中学・高校・大学
過去問分析

Camp+では、各中学・高校・大学の過去問について、傾向と分析を詳細に解説しています。都立中・都立高を中心に最新の過去問を大問ごとに分類し、傾向が一目で分かります。

東京都立国際高等学校 2025年度NEW!

英語

〔大問1〕 ~〔大問3〕リスニング 〔大問4〕~〔大問5〕 長文読解問題 〔大問6〕英作文

今年度の大問構成は、1⃣~3⃣がリスニング、4⃣~5⃣が長文読解、そして6⃣に単独の英作文が出題された。これは昨年度と同様の出題形式であった。リスニングは若干出題のパターンの違いはあるものの、図表・イラストを選び取る問題が出題されるなど、聴いたことを判断する力が必要とされるのは例年と変わらない。長文はこれまで通り、素直に文章を読み、解答することが求められるもので、複雑な文構造やひねった出題の仕方は見られない。ただし、時間内に読みこなし、設問に対して瞬時に情報処理をするには分量が多めである。6⃣では、昨年度に引き続き、今年度もイラストの状況を説明する英作文が出題された。テーマが「対面・グループワーク」と「オンライン・個別指導」2つの英語の授業の特徴について説明し、それぞれの良い点を述べるものであった。
時代に合った内容ではあるが、受験生にとっては表現するのが容易ではなく、さらに、文字数が昨年度 50 語以上であったものが、今年度は 60語以上と増えた。よって、英作文を含め、最後までたどり着けなかった受験生も多かったであろう。
中3の夏前には文法を一通り終え、同時に「注」に頼らなくて済むよう、都立の枠を超えた難関レベルの語彙力も身に付ける必要がある。それと共に、英作文の下地として、普段から基本例文を暗記するなどの練習をするのが望ましい。また、後期は、ただ長文読解の数をこなすのではなく、精読と速読を繰り返し、速いスピードで文章を読むことに慣れること、さらに、英作文は、日比谷など都立自校作成校に出題されているようなイラスト説明の類問に挑戦してみると良い。様々な英作文の構成(対比して書く、例をあげて書く、変化を書く)を知り、実際に書いてみて、添削指導を受けるようにしてほしい。


東京都立国際高等学校 2024年度

英語

〔大問1〕 ~〔大問3〕リスニング 〔大問4〕~〔大問5〕 長文読解 〔大問6〕英作文

今年度は大問構成が大幅に変わり、①~③がリスニング、例年出題されていた対話文・整序問題がなくなり、④~⑤が長文読解、そして⑥に単独の英作文が出題され、実質大問が7題から6題に変更されていた。
大きな変化として、これまで長文の中に80字~100字の英作文問題が要求されていたが、今年度は⑥に、イラストの状況を説明する英作文が出題されており、文字数も50語以上と他の都立自校作成問題校の英語と類似した傾向になっていた。
そのため、過去問でトレーニングを重ねていた受験生をかなり困惑させたであろう。
リスニングは若干出題のパターンは異なっていたものの、図表・イラスト問題もこれまで通り入っており、「聴く力」以外に判断力も要求されていた。
長文問題が例年の各7題から 5題、6題と減っているが、記述問題が増えた分、内容的に決して容易になったとは言えない。⑥の英作文は文字数が減ったものの、テーマが「店員レジ」から「セルフレジ」に変化した状況を説明するものであった。時代に合った内容でありつつも、受験生にとっては、表現が容易にできるものではなかったはずで、全体的に難化したといえる。
長文の分量はこれまで通りだが、時間内に読みこなし、設問に対して瞬時に情報処理をする能力が要求された。よって、英作文を含め、ラストまでたどり着けなかった受験生も多かったであろう。
中3の夏前には文法を一通り終え、同時に「注」に頼らなくて済むよう、都立の枠を超えた難関レベルの語棄力も身に付ける必要がある。
それと共に、英作文の下地として、普段から基本例文を暗記したり整序問題を数多くこなしたりするなど、準備をしておく必要がある。
また、後期は長文読解の数をこなすことだけでなく、何回も読み直し速読に慣れること、さらに、英作文はこれまでの過去問では通用しなくなる可能性があるので、日比谷などイラスト説明の類問に挑戦し、添削指導を受けることが望ましい。


東京都立国際高等学校 2023年度

英語

〔大問1〕 ~〔大問3〕リスニング 〔大問4〕対話文完成 〔大問5〕 整序英作文 〔大問6〕~〔大問7〕 長文読解

今年度も大問構成はリスニング3題、対話文完成問題と整序問題、そして長文2題の構成で、長文の中に80字〜100字の英作文問題が要求されており、例年通りだった。
まずリスニングには図表・イラスト問題が2問入っており、聴く力と判断力が要求されていた。対話文は、前後の文脈から考えるとそれほど難度の高いものではなく、整序英作も標準レベルなので、解き易い。〔大問4〕、〔大問5〕の配点は、それぞれ12点であるため、これらを素早く正確に解き、いかに長文に時間が回せるかがカギである。
長文の内容は「宇宙への夢と科学者たちの挑戦」について述べた説明文と、「文化祭のドラマ劇を通じ、人の立場になって物事を考えることの大切さを学んだ女子高生」を描いた物語文で、英作文を除くと本文と各設問の難度はほぼ昨年並みであった。その一方で、長文の字数が昨年より増えた点、〔大問6〕の長文に文整序問題が初登場して設問が増えた点、英作文も「本文の内容」を踏まえなくてはならなかった点を踏まえると、設問に対して瞬時に情報処理をする能力がかなり要求されたといえよう。
まずは中3の夏前には文法を一通り終え、同時に注釈に頼らなくて済むよう、都立の枠を超えた難関レベルの語力を身につけること、また、英作文の下地として、普段から基本例文を暗記したり整序問題を数多くこなしたりするなど、過去問題に入る前の下準備をしておく必要がある。
9月以降は同じ長文を何回も読み直し、速読の練習を積むこと、英作文はこれまでの過去問に挑戦し、添削指導を受けることが望ましい。