Camp+では、各中学・高校・大学の過去問について、傾向と分析を詳細に解説しています。都立中・都立高を中心に最新の過去問を大問ごとに分類し、傾向が一目で分かります。
〔大問1〕リスニング 〔大問2〕対話文 〔大問3〕長文読解
大問構成は昨年度同様、2⃣が対話文、3⃣が説明文形式の長文読解だった。今年度の部数は2⃣・3⃣合計で約2300語であり、昨年度の約 2330話とほぼ同じ。
2⃣は鏡をテーマとした対話文で、会話補充・言い換え空所補充・語順整序・内容一致・要約文と昨年度と出題形式は似通っていた。〔問6〕の語順整序は関係代名調目的格の省略が含まれており、語群内の動詞の数、主との関係から早くそれを理解しなければならなかった。(問8)の要約文は昨年度と違い本文中からの抜き出しになっており、一定差がついた問題だと考えられる。
3⃣は植物の種子をテーマとした説明文で、昨年度の宇宙望遠鏡と比較すると内容を理解できた受験生が多かったと思われる。
〔問3]の語順整序は動meanとtake が後にどのような表現をもってくるかを理解している必要があり、かつfying が作る形をどれだけすぐに思い浮かべられたかで差がついた。文法だけではなく品詞の力も一定必要であった。〔問8〕の英作文は昨年度に比べ解答がすぐに浮かぶ生徒が多かったのではないかと考えられる。
40分門で 2300語を読み解くスピードが求められているため、本校の過去問だけでは演習量が足りない。日比谷、国立、青山、立川など文章形式を問わず多くの長文を読み、慣れる必要がある。また、英単語の力だけでは素早く問題を処理することはかなわず、文法、品詞の知識も多く必要である。早慶MARCH など難関私立高校の問題にも触れ、速度と精度をもった状態で受験に臨むべきである。
〔大問1〕小問集合 〔大問2〕関数 〔大問3〕平面図形 〔大問4〕立体図形
今年度も例年通り大問4題、小問14問の問題構成。作図問題が1問、証明問題が1問、途中の過程を解かせる問題が2問出題されており、出題内容に変化はない。
1⃣は小問形式の問題で、平方根の式の値・二方程式・連立方程式・確率・作図と出題内容は変わらなかった。変化していたのは平方根の計算が式の値を決める問題になったことぐらいである。
2⃣は二次関数の問題で、〔問1)は昨年度と同じで双曲線の比例定数を決める問題、(問2〕(1)は熱分の長さの条件から比例定数を求める問題、(2)は座標を用いて三角形の面積を決める問題、放物線を題材にした典型的な問題である。
3⃣は平面図形の問題で、三角形と円を組み合わせた問題。〔問1〕(1)は辺の長さの関係から三平方の定理を用いて三角形の面積の和を求める問題。(2)は4点を通る円の半径を、特別角を用いて求める問題。〔問2〕は合同の証明問題。4点を通る円から円周の定理を用いて等しい何を説明する。
4⃣は立体図形からの出題。三角柱の切断面に関する典型的な出題。〔問1〕面と面が垂直であることから三角形の面積を決める問題。〔問2〕は切り口が二等辺三角形になるときの線分の長さを決める問題。〔問3〕三角錐の体積を決める問題。垂直な面の関係があきらかなので絶対にミスをしてはいけない問題。
全体を通して例年より易しい問題が目立ったが、他の都立自校作成校の過去問にも取り組み様々な解法を身につけておこう。
〔大問1〕漢字〔読み〕 〔大問2〕 漢字〔書き〕 〔大問3〕 小説文 〔大問4〕論説文 〔大問5〕 現古融合文団
例年通りの大問5題構成で、難度についても大きな変化はない。2⃣では四字熟語を書く問題が出題された。日常生活・会話ではあまり用いられない語句も出題されており、漢字1字ごとの読みや、文全体の意味を考えて冷静に回答することが求められる。
3⃣の小説文では上林曉の『孤独先生』が出題された。本校の特徴である、近代文学からの出題。記述問題の字数は60~80字と増え、単純に書かれていることをまとめるのではなく、文章の流れから心情の変化を読み取る必要のある問題で、字数も含めて難度は高めの問題。記号選択問題については本文中の描写と照らし合わせていけば正解できる問題で、難度は例年並みである。
4⃣は朝倉友海の『ことばと世界が変わるとき』から出題された。理想に向かって自分が変わっていくことを分析した哲学的文章で、哲学の文体や表現に慣れていないとやや読みにくく感じられる。記号選択・記述問題ともに、本文の意味内容を要約したり言い換えたりする力が求められる。
5⃣には渡邉裕美子の『歌が権力の象徴になるとき』から出題された。和歌が題材であるだけで、実質論説文の問題であり、例年通り本文との内容一致を確認する記号選択の問題である。
全体として、正確な内容一致と要約力が求められる問題であり、素早く解答できるようになるための練習が合格には欠かせない。本校の過去問に限らず、都立自校作成校の問題を幅広く演習し、時門の感覚と都立高校の国語の出題傾向をつかんで臨みたい。
〔大問1〕リスニング 〔大問2〕対話文 〔大問3〕長文読解
大問構成は例年同様、2⃣が対話文、3⃣が説明文形式の長文読解だった。今年度は2⃣・3⃣が合計約2250語となり、昨年度の約2165語と比べ、語数自体は少し多くなった。
2⃣は折り紙についての対話文で、会話文補充、空所補充、整序英作、要約文など例年よく出題されるタイプの問題だった。〔問2〕の空所補充は形容詞形と副詞形の違い、主語が人かそれ以外によっての使い分けなど、基本文法について高い応用力や活用力が求められた。〔問4〕の整序英作は原形のbeとcreateから目的語・補語を考えれば比較的容易に解けたのではないかと思われる。
3⃣は“the James Webb Space Telescope”〔ジェイムズ・ウエッブ宇宙望遠鏡〕を中心とした天体についての説明文。〔問1〕は空所前後の語や句、節との関係をよく見れば問題なく解けるが、ある程度時間がかかることが予想される。〔問3〕は空所後のand become~、その後の文を参考にしつつ、かたまりを作って組み合わせる必要があり、素早く解くのには難度が高い問題だと言える。〔問6〕の英作文は受験生によって書きやすさが分かれるため、英作文に手を付けるのか他の問題に時間をかけるのか、素早い判断が求められたと考えられる。
形式こそ都立自校作成問題校ではよく出るものだが、様々なテーマの長文読解に慣れている必要がある。本校の過去問はもちろんのこと、その他の都立自校作成問題校の問題、難関私立校の問題にも数多く触れておくべきである。
〔大問1〕小問集合 〔大問2〕関数 〔大問3〕平面図形 〔大問4〕立体図形
例年と同じく大問4問、小問14問の問題構成。作図問題が1問、証明問題が1問、途中の過程を書かせる問題が2問出題されており、出題内容に変化はない。
1⃣は小問形式の問題で、平方根の計算、二次方程式、連立方程式、確率、作図と出題内容はほとんど変わらなかった。作図は角度の大きさから角の二等分線に気づくことができたかどうかがポイントであった。
2⃣は二次関数の問題。放物線を題材にした典型的な問題である。3⃣は平面図形の問題で、三角形と円を組み合わせた問題。〔問1〕は辺の長さの比から三角形の面積を求める問題。〔問2〕(1)は合同の証明問題。平行線の性質と円周角の定理を用いて説明できたかがポイントであった。(2)は線分の長さを求める問題だが、相似な図形を利用できるかどうかで差がつく問題。4⃣は立体図形から、円柱の表面上を点が動く問題。〔問1〕は相似な三角形から線分の長さを求める問題。〔問2〕は三角形の面積の最大値を求める問題。〔問3〕は円柱の側面上を通る線分の最小値を求める問題だが、整数問題でもあるので差がつく問題。
対策としては、普段から解けなかった問題の解き直しをすることが有効である。他の自校都立作成問題校の過去問もすべて取り組み、様々な解法を身につけていこう。
〔大問1〕漢字〔読み〕 〔大問2〕 漢字〔書き〕 〔大問3〕 小説文 〔大問4〕論説文 〔大問5〕 現古融合文団
例年通り大問5問で、難度も昨年度と同程度である、1⃣・2⃣の読み・書きともに、今年度も四字熟語が出題されている。例年通り大問5問で、難度も昨年度と同程度である、1⃣・2⃣の読み・書きともに、今年度も四字熟語が出題されている。例年通り大問5問で、難度も昨年度と同程度である、1⃣・2⃣の読み・書きともに、今年度も四字熟語が出題されている。
3⃣の小説文の出典は、大正・昭和期の作家である宮本百合子の『雨と子供』で、記号問題5問、記述問題1問の出題と例年通りである。文章量は昨年度と同程度であるが、記述問題の字数は昨年度に比べ減少した。
記号問題は登場人物の様子・心情について答える問題と、表現方法の特徴を問う問題であった。いずれも典型的な出題であり、過去問を用いた対策を十分にしておきたい。
4⃣の論説文の出典は、濱良祐『曲がり角の向こう』で、インターネットの発達に伴う社会の変化を批判的に論じた文章である。入試の論説文として典型的な題材であり、内容や主旨の理解は難しくない。傍線部に関する適切な説明を選ぶ問題が中心で、小問数も例年通りであった。
作文問題はインターネット社会の状況について、その弊害と解決のための行動が問われた。
5⃣の出典は、渡辺秀夫『かぐや姫と浦島』。文章中に和歌・古文が引用され、訳文が添えられる融合文であった。例年通りの形式であり、読解の難度は高くない。昨年度は和歌の技法が問われたが、今年度は熟語の意味を問う語彙の問題が出題されている。全体を通じて、書かれていることを正確に読む力が問われる出題である。典型的な問題の解法、近代文学からの出題に対応できる語彙力を身に付けるため、ほかの都立自校作成校の過去問にも積極的に取り組んでいきたい。
3⃣の小説文の出典は、大正・昭和期の作家である宮本百合子の『雨と子供』で、記号問題5問、記述問題1問の出題と例年通りである。例年通り大問5問で、難度も昨年度と同程度である、1⃣・2⃣の読み・書きともに、今年度も四字熟語が出題されている。3⃣の小説文の出典は、大正・昭和期の作家である宮本百合子の『雨と子供』で、記号問題5問、記述問題1問の出題と例年通りである。文章量は昨年度と同程度であるが、記述問題の字数は昨年度に比べ減少した。記号問題は登場人物の様子・心情について答える問題と、表現方法の特徴を問う問題であった。いずれも典型的な出題であり、過去問を用いた対策を十分にしておきたい。4⃣の論説文の出典は、濱良祐『曲がり角の向こう』で、インターネットの発達に伴う社会の変化を批判的に論じた文章である。入試の論説文として典型的な題材であり、内容や主旨の理解は難しくない。傍線部に関する適切な説明を選ぶ問題が中心で、小問数も例年通りであった。作文問題はインターネット社会の状況について、その弊害と解決のための行動が問われた。5⃣の出典は、渡辺秀夫『かぐや姫と浦島』。文章中に和歌・古文が引用され、訳文が添えられる融合文であった。例年通りの形式であり、読解の難度は高くない。
昨年度は和歌の技法が問われたが、今年度は熟語の意味を問う語彙の問題が出題されている。全体を通じて、書かれていることを正確に読む力が問われる出題である。典型的な問題の解法、近代文学からの出題に対応できる語彙力を身に付けるため、ほかの都立自校作成校の過去問にも積極的に取り組んでいきたい。
〔大問1〕リスニング 〔大問2〕対話文 〔大問3〕長文読解
大問数は3題、リスニングを含め小問数は29間。理系・文系分野からの出題という近年の傾向が踏襲されている。出題形式も例年通りであった。
変更点としては、〔大問3〕の英作文に写真やグラフ等が絡まず、純粋に本文の内容に基づいた質問に答える形式だった。この形式は平成30年度の問題以来5年ぶりとなる。
大問別にみると、〔大問2〕の対話文は、「動物・昆虫の生態が人間の生活に応用され、現在抱えている課題解決のヒントになる」というものであった。〔大問3〕の長文は、「橋」をテーマにした文章で、橋の材質や形状が過去から現在にかけてどのように変化してきたのかについて書かれていた。英作文は、「自分が橋を作るならどこに建てたいか・その橋を建てて何が変わるか」という本文の内容に即した質問に対する自分の意見を40語以上50語程度でまとめる問題であった。昨年度と比べて、取り組みやすい文章量ではあるが、依然として文章全体のボリュームはあるので、
〔大問2〕の対話文は意味段落の切れ目、〔大問2〕の長文読解は段落ごとの内容を素早く正確に捉えて問題を解く必要がある。
また、英作文はここ数年の出題形式の変化に対応するため、意見文や写真、グラフをもとに答える形式など、さまざまなタイプの英作文の練習をする必要がある。
〔大問1〕小問集合 〔大問2〕関数 〔大問3〕平面図形 〔大問4〕立体図形
今年度も例年と同じく、大問4題、小問14問。作図問題が1問、証明間題が1問、途中の過程を書かせる問題が2問出題されており、昨年度と出題内容に変化はない。〔大問1〕は平方根の計算、二次方程式、連立方程式、確率、作図と出題内容はほとんど変わらなかったが、作図の問題は長さの比の二乗が面積比になることに気が付く必要があった。〔大問2〕は二次関数の問題。〔問2〕の2問は考え方は難しくはないが、計算力が要求された。少なくとも1問は正答したい。〔大問3〕はひし形の内接円の問題。都立高校では珍しい出題であり、難関私立高校の入試問題も解いておかないと対応できない。
〔問1〕・〔問2〕は三平方の定理と接線の性質、相似比から3つの辺の比を求める方法を組み合わせて考える必要がある。今回は昨年度と異なり(問3)で証明問題が出題されたが、3点Q.0.Sが一直線上にあることを説明できたかがポイントであった。〔大問4〕は立体図形で、切断面を正確に描く力が要〔問1〕求された。対角線の長さ、相似比と面積比・体横比などの考え方を用いる必要があった。(問1)は確実に正解して、〔問2〕・〔問3〕のいずれかは正解しておきたい。本校の過去問や他の都立自校作成問題校の過去問を多く解き、様々な解法を身につけたい。
〔大問1〕漢字〔読み〕 〔大問2〕 漢字〔書き〕 〔大問3〕 小説文 〔大問4〕論説文 〔大問5〕 現古融合文団
例年通り大問5題で、難度も昨年度と同程度。〔大問1〕・〔大問2〕の読み書きともに四字熟語の出題が続いている。〔大問3〕の小説文の出典は滝口悠生『長い一日』で、記述問題が1問ある点は昨年と同じだったが、記述問題の文字数が50字以上60字以内と増加。記号問題は過去の出題に沿った典型題で難度も高くはないが、記述問題が直接は本文中に書かれていない内容を言い換えてまとめる必要があり、難問だった。〔大問4〕の論説文の出典は寺田寅彦『万華鏡』で、昨年は小説文で出題された近代の作品が、今年は論説文での出題となった。文章量は昨年よりやや増えたのに加え、大正時代の作品のため注釈も多く情報量が増加していた。傍線部を説明する問題や理由を問う問題が中心で、本文中の抽象内容を具体化する問題が例年通り出題された。文章内容は科学に関するもので、「科学において最新の知見のみを重視し、過去の研究を軽視する態度は望ましくない」という内容で、趣旨としては難しくない。作文問題も「温故知新」をテーマにしたもので、比較的書きやすい出題だった。〔大問5〕の出典は上野洋三『芭蕉の表現』。今年は和歌における技法が問われたが、難度は低い問題であった。総じて本文の内容を正確に読み取ることが高得点のカギになる。時間配分の訓練と合わせ、戸山特有の近代に書かれた文章を読みこなす語彙力を身につけるため、他の都立自校作成問題校の問題にも積極的に取り組んでほしい。