家庭教師ブログ
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2022.12.31
こんにちは。家庭教師Campライターの工藤です。令和5年の大学入学共通テストまであと2週間というところですが、みなさんは「大学入学共通テスト利用入試」などと呼ばれる入試形態をご存じですか? 今回は本番が2週間後に迫る「大学入学共通テスト」を使った受験について、主にまだ受験学年でないみなさまに向けて書いていきます。
よくある意見として、「自分は私立大学しか受けないから、共通テストは受けるつもりありません」というものがあります。確かに、私立大学の一般入試においては「大学入学共通テスト」は必須のものではありませんから、受けなくても合格は勝ち取れます。国公立大学の受験には基本的に共通テストの結果が必要になりますので、そういう意味では一面的には正しいです。
しかし、自分の第一志望の大学に合格するチャンスを増やすという意味でも、共通テスト利用入試は出願した方が良いです。共通テストをしっかり対策した結果、予想以上に得点できている見込みがあれば、第一志望に共通テスト利用入試で合格、ということも狙えます。また、第二志望、第三志望、などの大学をおさえることにもつながります。最近の大学では入試のシステムが多様化していますが、複数の入試形式や入試日に出願すると、多少入学試験代が割引されるところもあります。
そもそも、現役生の場合は初めて来る本番の入試が共通テスト、という場合も多いです。本番の入試前に受験の雰囲気に慣れておくことも、第一志望の大学の入試日にベストパフォーマンスを発揮するためには必要ではないでしょうか。(なお、一部の大学における給費生入試などの特別試験は、12月などに行うものもあります。こちらを活用するのも手です)
現役生の場合、共通テストの受験申込は高校を通じて行うことが多いです。ついその場の勢いで「受けません!」と伝えてそのまま、気づいたときには受付を締め切っていることもあります。その点は注意しましょう。
共通テスト利用入試、昔は「センター利用」とも呼ばれた入試は、いったいどのような仕組みなのでしょうか。
一般的な大学入試は「大学独自の試験を受けて、その点数で合否が決まる」形式ですが、共通テスト利用入試は「共通テストを解いて、その点数で合格者を決める」入試です。各大学は共通テスト利用入試の出願者の成績を大学入試センターに問い合わせて、成績情報を確認します。
ただ、大学によっては「共通テスト+大学独自の試験」というパターンもあり、この辺は志望校に応じて確認が必要です。また、共通テストの科目・配点などは大学によって異なります。一般入試では3教科受験ができても、共通テスト利用入試ではもう少し多くの科目が必要になる、といったパターンもあります。
多くの場合は共通テストの成績のみで合否が決まりますから、複数の大学に共通テスト利用入試の出願をしておけば、それこそ一日で複数の大学を(実質的に)受験しているのと同じです。その点では、主に抑えの大学の合格を勝ち取るといった目的で利用される方も多いです。
ちなみに、大学入学共通テスト利用入試の多くは、定員が非常に少ないです。大学の定員厳格化に伴う影響もありますが、もともと(要項上は)募集定員が少ない入試形態です。それもそのはず、その大学の独自入試を受けていないのに合格にするわけですから、大学側としては沢山の人を合格させるよりも「一般入試を受けても合格できるであろう、優秀な一握り」を合格させたいのです。GMARCHや早慶上理といった難関私立大学の大学入学共通テスト利用入試のボーダーラインは、他大学に比べ非常に高いと推測されています。
また、国公立大学の受験者は原則共通テストを受けますので、やはり「第二、第三志望の私立大学を共通テスト利用入試でおさえる」という人もいます。この点でも、倍率が高くなるのはご理解いただけると思います。
今回は大学入学共通テスト利用入試についてカンタンに説明しました。共通テスト利用入試を受けるということは、少なからず費用や共通テスト対策に割く時間など、必要なものもあります。メリット・デメリットをよく理解したうえで、最適な受験プランを考えていきましょう。
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