法政大学 文学部

法政大学は、各学部によって出題科目が異なります。
また、同じ科目であっても出題傾向が大きく異なるため、独自の対策を行う必要があります。
今回は、法政大学文学部の出題傾向・入試対策についてご紹介いたします。

法政大学 文学部の概要

法政大学 文学部の入試概要

                  
方式 教科・科目 試験時間 配点 出題範囲
統一日程
哲学科
英文学科
史学科
心理学科
国語・数学 60分 100点 「国語総合」、「数学Ⅰ・Ⅱ、数学A・B」の2科目から1科目から選択
※国語は古文の漢文の独立問題は出題しない。
※数学Bは「数列」「ベクトル」を出題範囲とする
英語 90分 150点 「コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、英語表現Ⅰ・Ⅱ」
統一日程
日本文学科
国語 90分 100点 「国語総合」
※古文・漢文を出題する
小論文 90分 100点 (論述問題)小島信夫著「アメリカン・スクール」
(新潮文庫版。同書の巻頭から巻末までを出題範囲とする)を課題図書として出題する。受験時に参照する課題図書は試験当日に大学から提供する。
統一日程
地理学科
地理 60分 100点 「地理B」
英語 90分 150点 「コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、英語表現Ⅰ・Ⅱ」
英語外部試験利用 国語・数学 60分 100点 「国語総合」、「数学Ⅰ・Ⅱ、数学A・B」の2科目から1科目から選択
※国語は古文の漢文の独立問題は出題しない。
※数学Bは「数列」「ベクトル」を出題範囲とする
A方式
Ⅰ日程
英語 60分 100点 「コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、英語表現Ⅰ・Ⅱ」
国語 60分 100点 「国語総合」
※古文・漢文を出題する
選択科目 60分 100点 「世界史B」「日本史B」「地理B」「政治・経済」「数学Ⅰ・Ⅱ、数学A・B」の5科目から1科目選択
※数学Bは「数列」「ベクトル」を出題範囲とする
A方式
Ⅱ日程
英語 90分 150点 「コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、英語表現Ⅰ・Ⅱ」
国語 60分 100点 「国語総合」
※古文を出題範囲に含み、漢文の独立問題は出題しない
選択科目 60分 100点 「世界史B」「日本史B」「地理B」「政治・経済」「数学Ⅰ・Ⅱ、数学A・B」の5科目から1科目選択
※数学Bは「数列」「ベクトル」を出題範囲とする

英語の入試問題傾向

A方式Ⅰ日程(哲・日本文・史学科) 英語の出題傾向と対策

大問番号 出題形式 問題の傾向
第1問 マークシート方式 長文読解
第2問 マークシート方式 長文読解
第3問 マークシート方式 長文読解

A方式Ⅰ日程(哲・日本文・史学科) 英語の出題分析

大問3題が全て長文読解の構成で全問マークシート方式となっています。A方式の長文読解の文章量は非常に多いことが特徴で、試験時間が60分に対し文章量が800~1000語ほどとなっており、時間内に全て解くためには豊富な語彙力と正確な速読力が要求されます。そのため、A方式の長文読解は慣れていないと時間がかかってしまうため、何度も過去問を解き、問題に慣れておくことで、本番で有利に解答を進めていくことができるでしょう。

A方式Ⅱ日程(英文・心理・地理学部) 英語の出題傾向と対策

大問番号 出題形式 問題の傾向
第1問 マークシート方式 長文読解
第2問 マークシート方式 長文読解
第3問 マークシート方式 長文読解
第4問 マークシート方式 長文読解

A方式Ⅱ日程(英文・心理・地理学科) 英語の出題分析

大問4題が全て長文読解の構成で全問マークシート方式となっています。A方式の長文読解の文章量は非常に多いことが特徴で、大問4では1000語ほどの長めの長文が出題されます。内容の説明などの設問が多いですが、英文の解釈や空欄補充問題も出題されるため、広く対策しておきましょう。文章そのものの難易度は標準レベルですが、文章量が非常に多いため、豊富な語彙力と正確な速読力が要求されます。テーマは人文科学系・自然科学系から出題されることが多いので、そのテーマを扱っている問題集に取り組み、専門的な単語にもなれておくと良いでしょう。

国語の入試問題傾向

A方式Ⅰ日程(哲・日本文・史学科) 国語の出題傾向と対策

大問番号 出題形式 問題の傾向
第1問 マークシート方式・記述式 評論文
第2問 マークシート方式・記述式 評論文
第3問 マークシート方式・記述式 古文

A方式Ⅰ日程(哲・日本文・史学科) 国語の出題分析

大問3題構成で、論説文が2題、古文が1題出題されます。論説文を解く際に要旨に触れることが大切です。筆者の主張や話の主題を把握しながら、文章を読み進めましょう。難易度は標準レベルですので、点数を落とさないように基礎レベルからしっかりと土台を組むようにしましょう。


A方式Ⅱ日程(英文・心理・地理学科) 国語の出題分析

大問3題で構成されており、各大問で記述式問題が出題されています。大問1~2は現代文の問題になっているのですが、文章に合わせた語彙や語句の選択問題、また語句の意味や使い方を問う問題があるため、語彙力が求められます。大問3は古文の問題ですが、基本問題が多いため、基本的な古文単語や文法を着実に抑えましょう。大問1~3は全て標準レベルの問題ですが、論述問題も出題されるため時間配分には注意しましょう。

数学の入試問題傾向

A方式 数学の出題傾向と対策

大問番号 出題形式 問題の傾向
第1問 記述式 数と式
第2問 記述式 確率
第3問 記述式 微分法

A方式 数学の出題分析

大問3題で構成され、全問題が記述式となっています。全体的に標準レベルの問題ですが、中には応用問題もみられます。「数と式」、「確率」、「ベクトル」、「微分法」は頻出のため、教科書を中心に基礎を固めて、公式を確実に身につけましょう。また、記述式のため答案作成能力が問われます。普段から整理された答案作成も行えるよう意識して問題を解いていきましょう。

地理の入試問題傾向

A方式 地理の出題傾向と対策

大問番号 出題形式 問題の傾向
第1問 記述式 図・表問題
第2問 記述式 統計問題
第3問 統計問題

A方式 地理の出題分析

大問3題で構成されています。年度によって特殊な出題形式が見られ、問題文に統計数値を埋める問題が頻出であるほかに、論述問題も出題されています。論述では問題の意図を正確に読み取り、必要なキーワードのみを選択して答案を簡潔にまとめる力が求められます。地理の難易度はやや難しめであり、世界地誌や時事問題に関する問題が頻出であるため、物事を図や表と関連付けて記憶の定着を図りましょう。

日本史の入試問題傾向

日本史の出題傾向と対策

大問番号 出題形式 問題の傾向
第1問 マークシート方式 中世
第2問 マークシート方式 中世
第3問 マークシート方式 近世
第4問 マークシート方式 近現代~現代

A方式 日本史の出題分析

大問4題で構成されており、問題は正誤問題、地図問題、史料問題、年代整序問題などで、中には論述問題も見られます。内容自体は基本的な問題が多く、標準レベルの難易度ではありますが、用語をただ暗記するのみならず論述問題にも十分に対応できるよう、重要な用語一つひとつの背景や意義もきちんと把握することが大切です。政治史や文化史が頻出であり、相関図も出題されるため、教科書だけではなく資料集も用いて学習を行うと効果的です。

世界史の入試問題傾向

A方式 世界史の出題傾向と対策

大問番号 出題形式 問題の傾向
第1問 マークシート方式・記述式 テーマ史
第2問 マークシート方式・記述式 第1問と同様
第3問 マークシート方式・記述式 第1問と同様

A方式 世界史の出題分析

大問3題で構成されており、空欄補充問題が多く、正誤問題や記述式問題も出題されます。空欄補充問題は語句を問われるものが多いため、人物や国、地名、王朝の名前などを確実に覚えましょう。難易度は標準レベルとなっているため、教科書や用語集を中心に学習を進めると良いでしょう。また、地理に関する問題も多く出題されるので、地図帳も有効活用し国同士の位置関係を覚えておく必要もあります。

政治経済の入試問題傾向

A方式 政治経済の出題傾向と対策

大問番号 出題形式 問題の傾向
第1問 マークシート方式 政治
第2問 マークシート方式 国際
第3問 マークシート方式 経済
第4問 マークシート方式 経済

A方式 政治経済の出題分析

大問4題で構成されていて、出題難易度は基礎から標準レベルとなっています。形式は語句問題、正誤問題、計算やグラフ問題などで、中でも正誤問題がやや多めとなっています。憲法や地域紛争に関する問題は頻出で、これらに関する知識を確実に養っていきましょう。統計情報や計算問題は、GDP計算や比較生産費説などの基礎問題から、農業就業人口の割合や食料自給率などの応用問題も見られるため、資料集などを用いて正確な知識を身につけましょう。

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