中学・高校・大学
過去問分析

Camp+では、各中学・高校・大学の過去問について、傾向と分析を詳細に解説しています。都立中・都立高を中心に最新の過去問を大問ごとに分類し、傾向が一目で分かります。


千代田区立中九段中等教育学校

〔適性検査Ⅰ〕

 例年とほぼ変化はなく、大問は2問、小問は7問の出題でした。 文章の文字数は、[大問1]では約2500 字、[大問2]が約 1500 字 と前年度に比べ減少しました。 過去の九段中の問題では様々なジャンルの文章から出題されてきましたが、近年では[大問1]で物語文、[大問2]では説明文が使用されています。 [大問1]では、前年度にはなかった文章中の空欄補充の問題が出題されました。 一方で抜き出し問題が出題されませんでした。[大問2]では、九段中に入学することをふまえて作文を書くという、今までにない条件設定 の作文が出題されました。 また文字数は180字以上220字以内と、前年度より少なくなりました。

〔適性検査Ⅱ〕共同作成問題

 問題数は大問3題、小間10題でした。 問題のページ数は22ページ、 問題に使用された資料数は24ありました。 前々年度に比べると小問数で1題減り、 ページ数で1ページ、 資料数で6つ減っています。 [大問1]は国営公園に関する資料を読み解く社会分野問題で、 コンパスを利用して地図上の距離を測る問題も出題されました。 [大問2]はアサリを題材とした理科分野の問題、 [大問3]はブロックを題材とした算数問題でした。

〔適性検査Ⅲ〕

 問題数は大問3題、小問10題でした。 問題のページ数は22ページ、 問題に使用された資料数は26でした。例年通り、 多くの資料や会話文を丁寧に読み取り考察、記述していく問題でした。
[大問1]は紅茶に関する資料を読み、 考察する社会分野の問題で、今回は紅茶の茶葉の生産、 文化、 取引に関する資料を読み、 考察する設問でした。 前年度に引き続き資料内の穴埋め問題や、 資料から読み取った情報を解答らんに合わせて答える非常 に九段中らしい情報処理能力を問う傾向であったといえるでしょう。 フェアトレードなど受検生に親しみやすいキーワードがテー マですので取り組みやすい問題でした。[大問2]は様々な種類の時計を題材とした算数分野の問題、[大問3]は電気や熱の伝わり方を考察する理科分野の問題でした。