早稲田大学は、各学部によって出題科目が異なります。
また、同じ科目であっても出題傾向が大きく異なるため、独自の対策を行う必要があります。
今回は、早稲田大学法学部の出題傾向・入試対策についてご紹介いたします。
教科 | 試験時間 | 配点 | 出題範囲 |
---|---|---|---|
外国語(英語) | 90分 | 60点 | ①英語 (コミュニケーション英語Ⅰ、コミュニケーション英語Ⅱ、コミュニケーション英語Ⅲ、 英語表現Ⅰ、英語表現Ⅱ) ②ドイツ語 ③フランス語 ④中国語 |
国語 | 90分 | 50点 | 国語総合、現代文B、古典B |
地歴・公民または数学 | 60分 | 40点 | ①世界史B ②日本史B ③政治・経済 ④数学(数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学A、数学B) |
大問番号 | 出題形式 | 問題の傾向 |
---|---|---|
第1問 | マークシート方式 | 長文読解 |
第2問 | マークシート方式 | 長文読解 |
第3問 | マークシート方式 | 空所補充 |
第4問 | マークシート方式 | 正誤 |
第5問 | マークシート方式 | 空所補充 |
第6問 | マークシート方式 | 語句整序 |
第7問 | 記述方式 | 英作文 |
長文読解は2題出題され、1000字を超えることもあります。第1問では論説文、第2問ではエッセイよりの文章が出題される傾向です。文章のクセは少ないため、同大学別学部の過去問と合わせて演習を積みましょう。第3問~第6問では、All Correctを含む正誤判定が含まれますが、難易度は標準的です。よって、ここで確実に得点するために、文法書を隅から隅まで仕上げておきましょう。また、第7問の自由英作文では、難しい言い回しを避け、確実に使える表現で書くことが得点のカギとなります。
大問番号 | 出題形式 | 問題の傾向 |
---|---|---|
第1問 | マークシート・記述方式 | 古文 |
第2問 | マークシート・記述方式 | 漢文 |
第3問 | マークシート・記述方式 | 現代文 |
第4問 | マークシート・記述方式 | 現代文 |
現代文の難易度は非常に高いため、古文・漢文で点数を積み重ねることで合格に近づきます。特に漢文は、メジャーな出典が多いため、送り仮名の付け方や句形など、基礎知識を万全にしておきましょう。古文は、主語の判別しにくい文章が出題されるため、普段から文の内容理解を正確に行うことが重要です。現代文については、文の背景や事前知識を深めるため、日頃から新書など社会問題に触れることが役立ちます。また選択肢を選ぶ際には、消去法ではなく文の正誤を判別し自信を持って選択できるよう、共通テスト等で演習を積みましょう。
大問番号 | 出題形式 | 問題の傾向 |
---|---|---|
第1問 | マークシート方式 | 西洋史(16~19世紀の西ヨーロッパ・ 北アメリカ)東洋史(前近現代)が頻出 |
第2問 | マークシート方式 | 第1問と同様 |
第3問 | マークシート方式 | 第1問と同様 |
第4問 | マークシート方式 | 第1問と同様 |
第5問 | 記述方式 | 海外の政治制度・外交問題 |
全体を通して、中国の前近代史、古代ローマ史、近現代の政治史や国際関係史が頻出です。早慶の各学部でよく見られる、非常に細かい知識を問う問題は減少傾向にあり、最近では基本的な問題がほとんどを占める年度もあります。高得点域の争いとなることが考えられるため、教科書レベルの知識を何回も復習し、万全にしておくことが最重要です。第5問では、指定語句が課された論述問題が出題されます。問題文の指示は具体的であるため、文章の一貫性や知識の正確性が問われているといえます。流れを論理的に説明できるよう、日頃から論述問題に取り組みましょう。
大問番号 | 出題形式 | 問題の傾向 |
---|---|---|
第1問 | マークシート・記述方式 | 古代史(飛鳥、奈良、平安) |
第2問 | マークシート・記述方式 | 中世(鎌倉、室町)~近世(江戸) |
第3問 | マークシート・記述方式 | 近代(明治、大正) |
第4問 | マークシート・記述方式 | 近代~現代(昭和、平成、令和) |
他学部と比べ記述式の量が多く、全体の4割ほどを占めます。基本的な歴史用語の出題が多いですが、問い方が難しいため、総合的な難度は高いといえます。まずは、教科書レベルの内容を完璧にしておきましょう。また近代の大問では、本格的な資料問題の出題が続いています。対策ができている受験生は少ないので、演習量によって点差のつきやすい問題といえます。また早稲田大学にゆかりのある人物が出題されることもあるため、著名な人物は把握しておくとよいでしょう。
大問番号 | 出題形式 | 問題の傾向 |
---|---|---|
第1問 | マークシート・記述・論述方式 | 全範囲から幅広く出題・時事問題が頻出 |
第2問 | マークシート・記述・論述方式 | 第1問と同様 |
第3問 | マークシート・記述・論述方式 | 第1問と同様 |
第4問 | マークシート・記述・論述方式 | 第1問と同様 |
日本史のような記述式の問題と、世界史のような論述式の問題が入り混じる形で出題されます。政治分野は、政治分野は憲法を中心とした基本的人権の応用問題と時事問題を取り上げた政治問題が出題されます。経済分野は、理論問題と時事問題が出題されます。選択問題は標準的な難易度のため、記述問題や論述問題で差が付きやすくなっています。単純な暗記では太刀打ちできないものも多いので、まずは用語集や教科書を見ながら論述問題に取り組み、慣れてきたら何も見ないで書いてみるとよいでしょう。また、論文問題の出題は50~100字とやや幅があるため、初めは50字程度の短文論述から取り組んでみましょう。
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