家庭教師ブログ
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2023.06.10
こんにちは。家庭教師Campライターの杉浦です。
いま話題の「おみやげ算」をご存知でしょうか?
この計算を紹介した図書は、2023上半期ベストセラーで3位にランクインしました。これは学習参考書としては史上初の快挙だそうです。
今回は、話題のおみやげ算について解説していきます。
おみやげ算とは、11×11~19×19の暗算をする方法のことです。
1×1~9×9、つまり九九(くく)までは小学生でも暗算できますが、それ以上のかけ算を暗算でしようとすると、難しいですよね。
しかしこの「おみやげ算」を利用すれば、だれでも簡単に11×11~19×19の暗算ができるようになります。
例として、16×14を使って紹介します。
①16×14の、14の一の位⇒4 これをおみやげにします。
②おみやげの4を16に渡します。
そうすると16×14が、(16+4)×(14-4)=20×10=200 となります。
③16の一の位⇒6 と、14の一の位⇒4(おみやげしたもの)をかけます。6×4=24
④200と24をたします。200+24=224 これが答えです。
一つの式で表すと、16×14=(16+4)×(14-4)+6×4=200+24=224 となります。
このように、片方の一の位を「おみやげ」としてもう片方に渡すことで、簡単に暗算ができるようになります。
このおみやげ算は、例えば11×13や、15×19、17×18などの「十の位が1の、2ケタの数どうしのかけ算」に利用することができます。
このおみやげ算が成り立つ仕組みについては、文字式を使った説明と、長方形の面積図を使った説明ができます。
気になる方は、ぜひ調べてみてください。
実はこのおみやげ算は、2ケタの数を2乗する計算でも使えます。この時は、十の位はどんな数でも大丈夫です。
例)86×86
①右の86の一の位⇒6 をおみやげにします。
②おみやげの6を、左の86に渡します。
そうすると86×86が、(86+6)×(86-6)=92×80 =7360 となります。
③86の一の位⇒6 を2乗します。6×6=36
④7360と36をたします。7360+36=7396 これが答えです。
中学受験では「計算スピード」が重要になってきます。過去問演習や模試で時間不足を経験した生徒も多いはずです。
11×11~19×19は、多くの生徒は筆算します。
しかしこれを暗算で素早く解ければ、より速く答えを導くことができます。
筆算は意外と時間を使います。式を写して、計算して、ミスがあったら消して書き直して…
おみやげ算なら、素早く頭の中で計算できます。繰り返しますが、受験においてスピードは命です。
いかがだったでしょうか。今回は「おみやげ算」について紹介しました。
受験勉強では、より早く正確に解く工夫が求められます。おみやげ算以外にも、様々な計算の工夫はあります。
例)16×25
4×4×25と考えることで、4×25=100を利用できます。
4×100となり、答えは400です。
例)54+13+97+16
54+16と13+97に分けて考えます。54+16=70、13+97=110。
よって70+110となり、答えは180です。
このように、計算の工夫により筆算ではなく暗算で解くと、より素早く正確に答えを導くことができます。
毎日の学習の中でも、正解することだけを目標とせず、「もっと素早く答えを出せる方法はないか?」「もっと簡単に答えを出す方法はないか?」と考えて取り組んでみましょう!
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