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関西大学は、各学部によって出題科目が異なります。
また、同じ科目であっても出題傾向が大きく異なるため、独自の対策を行う必要があります。
今回は、関西大学 人間健康学部の2024年度までの出題傾向・入試対策についてご紹介いたします。
入試方式 | 教科 | 試験時間 | 配点 | 出題範囲 |
---|---|---|---|---|
全日程入試 | 外国語 | 90分 | 200点 | コミュニケーション英語Ⅰ・コミュニケーション英語Ⅱ・コミュニケーション英語Ⅲ・英語表現Ⅰ・英語表現Ⅱ | 国語 | 75分 | 150点 | 国語総合・現代文B・古典B(漢文を除く) |
数学、地理歴史 から一教科選択 |
60分 | 100点 | 数Ⅰ・数Ⅱ・数A・数B | |
【地理B】【世界史B】【日本史B】【政治・経済】 から一科目選択 |
大問番号 | 出題形式 | 問題の傾向 |
---|---|---|
第1問 | マークシート方式・論述方式 | 現代文 |
第2問 | マークシート方式・論述方式 | 古文 |
大問数は2つで、現代文と古文から構成されています。全体の難易度は、標準~難となっています。大問1の現代文では例年、評論文のみの出題が続いています。関西大学の現代文では、5000字~6000字ほどと文章量が非常に多いこと、本文に傍線が引かれていないことが特徴です。つまり、長文の読解と同時に本文の内容を自ら整理し続ける必要があるということです。本文そのものは、それほど難解ではありません。しかし、設問の内容から、解答範囲を絞るということを試験時間の75分間、古文に割く労力のことを考えれば40分ほどの間にそれらを行うことは非常に難しいといえます。そのため、読解力、精読力、速読力の三本の矢が必要となります。一本でも欠けていれば、他の矢はへし折れてしまいます。これらを形成するために、現代文の基礎を確実に固めることはもちろん、現代文の単語について学習しておくことで、文中で詰ることがなくなります。また、理解度や知識量を増やすことができるため、必ず暗記しておきましょう。また、大問1の後半の論述問題では50字~60ほどの字数制限つきの要約、内容説明が出題されます。難易度の高い問題ではありますが、しっかりと記述対策を行っていれば論述することができます。しかし、本文の読解がおぼつかず、時間をかけすぎてしまうと手を付けることすらできません。即ち、関西大学の現代文では、筆者の主張や主題、文章そのものの構成などを素早く把握し、文章中の様々な要素から重要な要素を適切に見抜き、それらを論理的に理解することで全体の要旨を捉えることが要求されます。関西大学の古文の特徴は現代文と同様に文章量が非常に多く、本文に傍線が引かれていないことです。設問のほとんどがマークシート方式のため、本文読解中に設問を確認しながら解答範囲を絞ってしまうことも一つの方法です。古文では基礎知識の完成度が重要であり、総合的な古文の能力を問われるものとなっています。安定して基礎知識をアウトプットできるようになるまで、繰り返し練習しましょう。関西大学の国語は例年、出題形式や傾向にあまり変化がありません。そのため、過去問を繰り返し練習することが非常に重要となります。
大問番号 | 出題形式 | 問題の傾向 |
---|---|---|
第1問 | 記述方式 | 場合の数・数列 |
第2問 | 記述方式 | 数列 |
第3問 | 記述方式 | 微積分 |
大問3題構成です。「微分積分、数列、ベクトル、確率」が頻出単元となっています。また、出題範囲がやや幅広いため、苦手分野を放置しておくことが命取りになるため注意が必要です。関西大学の文系数学は標準レベルの問題を中心に出題されています。近年は全体的に易化の傾向にあり、完答しやすい問題が多いため、数学が重要な得点源となるといえます。その分、他の受験生との得点差が開きづらく、些細なミスが後々に大きく響きます。また、大問2~3が空欄補充式となっており、部分点などは期待できないため確実に解答したい設問となります。確認、検算を行うことはもちろん、そもそもケアレスミスを減らせるよう基礎力を高めることが大切です。標準問題を確実に解答できるよう基礎を固め、計算力を上げることをメインに学習を進めて、それを基に応用力をつくっていきましょう。 もし難化した場合でも十分に対応できるように意識しながら学習を進めていきましょう。
大問番号 | 出題形式 | 問題の傾向 |
---|---|---|
第1問 | マークシート方式 | 会話文・文章整序 |
第2問 | マークシート方式 | 長文読解 |
第3問 | マークシート方式 | 長文読解 |
全問マークシート方式の大問3問構成です。問題そのものの難易度は標準的なものが多い傾向にありますが、試験時間や長文読解の文章量などを考慮すると、総合的な難易度はやや高い傾向があります。大問1は会話文の読解と文章整序問題が出題されます。会話文問題は標準的な問題が多いため得点源としましょう。文章整序問題も標準的な問題が多いですが、問題の流れを見誤ると連鎖的に他の設問も不正解となってしまうため、文脈から適切な単語を推測するために文法力、読解力が非常に重要となります。大問2、3は800~900語ほどの論説文が出題されます。90分間の試験時間の中で解くことを考慮すると、速読力とタイムマネジメントが非常に重要となります。論説文を読む際には、筆者の主張や主題、文章の構成、構造などを素早く把握し、文章中に散りばめられた様々な要素から重要なものを適切に見抜き、それらを論理的に理解することで全体の要旨を捉えることが重要です。これらの流れを一度でできるよう、日頃から精読練習を行い対策しましょう。また、過去問などを利用して本番での時間感覚を覚えることが大切です。関西大学の英語は、単語、熟語、文法、読解といった総合的な英語力を問う試験となっています。
大問番号 | 出題形式 | 問題の傾向 |
---|---|---|
第1問 | マークシート方式 | 自然環境 |
第2問 | マークシート方式 | 人種・民族・宗教 |
第3問 | マークシート方式 | 都市環境 |
第4問 | マークシート方式 | 世界地誌 |
全問マークシート方式の大問4題構成です。系統地理が3題、世界地誌が1題という大問構成が定着しつつあります。全体を通して難易度がやや高い傾向にあり、教科書の範囲外からの出題も度々散見されます。問題ごとの難易度の差が大きいため、順番に解き進めていくよりも、自分が解答できる問題から優先的に解いていくことが得策といえます。まずは問題全体に目を通して問題の内容を把握しましょう。また、地理の全範囲の基礎的な知識を覚え、未学習領域をなくすこと、苦手な分野を可視化することの二つを行い、早期からしっかりと対策を講じることが重要です。出題形式は正誤問題や文章の空欄補充、誤文問題などのオーソドックスなものが中心となっています。統計、地図問題が頻出となっているため、資料集や地図帳などを活用しましょう。細かな統計や地名の持つ意味をしっかりと理解する必要があります。また、知識に対する深い理解とそれの応用が必要となります。そのため、歴史や地形、統計データなどから関連するもの結びつけて覚え、物事を論理的に捉えることで、暗記を理解に変化させることが大切です。
大問番号 | 出題形式 | 問題の傾向 |
---|---|---|
第1問 | マークシート方式 | 古代欧州史 |
第2問 | マークシート方式 | 中国史 |
第3問 | マークシート方式 | 近世欧州史 |
第4問 | マークシート方式 | 東アジア史 |
全問マークシート方式の大問4題構成です。古代から近現代までの幅広い範囲かつ、欧州史、アジア史の大問構成が定番となっています。関西大学は近年、アジア史では、中国史が多い傾向にあるため、重点的に対策しましょう。全体的に標準的な難易度となっており、全範囲の基礎的な知識を覚え、未学習領域をなくすこと、苦手な分野を可視化することの二つを行い、しっかりと対策を講じることが重要です。一部にやや難しい問題が見られますが、教科書の範囲を覚えておくことで、十分に対応可能といえます。また、取りこぼしのないようにすることはもちろん、他の受験生との得点差が開きづらいためケアレスミスが非常に大きな痛手となります。出題形式は空欄補充問題を中心に、正誤問題などが数問出題されるものとなっています。また、地理と同様に用語などをそのまま覚えるのではなく、様々な事件や歴史、因果関係などを結びつけて覚え、物事を論理的に捉えることで、用語への理解を深めましょう。
大問番号 | 出題形式 | 問題の傾向 |
---|---|---|
第1問 | マークシート方式 | 近代・近世 |
第2問 | マークシート方式 | 古代 |
第3問 | マークシート方式 | 近代 |
第4問 | マークシート方式 | 古代・近代 |
全問マークシート方式の大問4題構成です。古代から近現代までの幅広い範囲から出題されます。全体的に標準的な難易度となっており、全範囲の基礎的な知識を覚え、日本史の未学習領域をなくすこと、苦手な分野を可視化することの二つを行い、しっかりと対策を講じることが重要です。出題形式は空欄補充問題を中心に、正誤問題などが数問出題されるものとなっています。関西大学の日本史では用語理解、通史理解が非常に重要であり、基礎の完成度がものを言います。また、地理と同様に用語などをそのまま覚えるのではなく、教科書の内容を網羅して基礎を確実に固め、資料集などを併用し実践的な内容の演習を積むことで、様々な事柄や歴史、因果関係などと結びつけて覚え、出来事や時代の流れを論理的に捉え、経済、外交、文化などのより深い領域の知識を蓄えることが効果的といえます。
大問番号 | 出題形式 | 問題の傾向 |
---|---|---|
第1問 | マークシート方式 | 国際政治 |
第2問 | マークシート方式 | 経済 |
第3問 | マークシート方式 | 経済 |
第4問 | マークシート方式 | 政治・経済 |
全問マークシート方式の大問4題構成です。全体的に標準的な難易度となっており、未学習領域をなくすこと、苦手な分野を可視化することの二つを行い、しっかりと対策を講じることが重要です。関西大学の政治・経済では用語理解や法律分野の理解が必要となります。例年、融合問題も出題されているため、基礎の完成度がものを言います。そのため教科書の内容を網羅して基礎を確実に固め、資料集などを併用し実践的な内容の演習を積むことで、様々な事柄や歴史、因果関係などと結びつけて覚え、出来事や時代の流れを論理的に捉え、経済、外交、文化などのより深い領域の知識を蓄えることが効果的といえます。また、関西大学では、時事問題が毎年出題されているので、日頃からニュースや新聞などを用いて国際情勢や国内の政治経済について関心を持ち、しっかりと目を通しておきましょう。
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