家庭教師ブログ
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2025.07.17
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こんにちは。家庭教師Camp事務局です。
本日のブログは、
2025年度版最新!
都立中適性検査問題分析 ⑧南多摩中等教育学校 です。
都立南多摩中、都立中を志望している方、必読です!
〈文章・出典〉
小林 弘幸『自律神経の名医が教えるすごい「悩み方」の技術』による
羽生 善治『直観力』(一部改変)による
〈出題形式〉
文章が2題の形式で、記解問題が2題、作文問題が1階の例年と変わらない出題となりました。読解問題では例年、一方の文章の内容をもう一方の文章から見つける文章横断型の読解問題も出題されていましたが、今年度は文章1のことは文章1から、文章2のことは文章2から読み取る出題のみに変化しています。字数も例年と比べて30字、40字と短くなっています。作文問題は300字以上400字以内の指定で昨年度と同じでした。作文問題の出題形式は、引き続き手順にしたがって書くものとなっています。テーマは文章1・文章2でそれぞれ「悩みをプラスにとらえて戦略的に向き合うこと」「困難や変化に対して試行錯誤して取り組むこと」となっており、困難に立ち向かうというテーマが共通しています。enaの日曜特訓などでしっかり具体例・場面設定の対策をしていた受検生にとっては書きやすい内容でした。
(問題1)文章内容の理解・要約(30字以内)
作者は「悩み方の天才」とは「悩み」とどのように向き合い、それにどのように対応している人だと考えているか、という筆者の主張をとらえる問題でした。傍線前に指示語がありますので、そこか「悩みをプラスにとらえ、壁を乗り越えていること」が分かります。これ以降も「悩みを『負』ではなく『正』のものと捉える」や「悩みを試行錯誤して脱略を練って自分自身を変えていく」といった内容が繰り返されますので、解答に必要な要素は判断しやすかったと思います。しかし、字数が30字と少なかったため必要な部分を取捨選択して簡潔にまとめる力が求められました。向き合い方・対応の仕方という問いに正対して解答することで、得点ができますが、これまで70字程度の要約に絞って対策をしていた受検生にとってはやや難度が高く感じたかもしれません。
(問題2)文章内容の理解・要約(40字以内)
「作者は勘所を押さえるためには、どのようなことが必要だと考えているか」を答える問題でした。傍線部のの段落からこれを具体的な例を用いて分かりやすく説明されているので、こちらも必要な要素を読み取るのは容易です。必要な要素は端的にまとまっているため、40字以内におさめることも難しくなく、平易な、必ず正解しておきたい問題でした。
(問題3)作文問題(300以上400以内)
「文章1と文章2の内容をふまえて、学校での活動や日常生活での活動に、どのように取り組もうと考えるか」についてく問題でした。字数は前年度と同様に300字以上100字以内でした。また、例年通り〔手順〕が示されていますので、その内容に従って書き進めます。
まず〔手順〕1では、「文章1と文章2を読んでわかったこと」を書きますので、文内容を要約します。「それぞれ」という指定はないので、一つにまとめてしまってもよいでしょうし、「文章1では~。文章2では~。」と二つに分けてまとめる方法もあります。文章1は天動説的な考え方がものごとの見方を広げてくれるという趣旨の文章でしたが、文章2は客観的(三人称)な世界の獲得には主観的(一人称)な世界が土台となっているという趣旨も書かれていたので、その両方が汲み取れているかが重要でした。
次に〔手順〕2では、「あなたが大事にすべきだと考えたこと」と「その理由」を述べますが、〔手順〕1をふまえる内容で書きますので、方向性は要約した内容に限定されます。
最後に〔手順〕 3では、〔手順〕1と〔手順〕2をふまえて「学校での活動や日常生活での活動に、どのように取り組もうと考えるか」を述べていきます。両方の文章のテーマの通り、今回は「ものの見方」について述べていく必要がありました。三人称的な視点はものごとの広がりを教えてくれますが、三人称的に見ることができるようになるためには、一人称的な視点も欠かせません。どちらが正しいというような二元論的に書くのではなく、双方の視点を持ち合わせてどういった生活を送っていきたいのかを具体的に述べる必要がありました。体験文を根拠として引合いに出して、「だからこうしていきたい」ということを具体的に述べる、もしくは将来的な話を想定して「どういう生活を送りたいのか」を具体化していくという内容で書くことがポイントでした。
作文全体の、いわゆる「まとめ」の内容で、より具体化を来められるのは近年の南多摩中の作文の傾向とも言えますので、しっかりと対策していた受検生にとっては慣れているパターンでした。
1⃣立体図形をテーマとした問題
〔問題1〕は、立体図形の展開図の面積を求める問題でした。〔問題2〕は、途中まで組み立ててある立体に2種類のブロックを使うことで、立方体を作る問題でした。例年との大きな違いは、大問を通して記述が無かったことです。代わりに、小数の計算や投影図の考え方などの算数の基礎的な力を必要とする出題となっており、計算力、空問把握能力が問われる問題でした。難度は昨年度と同等か、やや易化した形となりました。
〔問題1〕展開図から面積を求める問題
提示されている展開図と2人の会話から、展開図の面積を求める式と答えを出す問題でした。解くためのヒントは少ないものの、展開図から組み立てたときにどの辺とどの辺が重なるのか、円周率である3.14 を使った小数を含めた四則演算が正確にできるかがポイントです。面積を求めるための式と答えを出すといったシンプルな問題ではありますが、算数の基礎となる正確な計算力が必要となるため、日頃から小数のかけ算やわり算の演習を積むことで、早く正確に計算ができる力を養っておくとよいでしょう。
〔問題2〕立体を組み合わせることで立方体を作る問題
途中まで組み上げられている立体に、2種類のブロックをいくつか組み立てることで立方体を作る問題でした。一見、途中まで組み上げられている立体が複雑に見えますが、2種類のブロックのうち1種類しか合わない場所があるため、そのことに気づけたかどうかが正否の分かれ目となりました。図てから見た右の1列、正面の手前1列については1種類のブロックのみ組み合わせることができ、残りの8ヶ所を2種類のブロックで作る必要がありました。空いている形が複雑なところから埋めていくパズルに近い問題で、ブロックを埋めた後の形が正確にイメージできる、もしくは図にかくことができれば、解きやすい問題でした。
2⃣製品のリユースやリサイクルについて考える問題(共同作成)
令和3年度から引き続き小問2問の構成ですが、〔問題1]は、(1)と(2)に分かれており、(1)では割合の計算が出題されました。
共同作成問題の適性検査日大問2で割合の計算が出題されたのは、平成30年度以来です。大問全体の話題はリュースやリサイクルといった循環型社会に関するもので、受検生にとっては見慣れたテーマでしょう。また、会話文や資料は標準的で取り組みやすい内容であったため、2問とも正解するべき問といえます。解答に必要な要素を会話文や資料から適切に読み取ったうえで、問われていることに対しての答えをわかりやすく表現することが大切でした。
〔問題1〕割合を計算し、資料を比較して分析する問題
(1)は、図2または図3から選択した資料における循環利用率を計算したうえで、その結果が衣服の循環利用率と比較してどちらが高いかを答える問題でした。計算自体はどちらを選択しても3桁÷3桁と平易な割合の計算なので、確実に正解したい1問と言えます。ただし、ここでの選択は(2)にも関わるため、ただここを速く確実に解くだけでなく、そちらも見据えての選択をしておきたい1問でした。
(2)は、製品ごとの循環利用における特徴を比較し、共通点と異なる点を説明する問題でした。ひとつの問題で解答すべき内容が複数ある形式は、5年連続の出題となりました。問題の条件から、「ペットボトルと~の循環利用の共通点は~であり、異なる点は~である。」といった解答の枠を作り、必要な情報を読み取って完成させると解きやすいでしょう。共通点はペットボトル(図2)を選んでも、紙(図3)を選んでも自明ですが、異なる点は紙の方が答えやすかったため、(1)を解く時点で、こちらまで目を配っておく視野の広さがある受検生は、多少なりここで時問を節約できたでしょう。
〔問題2〕複数の資料を組み合わせて説明する問題
衣服の循環利用率を高める取り組みによって、消費者の意識や行動がどのように変化して循環利用率が高まるのかを説明する問題でした。[問題1](2)と同様に、解答に用いる資料を受検生に選択させる形式は6年連統の出題となりました。この問題を正解する一番のポイントは、花子さんの「循環利用率を高める意識や行動もあれば、そうでないものもあります。」というセリフです。この観点で図4、図5、図6を見ると、無計画な服の購入、まだ着られる衣服を可燃ごみとして捨ててしまう、などが「そうでない」意識や行動であることが分かります。そして、その上でカードを見ると、そういった問題点を改善し、図4、図5、図6の「循環利用率を高める意識や行動」に当たるものへ導いていることが分かります。例年通りの都立中適性検査文系の、セオリー通りの解法が身についているか否かで正否が分かれる一問でした。
3⃣シャボン玉の性質について考える問題
近年の傾向通りの問題でしたが、例年よりも会話文が少なくなり、実験の手順の説明が詳細化されました。問題文中の表現も含めると、これまでであれば実験結果の着眼点を示唆するだけであったものが、それに加えて検証の仕方まで示唆されるものとなっており、大幅に解きやすくなったと言えます。しかし、思い込みなしに丁寧に問題文を読み取らないと、読み取り方が問違いやすい箇所があり、落ち着いて処理できたかどうかが重要でした。共同作成の適性検査山は、算数系の大問1の方が難度の高い年度と、理科系の大問3の方が難度の高い年度があります。今年度は解答の記述量の面で、大問3の方が難度が高かったと言えるでしょう。適性検査全体の難度が例年よりも易化したことと合わせて考えると、学校によっては合否の決め手となる大問と言えます。なお、シャボン玉とその体積、割れ方などを題材とした問題は後期日曜特訓第14回の適性検査I大問3と同一でした。このため、enaの後期日曜特訓を受講している多くの受検生は、大変取り組みやすい問題だったと言えます。
〔問題1〕シャボン玉の割れやすさに関する問題
シャボン玉は砂糖水から作ると割れにくい、ということについて、望ましい濃度を探る実験についての問題でした。食器用洗前、濃度、などのキーワードは、令和4年度の問題を考様させます。あくまで題材の近さであり、問われているものは異なりますが、問われているものを正しく読み取ると、実は令和6年度の(問題1)ととても似ています。条件を1つ変化させた実験2つの結果をふまえて答えを出す、結果をただまとめるだけでなく、その内容を換言する一手問がある、という特徴が踏題されています。そのため、近年の過去開をしっかり解きこんでいった受検生にとっては解きやすい一問でしたが、完全に正解した受検生はそこまで多くないと思われます。鍵となるのは前述の「換言」で、問われているのはシャボン玉の「体様」の比較ですが、資料には体積ではなく、空気入れを押した回数がまとめられています。「回数が多い→シャボン玉に入れられた空気が多い→体積が大きい」という置き換えを正しく説明しきれているかどうかが記述のポイントになります。こういった問題で点数を取り切れるように、過去問の演習をする際には、ただその問題を例題として扱うのではなく、肝となる部分はどこか、を意識して行うとよいでしょう。
〔問題2〕シャボン玉の時問経過による割れ方に関する問題
時問経過により、シャボン玉のまくをつくる液が徐々に下部にたまっていき、薄くなった上部から割れていくことについての実験結果の考察を答える問題です。実験の手順と結果は大変分かりやすく示されており、結果に対しての考察の検証をする実験まで行っていますから、現象についての理解は平易でした。そのため、この問題における得点の差は、問題文の条件通りに解答を作ることができているかどうかによるものが大きいでしょう。適性検査の問題文としての正しい読み取り方をすると、解答には4つの要素を入れなければなりません。それを正しい言語表現でまとめられたかどうかが重要でした。特に、前述の日曜特訓の問題で、現象(時問経過により、シャボン玉の液が下へいくことで、上部がうすくなり割れる)について問うほぼ同一のものを経験していますから、enaで日曜特訓を受講している受検生には特に解きやすい一問であったと言えます。
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