家庭教師ブログ
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2023.06.21
こんにちは。家庭教師Campライターの瀧本です。いつも家庭教師Campのブログにお越しくださいまして、ありがとうございます。
みなさんは、普段、国語の勉強をどうやってしていますか?
学校では漢字の読み書きができるように日々練習されていることと思いますが、語彙(ごい)、平たく言うと、 「コトバ」の知識 に関しては、いかがでしょうか。
さて、今回から語彙力UP大作戦シリーズと題しまして、国語の基礎学習には欠かせない「語彙」……そして私たちの日常でのコミュニケーションでも重要な「語彙」について、受験勉強に役立つ情報はもちろん、日常におけるちょっとしたコラムまで、さまざまな視点からお伝えしていきます。
それではさっそく参りましょう♪
国語の読解問題や、日々のニュースで耳慣れない言葉が出てきたとき、あなたならどうしますか?
辞書やインターネットでその単語を調べることがあるかもしれませんね。
しかし、よく聞くものだとなんとなく知っている気がして、なんとなくスルーしてしまう、ということも結構あるのでは!?
たとえば「リテラシー」というカタカナ語を例にとってみます。
さて、ここで小5のキャン太郎さんに登場してもらいましょう。
キャン太郎さんは、道徳の時間で以下のような文章を読みました。
【AIを使ったフェイクニュースや、不安をあおるようなデマ・うわさがますます拡がっている昨今、私たちにはメディア・リテラシーが必要である。】
その文章を読んで、キャン太郎さんはこんな風に考えました。
(うそのニュースがいっぱいあるんだな。それで? 私たちには、「何」が必要なんだろう? 「メディア」は……えーとテレビとかネットとかだよね? で、そのメディアの、リテラシー?? うわー意味不明!!)
頭が真っ白になったキャン太郎さんは、学校から帰ると「リテラシー」をインターネットで調べました。
なぜなら、自宅にある古い辞書には載っていなかったからです。
そうなのです。比較的最近のニュースに出てくる用語は、既存の言葉もありますが、大体は新しい意味や場面で使うこともあり、また、世界的に重要なニュースの拡がりとともに英語など日本語以外の言葉で輸入されることもあり、時事問題として大変重要ながら、辞書の編さんには追いつけないスピードで増えています。
そういえば本屋さんには受験のコーナーに時事問題の本があったっけ。
本屋さんが大好きなキャン太郎さんは近所の本屋さんを思い浮かべました。
ところで小学生対象の子ども新聞のようなメディアでは、毎回きちんと解説があるので安心ですね。
(ちなみに大人もきちんとわかっていないこともあるので、子ども新聞もチェックしたいところです。)
さてその「リテラシー」ですが、もとは英語で、literacy と書く、ということがわかりました。そもそもは文字の読み書きの能力のことをさします。※
気になったので知的好奇心旺盛なキャン太郎さんは、英語の辞書も引いてみました。すると、 numeracy という言葉も出てきました。
numeracy ……基本的計算能力、数学の基礎学力(literacyに対応する語)
ふむふむ……
と、少し脱線してしまいましたが、これも辞書を読んでいるとあるあるですね。
そうやって他の言葉も覚えられるのが辞書のいいところです♪
キャン太郎さんはもっと読みたい気持ちを抑えて「リテラシー」に戻りました。
(このページでいうと上の※のところです。)
それから、「文字の読み書きの能力」から派生して、教育や教養があるということ、というところまで意味が広がることがわかりました。
つまりメディアリテラシーとは、メディアを活用した情報の運用能力ということですね。
キャン太郎さんは、ニュースを読解=判断し、それを使う能力、と理解しました。
な~るほど。膝ポン!(膝をたたく)
さて、そうやって言葉の意味がわかったら、定着のための学習をします。ここがポイント!
定着には3つのステップがあります。
①その意味を表す類義語(熟語)を探してみる
②実際どのような場面で使われるか用例を調べて書き出してみる
③その言葉を使って短文を作ってみる
↳文章を書くのが好きな人は、長めの短文にも挑戦してみてね!
新しい語彙に出くわしたら、このように①~③の手順の学習を常に習慣づけておくと、読解だけでなく、作文や記述の問題で差が出ます!
キャン太郎さんは、さきほど「リテラシー」を調べていた時に、「活用能力」という熟語を見つけました。これを類義語として考えます。
受験、もしくは普段の国語の語彙に関する問題では、カタカナ語「リテラシー」と、その意味をあらわす熟語「活用能力」という関係で、カタカナ語から熟語を選ばせる(もしくはその逆)ようになっています。出題形式は選択問題が多いです。
用例とは、その言葉が使われる具体的な例のことです。
キャン太郎さんは道徳の時間に聞いた文章を思い出しました。
「あれが用例かあ」そしてキャン太郎さんは気づきました。「でもリテラシーって言葉が出てくると、ほぼ百パーセントの確率で【必要だ】とか【持たなければならない】みたいな文になるな」
そしてキャン太郎さんがいろいろ検索してみた結果、「リテラシー」は単独で使われることもありますが、その多くはインターネットやSNSなどを通じて情報収集をしていくといった場面に多く見られました。
そして、他にも見つけることができました。
例として……
デジタルリテラシー
ITリテラシー
金融リテラシー
健康リテラシー
などなど……
そして、〇〇リテラシーというように、〇〇の部分にいろいろな言葉が入るなあ……と感じました。そこにはさまざまな分野があって、それぞれいろんな知識や活用能力が必要ってことなんだなあ……現代社会に生きるわれわれ、大変だな、と感じました。
キャン太郎さんは、個人的に作文が苦手と思っていますが、短文を作るのは好きです。
短文は、そこに出てくる言葉の意味を知らない人にも、その意味が伝わるように状況をくっつけて表現しましょう。
と、先生から教わったので、こういう短文は書きません。
【リテラシーがない人は嫌いだ。】
キャン太郎さんならこう書きます。
【かてキャン子さんは、フェイクニュースを広めないためにも、まずは自分がニュースをいろいろ比較し吟味して、冷静に判断できるような情報リテラシーを高めていかなければいけないと思った。】
こんな感じかなあ?
難しいけれど、語彙を増やすことは、その語彙が表していること自体を考えることにつながります。
これらのステップを経て、自分の語彙力をUPさせてみましょう。
以上、語彙力UP大作戦シリーズ、第一回をお送りしました。
家庭教師Campでは、国語の読解問題の苦手な生徒さんにも懇切丁寧に指導をいたします。具体的な勉強のプランも一緒に考えていきます。
どうぞお気軽にお問い合わせください。
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