家庭教師ブログ

【語彙力UP大作戦シリーズ②】類義語を考える

2023.06.26

こんにちは。家庭教師Campライターの瀧本です。いつも家庭教師Campのブログにお越しくださいまして、ありがとうございます。

 

みなさんは、普段、国語の勉強をどうやってしていますか?

学校では漢字の読み書きができるように日々練習されていることと思いますが、語彙(ごい)、平たく言うと「ことば」の知識に関しては、いかがでしょうか。

語彙力UPシリーズ、第二回の今回のテーマは「類義語」です。はりきって参りましょう!

 

類義語とは何か

類義語とは、「似た意味を持つ言葉」ですね。同じような意味の言葉を指します。

たとえば以下の二字熟語の類義語を答えてみてください。

 

<< 類 義 語 10 題 >>

  1. 長所(ちょうしょ)
  2. 短所(たんしょ)
  3. 有名(ゆうめい)
  4. 進歩(しんぽ)
  5. 興味(きょうみ)
  6. 方法(ほうほう)
  7. 将来(しょうらい)
  8. 便利(べんり)
  9. 意外(いがい)
  10. 親友(しんゆう)

 

(Thinking Time♪)

Time’s up!!

 

いかがでしょうか?

 

<< 答 え >>

  1. 美点(びてん)
  2. 欠点(けってん)
  3. 著名(ちょめい)
  4. 発展(はってん)(発達はったつ、も可)
  5. 関心(かんしn)
  6. 手段(しゅだん)
  7. 未来(みらい)
  8. 重宝(ちょうほう)
  9. 案外(あんがい)
  10. 知己(ちき)

⇒(「ちき」、は漢字の書きや読みのテストでもよく出てくるものです。要チェック!)

 

さて、いくつわかったでしょうか?

 

類義語のパターン

ところで……上の問題と解答を見て、気づくことはありますでしょうか。

この問題が満点に近い人ほどあまり考えないことかもしれませんが、

これらの類義語は、有名=著名、未来=将来、意外=案外など、「二字熟語の一字だけ変えればいいもの」と、進歩=発展、方法=手段、便利=重宝、親友=知己というように、「それぞれまったく言葉が異なるもの」がありますね。

類義語だけでなく語彙全般に言えることですが、結局何度でも繰り返すことで覚えていくしかないとしても、それでもパターンがあるというのは知っておきたいところですね。

もし言葉をど忘れしたとしても、もしかしてこの熟語は一字だけ変えればいいやつか?? と思い出せれば、記憶の奥底にある正解をぎりぎりで掘り出せることがあるかもしれません。

 

それにしても、なぜ類義語を勉強する必要があるのでしょうか。

 

類義語を勉強する必要はある?

 

中学~高校受験では確かに、模試の直前やこれまでの勉強の総ざらいとして、言葉の勉強を単元ごとにすることがあります。

しかし、普段の勉強であれば、類義語の勉強を特別にするというよりは、その時に勉強した「漢字」で、類義語がないかを探す、調べるような習慣をつけておけば、類義語を特別に勉強しなくても、必要な時に必要な言葉がすらすら出てくるようになります。

新しい言葉を覚えるためにすることは、以前の記事にもまとめましたのでぜひご覧ください♪

【国語・語彙力UP大作戦】新たに知ったコトバ、定着させるには?

作文での応用

文章作成では、同じ言葉のくり返しはNGとされます。

読み手にとって、同じ言葉のくり返しはストレスになり、言いたいことがまとまっていない印象を持たれます(実際に、主張がまとまっていないことが多いのでは?)。

しかしそういう時でも、類義語なら大丈夫。

類義語で言い換えることによって、読みやすい文章に近づけることができます。もちろん多用しすぎはよくないのですが、ここぞという時は、別の言葉で言い換えられないかを考えてみましょう。

類義語と類語

また、二字熟語に対して二字熟語で覚えるというよりも、もっとイメージの幅を広げて、「類語」ならどうだろうかと考えてみるのも面白いです。

たとえば、「悲しい」を例にとってみますと、類語では、

「不幸」、「不幸せ」、「つらい」、「心憂い」、「物寂しい」

……といった、「悲しい」という意味に近いイメージの言葉が集まってきます。こうした類語を取り入れて、別の表現を考えてみることも語彙力・表現力UPに持ってこいのトレーニングになりますよ。

表現を多彩にし、適切な言葉選びができる

これは勉強に限ったことではなく、例えば普段の会話や友達同士のメッセージのやり取りでも、思いついたある言葉に何か違和感があったり、ためらったりすることはありませんか。

この言葉、なんだか「強い」から、もしかして相手には誤解を与えてしまうかもしれない……でも言わないのはなんか嫌だ……

そんな時、似た意味だけれども「弱め」の言葉に置き換えて表現してみましょう。

そうした機転を利かせることは、「表現を状況によって適切に変えていく」ことにつながります。

そして、これも相手との関係や状況が許せばですが、あえて面白みのある言葉に変換してみることも楽しいですね。

手持ちの語彙が増えれば、それだけ表現が多彩になり、言葉を自由自在に操ることができ、コミュニケーションが豊かになる、というわけですね♪

 

家庭教師Campでは、国語の読解問題の苦手な生徒さんにも懇切丁寧に指導をいたします。具体的な勉強のプランも一緒に考えていきます。

どうぞお気軽にお問い合わせください。

初めての方へ

 

 

【この記事を書いた人】
瀧本
【略歴】
私立大学大学院修了(哲学)。大学院在籍時よりパリ第七大学に留学、帰国後仏語通訳ガイドをしつつ塾講師、家庭教師、通信制高校非常勤講師を務める。
大学院終了後個別指導塾校長を経て個別ena校長に。中学・高校・大学入試を幅広くフォローし、
これまで難関私立中、三鷹中、立川国際中など都立中高一貫校、都立高校の指導重点校や大学附属私立高、GMARCH・
早慶上智などへの合格者多数輩出。また、15年以上の指導歴をふまえ、様々な理由から成績不振に陥ってしまった生徒や、
不登校生徒をもつ家庭へ包括的なアドバイスも行う。指導のモットーは「遊んで学べ、学んで遊べ」。
個人の主張と対話を育てる小論文指導を得意とする。
こちらのブログには学習・進学に役立つ情報だけでなく、ちょっとした息抜きになるような雑学コラムも載せていきます。

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