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京都大学は、各学部によって出題科目が異なります。
また、同じ科目であっても出題傾向が大きく異なるため、独自の対策を行う必要があります。
今回は、京都大学 総合人間学部の2024年度までの出題傾向・入試対策についてご紹介いたします。
入試方式 | 区分 | 教科 | 試験時間 | 配点 | 出題範囲 | 個別学力テスト | 文系 | 国語 | 120分 | 150点 | 現代の国語・言語文化・論理国語 文学国語・古典探究 |
---|---|---|---|---|---|
数学 | 120分 | 200点 | 数Ⅰ・数Ⅱ・数A・数B・数C | ||
外国語 | 120分 | 200点 | 英語、独語、仏語、中国語から1科目選択 | ||
地理・歴史 | 90分 | 100点 | 地理探究・日本史探究・世界史探究 | 理系 | 国語 | 90分 | 150点 | 現代の国語・言語文化・論理国語 文学国語・古典探究 |
数学 | 150分 | 200点 | 数Ⅰ・数Ⅱ・数Ⅲ・数A・数B・数C | ||
外国語 | 90分 | 150点 | 英語、独語、仏語、中国語から1科目選択 | ||
理科 | 150分 | 200点 | 物理、化学、生物、地学から2科目選択 |
大問番号 | 出題形式 | 問題の傾向 |
---|---|---|
第1問 | 記述方式 | 長文読解:小説・随筆 |
第2問 | 記述方式 | 長文読解:小説・随筆 |
第3問 | 記述方式 | 長文読解:古文 |
大問1と2が現代文、大問3が古文という構成です。現代文では随筆文が頻出傾向にあります。随筆文に慣れていない状態では特有の文章や表現の読解で詰まってしまい、スムーズに解答することができません。そのため、京都大学の随筆文に特化した対策を行うことが大切です。随筆文の読解が苦手な方は、日頃の学習に随筆文を読むということも一つの手といえます。古文では和歌が頻出傾向にあります。修辞法に関する知識を押さえるほか、解釈や意味を問われる問題では背景情報などの知識が必須となります。また、総合人間学部の国語は記述問題を中心に出願されるため、解答欄が3~6行ほどととても広いのが特徴です。答案作成のためには相応の表現力と語彙力が必要となります。京大入試特有の難解さや問題数に対応するためには、均一な時間配分よりも、解ける問題から優先的に解答することが得策と言えるでしょう。例年、出題形式や傾向にあまり変化がありません。そのため、過去問を繰り返し練習することで出題形式に慣れておきましょう。
大問番号 | 出題形式 | 問題の傾向 |
---|---|---|
第1問 | 記述方式 | 対数 |
第2問 | 記述方式 | 場合の数、数列 |
第3問 | 記述方式 | 微積分 |
第4問 | 記述方式 | 図形と方程式 |
第5問 | 記述方式 | 空間ベクトル |
大問5問構成です。近年やや難化した印象があります。全体を通じて問題構造への理解度が合否を分けるポイントになるでしょう。優れた計算力、発想力が必要となり、幅広い範囲のカバーと基礎力の高さが重要です。文系数学は設問数が少ないため、他の受験生と差がつきやすいです。そのため、丁寧で確実な解答を心がけましょう。また、国語と同様に均一な時間配分よりも、解ける問題から優先的に解答することが得策と言えるでしょう。早い時期に標準レベルの問題は網羅し、より実践的なレベルの問題に着手しましょう。
大問番号 | 出題形式 | 問題の傾向 |
---|---|---|
第1問 | 記述方式 | 対数 |
第2問 | 記述方式 | 確率 |
第3問 | 記述方式 | 整数 |
第4問 | 記述方式 | 空間ベクトル |
第5問 | 記述方式 | 微積分 |
第6問 | 記述方式 | 数列 |
大問6問構成です。文系と同様に全体を通じて問題構造への理解度が合否を分けるポイントになるでしょう。思考力や発想力を問われる問題が多く、基礎力と応用力の高さが重要です。全体的に高い計算力を要求される傾向にあります。特に微分積分の問題では計算量が非常に多いため、計算力を鍛えることはもちろんのこと、時間配分も意識できるよう練習しましょう。早い時期に標準レベルの問題は網羅し、より実践的なレベルの問題や過去問を演習しておきましょう。
大問番号 | 出題形式 | 問題の傾向 |
---|---|---|
第1問 | 記述方式 | 長文読解等 |
第2問 | 記述方式 | 長文読解 |
第3問 | 記述方式 | 和文英訳 |
第4問 | 記述方式 | 自由英作文 |
大問4問構成です。京都大学の英語は問題数そのものはあまり多くありませんが、1問当たりの難易度が非常に高く、高度な思考力や知識を要求されるでしょう。大問1、2の長文読解では、すでに難解な文章にさらに難解な単語が登場するという特徴があります。そのため、読解力、単語力、文法力の三つを基礎として学習を進めていきましょう。また、和文英訳は元の日本語文に訳しにくい言い回しが見られるため、日英ともに語彙力を増やすようにする等、なるべく早いうちからの対策が必要な分野です。近年頻出の自由英作文については出題方法が定まっておらず、完全自由形式や会話形式といった書き方指定にひるまず対応できるよう練習することも大事です。
大問番号 | 出題形式 | 問題の傾向 |
---|---|---|
第1問 | マークシート・記述方式 | 産業 |
第2問 | マークシート・記述方式 | 社会 |
第3問 | マークシート・記述方式 | 自然環境 |
第4問 | マークシート・記述方式 | 地誌 |
第5問 | マークシート・記述方式 | 図表問題 |
90分に対して大問5問のため、大問1問にかけられる時間は15~18分と短くなっています。非常に幅広い範囲から出題されます。まずは地理の全範囲の基礎的な知識を覚え、未学習領域をなくすところから始めましょう。様々な事柄や歴史、因果関係などと結びつけて覚え、物事を論理的に捉えることで、暗記から理解に変化します。その状態を目指して学習しましょう。また、60字ほどの論述問題が頻出となっています。適切な文章量に落とし込めるようにすることはもちろん、問われている事への基本的な知識も必要となります。
大問番号 | 出題形式 | 問題の傾向 |
---|---|---|
第1問 | マークシート・記述方式 | 東洋史 |
第2問 | 論述式 | 東洋史 |
第3問 | マークシート・記述方式 | 西洋史 |
第4問 | 論述式 | 西洋史 |
大問4題構成です。難易度は京都大学としては比較的標準レベルといえますが、出題範囲がとても幅広いことが特徴的です。そのため、通史理解が非常に重要となります。古代から現代までの範囲の未学習領域をなくすところから始めましょう。また、地理と同様に用語などをそのまま覚えるのではなく、様々な事柄や歴史、因果関係などと結びつけて覚え、物事を論理的に捉えることで、用語への理解を深めましょう。用語について問われる問題は基礎的な内容のものが多いです。そのため、絶対に取りこぼしのないようにしましょう。300字ほどの論述問題が頻出となっています。表現力を鍛えるためにも日頃から論述対策をしっかりと行いましょう。
大問番号 | 出題形式 | 問題の傾向 |
---|---|---|
第1問 | マークシート・記述方式 | 史料問題 |
第2問 | マークシート・記述方式 | 空欄補充問題 |
第3問 | マークシート・記述方式 | 空欄補充問題 |
第4問 | 論述式 | 古代~現代 |
大問4題構成です。出題範囲がとても幅広く、試験時間も90分ほどしかないため、時間に追われる試験になるでしょう。全て時代、分野を一通り学習しましょう。また、地理と同様に用語などを暗記するのではなく、様々な事柄や歴史、因果関係などと結びつけて覚え、物事を論理的に捉えることで、用語への理解を深めましょう。また、京都大学の日本史は史料問題が出題されるので、資料集なども活用して用語とセットで覚えるなどしましょう。200字ほどの論述問題が2題出題されます。自身がもつ知識の中から適切な情報を素早く選択し文章にまとめる練習をしましょう。
大問番号 | 出題形式 | 問題の傾向 |
---|---|---|
第1問 | 選択・記述・論述・計算 | 理論等 |
第2問 | 選択・記述・論述・計算 | 理論等 |
第3問 | 選択・記述・論述・計算 | 有機等 |
第4問 | 選択・記述・論述・計算 | 有機等 |
理科は2科目解く必要があり、試験時間は150分ほどとなります。試験時間に対して内容量がやや多いですが、焦らずに一問一問しっかりと解き進めましょう。「有機」は毎年出題され、配点も高いため重点的に学習すべき単元です。化学はトップクラスで難易度が高いため、他の受験生と差がつきやすいです。また、大問間の難易度差がかなり大きいため、標準問題は確実に押さえる必要があります。化学では幅広い分野から出題されます。そのため出題範囲の知識は一通り押さえましょう。過去問でレベルを掴み、難易度の高い問題集を繰り返し演習することで本番に対応できる力をつけましょう。
大問番号 | 出題形式 | 問題の傾向 |
---|---|---|
第1問 | 選択式、記述式、論述式 | 遺伝 |
第2問 | 選択式、記述式、論述式 | 生物 |
第3問 | 選択式、記述式、論述式 | 生態と環境 |
第4問 | 選択式、記述式、論述式 | 動物・植物 |
理科は2科目解く必要があり、試験時間は150分ほどとなります。標準的な問題量のため、焦らずにしっかりと構えておきましょう。「遺伝」は毎年出題されるため重点的に学習すべき単元です。幅広い分野から出題されます。そのため出題範囲の知識は一通り押さえましょう。早い時期から基礎を固めて、過去問でレベルを掴み、難易度の高い問題集に取り組むことで、標準問題、発展問題ともに押さえて他の受験生と差をつけましょう。
大問番号 | 出題形式 | 問題の傾向 |
---|---|---|
第1問 | 記述方式 | 力学 |
第2問 | 記述方式 | 電磁気 |
第3問 | 記述方式 | 波動 |
理科は2科目解く必要があり、試験時間は150分ほどとなります。「力学」「電磁気」は毎年出題されるため重点的に学習すべき単元です。試験時間に対して問題量や計算量が多いため、解くことのできる問題を優先的に進めるようにすることが得策だと言えるでしょう。難易度は京都大学としては比較的標準レベルといえるため、標準問題は確実に押さえましょう。早い時期から基礎を固めて難易度の高い問題集に取り組むことでより得点を狙いましょう。
大問番号 | 出題形式 | 問題の傾向 |
---|---|---|
第1問 | 記述方式 | 天体 |
第2問 | 記述方式 | 気象 |
第3問 | 記述方式 | 環境・海洋 |
第4問 | 記述方式 | 地質 |
大問4題構成となっています。理科は2科目解く必要があります。そのため、化学と同様に試験時間は75分ほどであり、大問1問にかけられる時間は15~18分と短くなっています。地学では主に論述、記述式から出題されます。論述対策はもちろん、計算問題ではその過程を書く問題なども出題されるため、答案作成の対策も行いましょう。難易度が高い傾向にあり、解くことのできる問題を優先的に進め、標準問題は素早く確実に押さえることで、難易度の高い問題により多くの時間を割きましょう。早い時期から基礎を固めて難易度の高い問題集に取り組むことでより得点を狙うことができます。
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