大航海時代です。

大航海時代はどのように始まった?

そもそも大航海時代はどのようにして始まったのでしょうか?

それには大きく分けて4つの分野における要因があると考えられています。

①香辛料の需要の高まり

1つは、経済的な面から、香辛料の需要が高まったことです。香辛料は東南アジアが主な産地で、ヨーロッパでは薬や肉の防腐剤として使われるため、重宝されており、取引価格が現地の数百倍になるほどでした。また、イスラム教の国であるオスマン帝国(現トルコ)が地中海に進出し、キリスト教を信仰するヨーロッパの国は貿易の安全面を考える必要がありました。

 

②東アジアに対する関心の高まり

2つ目は、文化的な影響で、旅行家のマルコ=ポーロによって書かれた『世界の記述』(『東方見聞録』)で紹介された東アジアに対する関心の高まりがありました。

 

③カトリックの拡大

3つ目は、宗教面で、カトリックの拡大です。大航海時代の前は、レコンキスタといわれるキリスト教の国土回復運動が行われていました。それはイスラム教の勢力がヨーロッパに侵入し、影響を強めていたことに対する戦いでした。

この戦いはキリスト教側の勝利に終わり、これを契機にもっとキリスト教を普及させるべきと考えるようになりました。日本にもイエズス会の宣教師が来たのがその具体例です。

④科学的発達の側面

4つ目は、科学的な面で、遠洋航海の技術が発達したことや地球球体説の登場です。羅針盤の改良や造船技術の発展でよりよい快速帆船が作られたことにより航海の技術が進歩しました。また、地理学者のトスカネリ地球球体説を主張し、その立証もかねて航海が行われるようになっていきました。

 

大航海時代を代表する国は……

大航海時代を代表する2つの国はスペインポルトガルでした。
先に航海にでたのは、アフリカの南をまわってインドを目指そうとしたポルトガルでした。
エンリケという王子が航海の事業に積極的で「航海王子」と呼ばれるほど熱心な人がいました。その後、ジョアン2世のもと、1488年、アフリカ南端の喜望峰に到達したのが、「バルトロメウ=ディアス」です。
ポルトガルに出遅れたスペインは、大西洋を西に、インドを目指す別のルートを選択します。
このルートは、トスカネリの地球球体説が正しければ近道であると考えられていました。当時の女王イサベルは「コロンブス」を援助する形で航海が始まり、1492年にサンサルバドル島に到達します。この島の近くにある大陸を「インド」であると思い込んだことから、先住民をインディアンと呼ぶようになりました。
変わってポルトガルを見ると、喜望峰到達からさらに進んで、アフリカ東岸を通り、インドの西岸カリカットに1498年に着いたのが、「ヴァスコ=ダ=ガマ」でした。
その後、ポルトガル人のカブラルが1500年にブラジルに到達しました。また、ポルトガル王の起用によって、イタリア人のアメリゴ・ヴェスプッチが南米探検をした結果、コロンブスが「インド」であると言った場所は、アジア大陸とは別の大陸であるとわかり、「新大陸」とされました。そのアメリゴ・ヴェスプッチの名前をとって「アメリカ大陸」と呼ばれるようになりました。

 

【歴史・世界史】大航海時代について学ぼう! ◎まとめ

ここまでで、大航海時代の流れをお伝えしていきました。

こうした世界史の流れを踏まえたうえでワールドカップの出場国に思いをはせてみると、ちょっと不思議な感覚になりますね。

地理と歴史の知識をより合わせて、現代を観察してみましょう♪

初めての方へ

【この記事を書いた人】
瀧本
【略歴】
私立大学大学院修了(哲学)。大学院在籍時よりパリ第七大学に留学、帰国後仏語通訳ガイドをしつつ塾講師、家庭教師、通信制高校非常勤講師を務める。
大学院終了後個別指導塾校長を経て個別ena校長に。中学・高校・大学入試を幅広くフォローし、
これまで難関私立中、三鷹中、立川国際中など都立中高一貫校、都立高校の指導重点校や大学附属私立高、GMARCH・
早慶上智などへの合格者多数輩出。また、15年以上の指導歴をふまえ、様々な理由から成績不振に陥ってしまった生徒や、
不登校生徒をもつ家庭へ包括的なアドバイスも行う。指導のモットーは「遊んで学べ、学んで遊べ」。
個人の主張と対話を育てる小論文指導を得意とする。
こちらのブログには学習・進学に役立つ情報だけでなく、ちょっとした息抜きになるような雑学コラムも載せていきます。

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