Camp+では、各中学・高校・大学の過去問について、傾向と分析を詳細に解説しています。都立中・都立高を中心に最新の過去問を大問ごとに分類し、傾向が一目で分かります。
1⃣文法問題 2⃣長文読解 3⃣会話文読解
大問は3、糖成は1⃣文法問題(小問10問)、2⃣長文読解(小問22問)、3⃣会話文説解(小問14問)、計46問であり、昨年度の40問と比べ増加した。
内容に関しても、1⃣は全て適語選択、2⃣は内容一数・適語選択・適文選択・整序問題・発音問題・英訳問題、3⃣は適語選択・英問英答・英文補充・英訳問題が出題された。
1⃣の文法問題は英検準2級、英検2級レベルの知識・語彙力が要求されるものだった。
2⃣の長文読解は「英語における色の表現とそれがどういう意味を持つか」というテーマの評論文。
本文の内容に合わせて適切な英文を選ぶ問題、文中下線部の意味を説明した選択肢を選ぶ問題、本文のタイトルを選ぶ問題などが出題されていて、話数は約 700語だった。
3⃣の会話文読解は足を怪我して入院したクリスと医師の会話文で語数は約450語だった。条件英作文、空所補充問題などが出題された。
3⃣の長文読解も国の会話文も英検準2級から英検2級の語彙力・文法力が必要とされているため、日頃から高校レベルの文章を繰り返し読んで練習を積んでいく必要があるだろう。
〔大問1〕小問集合 〔大問2〕図形の説明、方程式の文章題 〔大問3〕二次関数 〔大問4〕平面図形 〔大問5〕立体図形
大問5題、小問18題の問題構成。昨年度出題されていた作図がなくなり、図形の説明が出題され、答えにたどり着くまでの過程が決められる問題も出題された。
1⃣は小問形式で、素因数分解、二次方程式、資料の整理、場合の数、座標平面上のグラフの問題で、座標の問題では、都立高入試のように答えに至るまでの過程の記述が求められた。
2⃣は誘導をもとに丁寧に解いていき、正解にたどり着きたい。3⃣は二次関数の問題で、座標を文字でおいて解き進めれば、答えにたどり着ける。
4⃣は二等辺三角形と扇形を組み合わせた問題。15°75°90°の三角形の辺の比を使えば、短時問で解くことが出来る。日頃から公式などを自在に使えるようにトレーニングしてほしい。
放物線上の点を結んで作られる台形は頻出のため、ぜひとも完答したい大問であった。
5⃣は、正八面体の切断の問題。普段から空問図形から平面図形を取り出して考える癖をつけていきたい。難問は少ないが、どの問題も標準以上で思考力を要する。
本校の過去問はもちろん、他の難関国私立高校の過去問演習を行い解法パターンをしっかり身に付けると同時に、時問内に確実に解ききる練習を積み重ねることが重要である。
1⃣論説文 2⃣小説文
昨年度同様、大問2題構成であった。小問数は昨年度の16問から14問と大きく変わらなかったが、解答総数が昨年度の34問から24問と大きく競った。
一昨年度は29問であり、年度ごとに変化が見られる。また漢字は例年通り大問の終わりに、書きと読みが5問ずつの出題であった。
1⃣は4名の論者によって着された『ナショナリズムとグローバリズム』の大澤真幸の文からの抜粋である。ナショナリズムとグローバリズムについての歴史について、18世紀西ヨーロッパで誕生し、その後世界に普及した小説からの視点で述べた文である。字数は約2900字と昨年度より約200字増えた。
内訳は80字以内の記送が1問、抜き出し2問で残りは選択問題及び漢字であり、例年と構成は変わらない。
2⃣は松浦寿輝の『巴』で、隅田川一帯を舞台とする長編小説からの出題である。字数は約 3900字で昨年度の約3800字とほぼ同数であった。内訳は本文表現を使った40字以内の記述問題が1問、抜き出しが2問、残りは選択問題、漢字であった。
本校出題の特徴としては哲学、思想、文学といったテーマから内容の深い、高度な文章の出題が見られることである。様々な機念に触れ、慣れていくことが大切である。問題形式の変化もあまり見られないため、対策として本校の過去問を解き、また早慶をはじめとする難関校の問題に取り組むことが挙げられる。記述問題は毎年必ず出題されるのでしっかり練習して得点につなげたい。