家庭教師ブログ
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2023.01.14
こんにちは。家庭教師Campライターの杉浦です。昨年12月、日本のある企業が月着陸船を打ち上げました。成功すれば、日本初そして世界初の民間での月面着陸になる可能性があるそうです。そんな着陸船が目指しているのが、月にある【氷の海】と呼ばれるエリアです。
「え!月に海があるの!? しかも氷の海?」いえいえ、実はこれ地球の海とは全く異なるものなのです。
月を観察すると、白い部分と黒い部分があります。その黒い部分を海と呼びます。日本では、「餅つきをするウサギ」に見えると言われる部分のことですね。海外では、ワニや横向きの女性など多種多様な見立てがなされています。一方、白く見える部分は陸地や高地と呼ばれます。
そして、黒く見える部分=「海」には、場所ごとに名前がついています。例えば、「晴れの海」・「賢者の海」・「静かの海」・そして「氷の海」などです。
月は岩石の塊です。地球のように多量の水があるわけではありません。海と呼ばれる部分は「玄武岩」と呼ばれる岩石で構成されています。
玄武岩は地球にもあり、中学校の理科(地学分野)でも扱います。この玄武岩が黒い色をしているため、月の海は黒く見えるのです。
この呼び方は、昔の天文学者「ヨハネス・ケプラー」が名付けたと言われています。彼は天体望遠鏡で月を観察し、黒い部分には地球と同じく水=海があると考えたそうです。
その後、月は岩石の塊で地球のように水が豊かな天体ではないことがわかります。しかし、現在でも「海」という名前は残り、天文学や宇宙探査の分野で使われています。
日本の月面着陸船が目指す「氷の海」。この「海」とは、月を観察したときに黒く見える場所のことです。水がたくさんある地球の海とは違い、月の海は岩でできています。ぜひ、今度の夜に月を観察して自分の目で「月の海」を探してみましょう!
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