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2026.04.13

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こんにちは。家庭教師Camp事務局です。
本日のブログは、
【2026年度版最新!】都立中適性検査問題分析 ⑤白鷗高等学校附属中学校です。
都立白鷗高附中、都立中を志望している方、必読です!
文章1:赤木明登『工藝家の夢』による
文章2:橋本幸士『物理学者のすごい思考法』による
〈出題形式〉
2つの文章に対して、読解問題が2問、作文問題が1問の例年と変わらないスタイルですが、昨年に比べて文章1の文字数が半減。ただし、文章の抽象度が高く哲学的とも言える内容であり、小学生にとってはやや読みにくい内容でした。読解問題も、問題1・問題2ともに受検生が迷ってしまうポイントがあり、難度は高かったと言えるでしょう。昨年度より平均点は下がることが予想されます。作文問題は、文章だけではなく会話文も丁寧に読む必要がありましたが、そこをクリアしさえすれば平易な問題だったと言えます。
(問題1)傍線部分の内容を具体的に説明するぬき出し問題
「工藝」という営みがどのようなものであるかを説明する問題です。本問は穴埋め形式の抜き出し問題で、一見すると容易に感じられるはずです。傍線部直前の指示語の内容を丁寧にたどっていくと、言葉にはならない(ア:見たもの、聞いたもの)を、(イ:具体的な形や色に置き換える)ことをめざす営みが「工藝」であることが読み取れます。しかしながら、よく見てみると、そこで見たもの、聞いたものを、ぼくたちは音楽にすることはできない」と書かれています。「そこ」は。一本の性界の果てまで送り強いて、ようやくかに短期見ることのできる世界」のことです。その世界で「見たもの、聞いたもの」とは何なのか、本文内容から考える必要のある問題でした。恐らくは、本文前半に記載されている「真実の世界」「ほんとうの世界」なのではないかと推測されます。ただ、単に「見たもの、聞いたもの」を解答としても、決定的な限りである理由はなく、非常に悩ましい問題であることは問違いありません。複数解答の可能性があります。本問は、深く考える受検生ほどかえって難しく感じてしまう性質の問題であったと言えることができるでしょう。
(問題2)文章の内容をふまえ、理由を説明する問題
「黒板は理論研究の加速器であり、かつタイムマシンでもある」という表現について、筆者が黒板のことをタイムマシンと述べているのはなぜか、文章2の内容をふまえて説明する問題です。解答欄はマス目なしの2行程度書くスペースが設けられていました。
傍線部の直前には、アインシュタインや湯川秀樹といった過去の偉大な物理学者が使っていた黒板のエビソードが紹介されています。筆者は湯川秀樹が使っていた古い黒板に手を当てることで、一瞬にして湯川と「つながる」感覚を持てると述べています。つまり、黒板という道具により、時問を超えて先人たちの考えや「息吹」を感じることができるので、黒板は「タイムマシンでもある」と表現されているのだと考えられます。また、タイムマシンは「未来にも行ける」と述べられています。黒板を使って「人類が未だ発見していない新しいアイデアや考え方が見える」という第四段落の表現をふまえ解答をまとめ、上記の内容に付け加えても良いでしょう。ただし、「加速器」を「研究を推し進める」ことができることのたとえであり、それは「未来に行けること」のたとえであるととらえた受検生も多いのではないでしょうか。その意味で、受検生を迷わせた問題であったことは問違いありません。さらに、文章2の内容をふまえて説明するため、ある程度自分でわかりやすくまとめる必要があります。その点でも、難度は高い問題だと言えます。
(問題3)作文問題(400以上440字以内)
「どのような力が必要か」「その力をつけるために、学校生活をどのように過ごしてくか」自分の考えをまとめる問題です。問われていることや条件は単純ですが、注意が必要な問題でした。会話文を読むと、「筆者のような人になるためには、どのような力をつければよいか」といった主旨であることがわかります。筆者のような人とは、「何かを追いかけたり、探し求めたり」している人、つまり探求心をもって行動しているような人です。そのような人になるために必要な力を書かなければなりません。その点に留意して「必要な力」を書いていきます。例えば、「何かを追い求める力」「粘り強く探来していく力」などと書いてしまうと、問いの内容と答えの内容が重複してしまうことになり、減点が予想されます。そこさえ注意すれば、ある程度幅広い解答パターンが想定されます。「文章1・文章2のいずれかの内容にふれる」のでまとめやすいほう、書きやすいほうを選ばなければなりません。
1⃣募金活動を題材にした問題
募金活動を題材に、〔問題1〕ではお礼用のしおりに関する問題が、〔問題2〕では硬貨の重さと金額に関する問題が出題されました。全体としての難度は昨年度とあまり変わらず、きちんと算数の勉強をしてきていれば、比較的取り組みやすい内容でした。
〔問題1〕折り紙の折り目について考える問題
折り紙でしおりをつくる過程が図で与えられており、そこから折り目と「ありがとう」の文字を書く位置について考える問題でした。折り紙、切り紙の問題では、「折った順番通りに番号をかき、線対称を意識して戻していく」という基本動作があります。ふだんこういった問題を解く際、頭の中で考えるのではなく、平成30年度の小石川中で出題されたような『線対称』を意識していた受検生にとっては平易な問題でした。
〔問題2〕硬貨の組み合わせに関する問題
5種類の硬貨の重さと、募金された硬貨の重さの合計から、5円硬貨が1枚ではない理由と、合計1500円以上になるような硬貨の組み合わせを考える問題でした。「理由」については、小数第2位の数字に着目すれば容易であり、enaのテキストにもほぼ同様の問題が収録されていたため、取り組んでいた受検生にとっては必答問題となりました。一方で、「硬貨の組み合わせ」については差がつきました。注意点として、問題文に直接書かれていないものの、会話文から「すべての硬貨を最低1枚ずつ使用する」ということに気づかないといけません。この場合は、各硬貨を予め1枚ずつ入れておいて、残りの重さについて考えればよいことになります。この解法自体は有名で取り組みやすいものですが、気づけたか否かで差のつく一問となりました。
〔問題2〕信号のサイクルをもとに速さを計算して説明する問題
信号待ちにならないように速さを計算して説明する問題でした。信号のサイクルをふまえて、交差点②と交差点③の横断歩道を渡るときに青信号であるかどうかを計算して求める必要があり、計算量は小問3問の中で最も多かったです。説明も必要な問題だったので、手をつけられなかった受検生も少なくなかったでしょう。ただし、1分問に 120m以上165m以下であればどの場合でも交差点②は青信号で渡ることができることを求められれば、答えまでたどり着くことができたでしょう。
〔問題3〕最短経路と所要時問を考える問題
ホームパーティーの買い出しの順番と買い出しにかかる時間を求める問題でした。自分で簡易的な図を作成して情報を監理することができれば答えは見つけやすかったでしょう。「それぞれのお店にとどまる時問を5分間ずつ」とする条件を読み飛ばさなければ、最短経路の問題は適性検査の頻出問題ですから、確実に正解したい問題と言えます。
2⃣お茶を題材にした問題
令和3年度から引き続き、小問2問構成でした。昨年度同様、片方の小問は(1)(2)と分かれており、(1)で割合の計算が出題されました。お茶という題材の扱いはあまり多くありませんが、問い自体は似たような問題演習経験を積んでいるであろう内容であり、全体としては昨年度と難度は大きく変わらないものでした。どこまで時間をかけずに正解要素を網羅した答案が作成できたかが焦点になりました。
〔問題1〕複数の資料を読み取って答える問題
資料1の結果のように茶摘み機の導入割合が異なる理由を、資料2と資料3から読み取って答える問題でした。答える条件にも、「地形と痛み採り方のそれぞれに着目して」と書いてあり、資料の見るべきポイントが明示されている答えやすい問題でした。まず資料1で、茶摘み機の導入割合から見るべき都道府県がどこか確認を行い、次に資料2で注目する都道府県の比較をすることで地形に関するヒントを読み取り、資料3で摘み採り方を読み取ることで情報がそろいました。あとは、問いと条件に合致するようにいかに短時問で満点になる答案を書ききるかでした。普段から答案を限られた時問で作成しきる練習が行えていたかどうかが大切になります。
〔問題2〕日本の製品を海外にどうやって訴求するか考える問題
(1)は、複数年の日本茶の生産量に対する、海外への輸出量の割合を計算して答える問題でした。資料のグラフに数字が書き足されて明示されていることで、グラフから数字を読み取る必要性も生じず、計算自体も3桁÷2桁や2桁÷2桁の内容でした。昨年度の計算同様、平易なものであり、確実に正解をするべき問題でした。
(2)は、図3または資料5から読み取れる、日本産抹茶の魅力を海外の人にどのように工夫して伝えるか考えを述べる問題でした。テーマ自体は知らない人に日本の魅力を伝えるといったポビュラーなものと言えましたが、昨年度に比べると与えられている資料の言葉の統一感が弱く、図3または資料5のどちらを使うか悩んでしまったり、無理に両方使おうしたりすると答案作成に時間がかかってしまったりすることも予想できるため、若干難しくなったと言えます。会話文中にある「魅力を伝える対象に合わせて、伝える内容を考えることが大切」という言葉から、図3の消費者にとって日本産抹茶の魅力で上がっている項目の上位のものを選んで考えると答えやすかったのではないでしょうか。その上でどう工夫して伝えるかですが、会話文でポスターが例に上がっていましたので、それも参考に考えることが出来るとより考えやすかったでしょう。昨年度の問題に比べると解答パターンが多岐に渡ると予想されます。難しく考え過ぎず、答案を早めに作成し、他の問題に時間を割けるようにしたかった問題でした。
3⃣物体の落下する速さについて調べる実験を題材にした問題(共同作成問題)
昨年同様に小問が2問、設問も1つずつの構成でした。2問とも記述の要素を含みますが、昨年度に比べて実験の手順が大幅に減り、実験内容も分かりやすいもののため、解きやすい問題でした。その分、実験の意図や結果からわかる説明を正確に書く力が求められました。
〔問題1〕物体の重さと速さの関係を、実験結果から求める問題
条件の異なる2つのアルミニウムカップにおもりを加えることで、重さと速さの関係性を説明する問題でした。また、今回は太郎さんの予想が「合っている」ことと「間違えている」ことの両方をふまえて記述する問題のため、答えの選択肢がかなりしぼれたと思います。実験記録の結果が8種類あり、その中から3種類を選ぶ問題でしたが、どの条件を変え、どのような結果であったかをまとめることが出来れば正解にたどりつくことができます。普段から対照実験の仕組みの理解と、それを言語化できているかどうかが得点の肝でした。
〔問題2〕物体の大きさと速さの関係を、実験結果から求める問題
大きさの異なるカエデの種の落下速度の違いを調べるために、落とす高さを変えて実験を行い、その結果を分析する問題です。〔問題1〕と同様に2つの実験結果を総合して答えを求める問題で、簡単な図をかいて考えてみると解きやすい問題でした。また、落下する速さが「おそい」種を求める問題であったため、最後まで集中して問題を読み、条件に合わせて実験結果を説明の中に組み込む必要がありました。実験の内容と結果を正確に読み取り思考する力が決められ、差のつく一問となりました。
<出題形式>
独自作成問題で、大問2題・小問6問構成でした。昨年度同様に、大問1が算数分野、大問2が理料分野からの出題でした。昨年度から小問数や説明を書く問題が増加し、難化したと言えます。
1⃣条件に合わせて考える問題
地域のイベントをテーマとし、条件を把握・整理した後に試行する力が求められる問題でした。この大問1で時問を使いすぎないように、答えの目安をつけてから試行し、より効率よく解答を導き出すことが重要です。
〔問題1〕条件に合うスケジュールを考える問題
会話文に合うようなスケジュールを考える問題です。昨年度より会話文は長くなっていますが、会話文中の数値はもともと図にかきこまれており、問題自体は解きやすいものでした。時刻と金額の両方について考える必要があったため、計算ミスで誤答になりやすい問題でしたが、1つずつ丁寧に計算し、計算結果を図に書き込んでいくことで正解できる平易な問題でした。図を重ねて書いていく必要があったため、書き出しにくいと思った受験生も多かったようです。
〔問題2〕条件をもとに作をする問題
条件に合うように作図する問題です。問題文中に「図案化」という見慣れない言葉がありますが、「すでにある図を参考にしてかけばよい」という点はこれまでの練習通りのため、受機生にとっても戸惑いは少なかったと考えられます。
〔問題3〕立体の展開図をかく問題
条件に合うように円柱に似た立体の展開図をかき、さらにそのような庭開図になる理由を式と文をで説明する問題です。図形について、「条件に合うように調整しながら答えを探していく」という点は令和7年度と同じ形式でした。立体図形は令和5年度以来の出題で、苦手としている受機生は戸意ったかと思います。条件は比較的少なく、底面積と高さのあたりをつけることで展開図をかきやすくなりますが、その展開図になる理由を式と文館で説明する必要があるため、時間がかかる問題と言えます。この問題で時間を使いすぎてしまい、他の問題でかけるべき時間が少なくなってしまった受検生もいたようですが、時間配分については常に意識しておくようにしましょう。
2⃣植物に関する問題
大問2は植物をテーマにした問題でした。昨年度から理科分野の問題が1問増え、説明を書く問題も増えたため、時間との腹いになると考えられます。また、例年の理科分野に比べてやや難化したと言えます。
〔問題1〕実験結果の大小関係を考える問題
実験結果から割合を計算し、大小関係を比較する問題です。2桁・3桁の足し算・割り算なので基本的な計算ではありますが、計算量が多いです。大問1の〔問題3〕にかかる時間を考えると、計算の見直しをする時間がありません。基本的な計算を短時間で正確にこなす力が求められているといえます。しかし、それぞれの割合ではなく割合の大小関係のあたりをつけることができます。また、図からも割合の大小関係のあたりを付けることができます。すべてを丁寧に計算しようとした受検生とあたりをつけて計算することができた受検生で、問題に解くためにかかった時間で差が生まれた問題です。
〔問題2〕実験結果の外れ値を考える問題
実験結果の中から外れ値と考えられるものを選ぶ問題です。葉の気孔の数が実験結果で与えられていますが、数値が多く、時問に追われて焦ってしまった受検生も多くいたようです。仲問外れの数値を探すイメージで実験結果を見ると、特定の薬の値だけ極端に小さいことに気づくことができ、汚れていた気孔の割合についても極端な値であることが分かります。また、「具体的な数値をあげて」という条件があること、示されている例と書き方を合わせる必要がある点にも注意が必要です。
〔問題3〕実験の再現性を考える問題
複数回実験を行う際の注意点を考える問題です。複数の解答が考えられますが、対照実験を意識したものであれば正解となります。非常に馴染み深く、平易な問題であると言えます。〔問題2〕を参考にして「外れ値を外して考える」という趣旨の答えにした受検生もいたようですが、外れ値は実験をした後に得られる結果であるため、実験を行う際の注意点を問われているこの問題では正解となりません。
いかがでしたでしょうか。
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本日もブログを最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。
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