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北海道大学は、各学部によって出題科目が異なります。
また、同じ科目であっても出題傾向が大きく異なるため、独自の対策を行う必要があります。
今回は、北海道大学 教育学部の2024年度までの出題傾向・入試対策についてご紹介いたします。
入試方式 | 教科 | 試験時間 | 配点 | 出題範囲 |
---|---|---|---|---|
学部別入試 | 国語 | 120分 | 150点 | 現代国語、言語文化、論理国語、文学国語 |
数学 | 90分 | 150点 | 数Ⅰ・数Ⅱ・数A・数B・数C | 外国語 | 90分 | 150点 | 英語・独語・仏語・中国語から一科目選択 |
大問番号 | 出題形式 | 問題の傾向 |
---|---|---|
第1問 | 記述方式 | 現代文 |
第2問 | 記述方式 | 現代文 |
第3問 | 記述方式 | 古文 |
第4問 | 記述方式 | 漢文 |
現代文、古文、漢文からなるオーソドックスな大問4題構成です。現代文では例年、評論文のみの出題が続いています。北海道大学の国語の評論文では社会論や文化論、はたまた音楽論といった幅広いテーマからの出題が多い傾向にあります。そのため、現代文に登場するキーワードについて学習しておくことで、テーマへの理解度や知識量を増やすことが重要となります。論説文を読む際には筆者の主張や主題、文章そのものの構成などを把握し、文章中に散りばめられた様々な要素から重要な事を適切に見抜き、それらを論理的に理解することで全体の要旨を捉えることが重要です。また、記述問題では数十字ほどの字数制限が設けられています。さほど厳しいわけではないため、しっかりと記述対策を行うことで本番でも対応できるでしょう。また、漢字問題も7問程度出題されます。やや手強いレベルの出題が多い傾向にあります。大事な得点源であるため、しっかりと漢字対策を行い、確実に得点を得られるようにしたいです。古文の難易度はやや高い傾向にあり、総合的な古文の能力を問われるものとなっています。北海道大学の古文では基礎知識の完成度と、文章構成力が重要となります。字数制限付きの説明、現代語訳の問題を中心に出題されます。必要な要素を過不足なく盛り込み、適切な字数でまとめることができる記述力を身につける必要があります。そのため、和歌に関する問題は枕詞や縁語などの修辞法に関する知識を押さえるほか、解釈や意味を問われる問題ではそれらの知識と背景情報が必要となります。安定して基礎知識をアウトプットできるようになるまで、繰り返し練習が必要です。漢文は古文と同様に基礎知識の習得が重要となります。現代語訳、書き下し、説明の三つを中心に出題されます。様々な句法や用語を徹底的に学習し、基礎知識を定着することができれば、後はとにかく記述練習を行いましょう。漢文では、歴史上の人物の人間関係について問われる問題が出題されることがあります。そのため「漢文」の領域以上に学習する必要があります。北海道大学の国語は例年、出題形式や傾向にあまり変化がありません。そのため、過去問を繰り返し練習することが非常に重要となります。
大問番号 | 出題形式 | 問題の傾向 |
---|---|---|
第1問 | 記述式・論述式 | 場合の数・数列 |
第2問 | 記述式・論述式 | 数列 |
第3問 | 記述式・論述式 | 微積分 |
第4問 | 記述式・論述式 | 確率 |
大問4問構成です。「微分積分、数列、ベクトル、確率」が頻出単元となっています。北海道大学の文系数学は標準レベルの問題を中心に出題されています。近年は全体的に易化の傾向にあり、完答しやすい問題が多いため、数学が重要な得点源となります。その分、他の受験生との得点差が開きづらく、些細なミスが後々に大きく響きます。確認、検算を行うことはもちろん、そもそもケアレスミスを減らせるよう基礎力を高めることが大切です。標準問題を確実に解答できるよう基礎を固め、計算力を上げることをメインに学習を進めて、それを基に応用力をつくっていきましょう。論証問題では完答することができずとも、部分点を獲得するために粘り強い姿勢で取り組むことが大切です。解答作成の精度向上に努めるなどして論述対策を行いましょう。しっかりと過去問などを用いて対策を行いましょう。また、出題範囲がやや幅広いため、苦手分野を放置しておくことが命取りになるため注意が必要です。早い時期から標準レベルの問題を演習し、実践的なレベルの問題に取り組むことや、解答作成の練習をすることが高得点に繋がるでしょう。もし難化した場合でも十分に対応できるように意識しながら学習を進めていきましょう。
大問番号 | 出題形式 | 問題の傾向 |
---|---|---|
第1問 | 選択式・記述式・論述式 | 長文読解 |
第2問 | 選択式・記述式・論述式 | 長文読解 |
第3問 | 選択式・記述式・論述式 | 長文読解 |
第4問 | 選択式 | 長文読解 |
大問4問構成です。北海道大学の英語は速読力と読解力を問われる試験となっています。毎年、出題傾向に若干の変化があるので、問題の構成も変わる可能性があるため注意しましょう。北海道大学の英語は700語ほどの評論文を中心に出題されます。90分間の試験時間の中で解くことを考慮すると、速読力とタイムマネジメントが非常に重要となります。論説文を読む際には、筆者の主張や主題、文章の構成、構造などを素早く把握し、文章中に散りばめられた様々な要素から重要なものを適切に見抜き、それらを論理的に理解することで全体の要旨を捉えることが重要です。これらの流れを一度の読解でできるよう、日頃から精読練習を行い対策しましょう。また、過去問などを利用して本番での時間感覚を覚えることが大切です。大問3の長文読解問題では文章中の空欄を補完しながら解き進めていくという形式が採られています。この大問のメインは70語~100語の字数制限の下、その問題のトピックに対しての意見について述べるという問題が出題されます。語彙などの知識はもちろんのこと、自分の意見や考えを論理的に英語を用いて文章に起こせるよう、単語、文法を重点的に学習するなどして作文対策を行いましょう。自分では気づけない癖などを直すためにも添削指導などを受けることも大切です。また、そもそも文章の補完が満足に出来なければ、意見論述そのものの難易度も上がってしまいます。文脈から適切な単語を推測するために文法力、読解力が非常に重要となります。大問4は500語ほどの対話文を読み、それを基に要約文の空欄を補完し、完成させるという形式が採られています。大問3と同様に文法力、読解力を高められるよう学習していきましょう。
大問番号 | 出題形式 | 問題の傾向 |
---|---|---|
第1問 | 描図・記述式・論述式 | 地図と土地利用 |
第2問 | 記述式・論述式 | 人種・民族・宗教 |
第3問 | 記述式・論述式 | 南アジア |
第4問 | 記述式・論述式 | 北アフリカ |
大問4題構成です。自然地理から人文地理、地誌までの各分野からバランスよく出題されます。自然地理の問題では例年地形に関する問題が頻出傾向にあります。また、造成地やハザードマップから読み取り、説明する問題も出題されています。度々、描図問題が出題されるため、描図練習は必ず行いましょう。人文地理では統計や地名に関する問題が頻出傾向にあります。細かな統計や地名、統計の持つ意味をしっかりと理解する必要があります。論述問題では50語~100語ほどのものが出題されます。北海道大学の地理は論述問題を中心に出題されるため、一つの減点が大きく影響してしまいます。そのため知識に対する深い理解とそれの応用が必要となります。論述問題の際には適切な文章量に落とし込めるように、論述対策も必要となります。自分では気づけない癖などを直すためにも添削指導などを受けることも大切です。苦手分野が出題された際にはそれが致命傷となることがあります。そのため地理の全範囲の基礎的な知識を覚え、未学習領域、苦手分野をなくすことが大切です。様々な事柄や歴史、因果関係などと結びつけて覚え、物事を論理的に捉えることで、暗記を理解に変化させることが大切です。
大問番号 | 出題形式 | 問題の傾向 |
---|---|---|
第1問 | 記述式・論述式 | 西アジア史 |
第2問 | 記述式・論述式 | 中世欧州史 |
第3問 | 記述式・論述式 | 近現代 |
大問3題構成です。古代から近現代までの幅広い範囲から出題に加えて、イスラーム史やアフリカ史、中国史などの地域史からの出題が多い傾向にあります。近年では欧州史の出題も増えていますが、中国史が依然として頻出単元となっているので、重点的に対策を行いましょう。北海道大学の世界史では文化や民族、通史理解といった総合的な世界史の能力を問われます。まずは、世界史の全範囲の未学習領域をなくすところから始めましょう。また、地理と同様に用語などをそのまま覚えるのではなく、様々な事件や歴史、因果関係などを結びつけて覚え、物事を論理的に捉えることで、用語への理解を深めましょう。論述問題では、30字~150字ほどの小論述という形式が採られています。字数制限はありませんが解答欄が2~5行ほどに設定されています。制限がないことで、字数がかさんでしまうということが多々あるので、問われている事を裏付けとともに論理的でかつ簡明に文章に落とし込む力を要求されます。日頃から論述対策をしっかりと行いましょう。自分では気づけない癖などを直すためにも添削指導などを受けることも大切です。一部に難問が見られますが、全体的に標準的な難易度となっており典型問題がほとんどです。難問に時間を割くよりも、解ける問題を優先して解答していくことが大切です。また、取りこぼしのないようにすることはもちろん、他の受験生との得点差が開きづらくケアレスミスが非常に大きな痛手となります。漢字対策を行い、確実に得点を得られるようにしたいです。
大問番号 | 出題形式 | 問題の傾向 |
---|---|---|
第1問 | 記述式・論述式 | 古代 |
第2問 | 記述式・論述式 | 中世 |
第3問 | 記述式・論述式 | 近代・近世 |
第4問 | 記述式・論述式 | 近現代 |
大問4題構成です。教科書にあまり登場しないようなマイナーな用語が出題されることがあるなど論述問題にはやや難しい設問が見られますが、全体的には標準的な難易度に設定されています。そのため、順番に解答していき詰まってしまうといったことのないよう、解ける問題から優先的に解答していくことが大切です。古代から近現代までの幅広い範囲から出題されます。時事問題や北海道史などは毎年出題されていますので、しっかりと対策しておきましょう。北海道大学の日本史では通史理解と用語理解を高い水準で要求されます。まずは日本史の全範囲の未学習領域をなくすところから始めましょう。そのため教科書の内容を網羅して基礎を確実に固め、資料集などを併用し実践的な内容の演習を積むことで、様々な事柄や歴史、因果関係などと結びつけて覚え、出来事や時代の流れを論理的に捉え、経済、外交、文化などのより深い領域の知識を蓄えることが効果的といえます。論述問題では、20字~90字ほどの字数制限の下、用語や出来事の説明問題が出題されます。問われている事を裏付けとともに論理的でかつ簡明に文章に落とし込む力を要求されます。日頃から論述対策をしっかりと行いましょう。自分では気づけない癖などを直すためにも添削指導などを受けることも大切です。
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