家庭教師ブログ
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2025.01.31
みなさんこんにちは。家庭教師campです。
先日は大学入学共通テストが実施されました。
完全に新課程となってから初めての実施でしたが、みなさんは問題を解きましたか?
今回の国語のうち、大問1の文章の中で「ダークツーリズム」という語句が登場しました。
今回は〇〇ツーリズムという言葉に注目します。
基本的な理解としては、「観光」の英訳であるtourismがもととなっており、
そこに様々な意味を付与していった結果、〇〇ツーリズムといった言葉が多くできています。
1960 年代以降の大量生産・大量消費時代を背景に「観光」が商品化され、大衆に広がっていくことを「マスツーリズム」のように表現をしています。
このように、ツーリズムという言葉をキーワードに社会学をはじめとした、様々な学問領域から研究が行われています。(共通テストでも「観光研究」という研究分野も登場しています)。
オーバーツーリズム:観光客の著しい増加によって、住民の生活や自然環境が脅かされること。
今年の共通テストにおいて上記のような注釈が入っています。
以前も富士山をテーマとした記事でも触れましたが、観光客がごみのポイ捨てなどが自然環境への悪影響を及ぼしていると問題視されています。問題の原因となっている観光客が過剰に増加しているため、山梨県側が入山料を2024年夏から徴収しています。
また、京都においても観光客の過剰が問題視され、ホテルなどの宿泊者に対し宿泊料金を課す宿泊税を上限一万円まで引き上げる方針を表明しています。
ダークツーリズム:戦跡など、人びとを襲った不幸や悲劇にまつわる場所を観光地として訪れること。
共通テストで上記のように注釈で説明されているように、戦争が起きた際に悲惨な出来事が戦跡という形で残っている場所を観光地と扱われ、実際に観光客が訪れる現象をさします。
日本で代表的な例は、広島県の原爆ドームです。
これは、太平洋戦争時に原爆を使用された歴史を戦跡という形で残されています。
また、世界的に有名な場所はポーランド南部にあるアウシュヴィッツ強制収容所です。
ドイツを指導していたナチスにより、200万人及ぶユダヤ人を虐殺した、ホロコーストの象徴と呼ばれています。
この場所は、1979年に世界文化遺産と認定され、建物は保護されています。
これらの人類にとっての「負の遺産」を観光客は世界の名所の一つである観光地として捉え、訪問している実態があります。
オーバーツーリズムやダークツーリズムといった用語は、社会科の用語として暗記し、テストに必ず出るという類の単語ではないかもしれません。
しかし、入試に向けた実践問題の中で扱ったキーワードやニュースで取り扱われたトピックが、実際の入試で主なテーマとして扱われるかもしれません。
現代文はあくまで出題された文章の内容を正確にとらえられているかが注力されているため、専門的な事前知識がなくとも解けるようになっています。
しかし、知らなかったキーワードを自分の知識として蓄えておくと、同様の話題の文章が出題されたとき、読みやすくなることがほとんどです。
スマホなどを通じて軽く調べて、キーワード帳などを作るといいかもしれません。
欲を言えば関連書籍まであたってみるとより理解が深まります。
入試にて測られる学力は、今まで生きてきた人生の中で学習して身につけた力です。頑張っていきましょう。
本日も最後までブログをお読みくださいまして、ありがとうございました。
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