一般入試について

入試の流れ

兵庫県公立高校入試のうち、おもに一般選抜についてですが、調査書の評定の合計値（５教科×5段階評価×4倍＝100点と、4教科×5段階評価×7.5倍＝150点で、最高250点満点）と学力検査の結果（各100点×5教科×0.5倍の最高250点満点）の合計の最高500点満点とその他調査書の内容なども加味して総合的に合否を判定します。
ここでは主に、一般入試の対策について述べていきます。

教科別対策

国語の傾向と対策

大問５題構成です。大問1は詩に関する問題、大問2は漢文の知識と読解問題、大問3は古文の文法と読解に関する問題、大問4は小説文に関する問題、大問5は論説文に関する問題が出題されています。幅広く国語知識が求められているため偏りの無い学習が必須です。全体を通して本文も設問数も多いので、時間配分に意識を向ける必要があります。読解問題は本文中から適切な情報を見つけることを求めています。文学的な文章では人物の心情や表情を的確にとらえることが正解につながります。古文、漢文は過去問演習を通して文を読むことに慣れておきましょう。

数学の傾向と対策

大問6題構成です。大問1は基礎的な小問集合、大問2と大問4は関数と図形に関する問題、大問3は平面図形、大問5は場合の数と確率、大問6対話文や資料を用いた、数に関する問題が出題されています。大問1は基本的な問題が出題されていますが、それ以降は応用的な内容を含む問題が出題されています。そのため、教科書で基本的な内容をおさえた後に、過去問演習で思考力を求められている問題への対応が出来るようにしましょう。

英語の傾向と対策

大問5題構成です。ここ数年は、大問1はリスニング、大問2は資料を含む対話文の読解、大問3は長文読解、大問4は対話文読解、大問5は空所補充形式の英作文が出題されます。 出題されている資料が、チャットからポスター、マップまで多岐にわたっており、問われている形式も文法、内容理解、穴埋めなどと多様であるため、実用的な英語に慣れておくと対策につながります。語彙や文法は教科書で対応できる内容で、リスニングはCDなどで演習を行いましょう。作文は普段から簡潔な文章を書けるようにすることが大切です。

理科の傾向と対策

大問4題構成です。物理、化学、生物、地学の各分野から1題ずつの出題があります。2023年度では記述して答える設問は少なく、設問の種類も計算問題のみでした。基礎的な問題が占める割合が大きくありましたが、応用的な問題も含まれていました。全体を通した対策としては、実験や観察、化学式などの問題は教科書を用いて演習を行い、図や、表を含む応用的な問題や記述問題は過去問などで問題演習をして対策しましょう。また、問題文から必要な情報を見つける能力や、計算問題を確実に正答する能力を身に付けることも重要です。

社会の傾向と対策

大問3題構成でそれぞれの大問が2部構成になっています。地理分野からは世界地理と日本地理が、歴史分野からは古代～近世と近代が、公民分野からは経済と地方財政が出題されています。他の都道府県には無い分析力、考察力を必要とする問題が出題されていることが特徴です。全体を通して主に基礎内容からの出題ですが、前述の通り応用的な問題も出題されています。そのため、単純な単語の暗記だけではなく、原理などの根本的な理解を心掛ける事やニュースなどで時事問題の対策を行うことが大切です。

上位校について

内申点対策

一般選抜で調査書は５教科×5段階評価×4倍＝100点と、4教科×5段階評価×7.5倍＝150点の合計の250点満点で判断されます。もちろん点数が高いことに越したことはありませんが、上位校への合格を考えるとおおよそ180点～200点以上の点数があることが望ましいです。この点についてはお通いの公立中学校などでもお話があるかと思います。中１～中３までの内申点が全て成績に加味されるため、現在受験学年ではない中学1年生・中学2年生であっても定期テストの勉強は手を抜かず頑張りましょう。 この点についてはお通いの公立中学校などでもお話があるかと思います。中１～中３までの内申点が全て成績に加味されるため、現在受験学年ではない中学1年生・中学2年生であっても定期テストの勉強は手を抜かず頑張りましょう。

一般入試対策

調査書の評定は中学３年生の成績が判定に用いられますが、理科・社会など学年んいよって分野別に学習する教科については中学１・２年生での成績表も十分に参考にすることとなっています。また、内申点対策としては定期テストや小テストで測ることができる「知識・技能」だけでなく、グループディスカッションや発表などでの「思考力・判断力・表現力」が重要です。また、いかに学習を調整して、知識を身に付けるために試行錯誤しているかといった「主体的に学習に取り組む態度」も評価されます。

選抜方法

入試日程

推薦選抜、特色選抜が2月中旬に実施され、1週間ほどで合格発表となります。一般選抜は 3月中旬に実施され、1週間ほどで合格発表となります。

入試内容

兵庫県の公立高校の入試には、「特色選抜入試」・「一般選抜入試」・「推薦選抜入試」の３種類あります。

推薦選抜は普通科、専門学科、単位制、総合学科にて実施され、出願の際に中学校長の推薦が必要です。この推薦選抜では基本的に調査書・面接で合否の判断がなされますが、学科・コースにより小論文、適性・実技検査が行われる場合もあります。特色選抜は、推薦選抜同様に原則調査書と面接、高校により実技検査や小論文などの結果から合否判定されますが、普通科の特色ある類型でのみ実施されることが大きな違いです。この類型では学区内の高校を受験することが可能です。この推薦・特色選抜で合格している場合、3月の一般選抜を受験することは出来ませんので、あらかじめ注意しておきましょう。

一般選抜は、居住している学区内の高校を受験することが可能です。基本的には主要5教科の学力検査点と調査書（内申点）の評定により合否を判定しますが、面接や実技検査なども参考にします。一般選抜の配点として、1科目100点満点×5教科（国語・数学・社会・理科・英語）の500点満点を250点満点に換算します。また内申点は中3の1学期と2学期の9教科5段階の評定された成績を基にし、主要5教科は4倍、実技教科は7.5倍して合計した250点満点で換算します。ただし、理科と社会のみ評価基準が中学1年生から中学3年生2学期までの成績で決まるため、もっと早くから勉強しておけば、とならないようにしておきましょう。この学力検査点の250点と内申点の250点の合計500点満点で合否が決定します。兵庫県の入試は全国的に見ても、内申点が高い入試形式となっています。

また、この一般選抜においては、受験で1校だけ志望できる単独選抜とは別に、第二志望の高校も選ぶことのできる複数志願制度があります。複数志願制度では、第一志望校を優遇するため、500点満点の総合点の素点に第一志望加算点を加えて合否判定を行います。この第一志望加算点は次の通りで、第1学区と第3学区は25点、第2学区は20点、第4学区と第5学区は30点の加算点となっています。年々と入試制度が変わっているため、どのような変化が起きているかはよく確認しておきましょう。制度が複雑ですので、学校の先生や塾にお通いの方は塾の先生にしっかり聞いておくことをおすすめします。

学区域

兵庫県の公立高校には5つの学区域があります。 推薦入学者選抜と、一般入学者選抜の普通科の一部の専門学系・コース、専門学科、総合学科に学区はなく県内全域の高校に出願できます。

学習プラン

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