慶應義塾大学は、各学部によって出題科目が異なります。
また、同じ科目であっても出題傾向が大きく異なるため、独自の対策を行う必要があります。
今回は、慶應義塾大学文学部の出題傾向・入試対策についてご紹介いたします。
教科・科目 | 試験時間 | 配点 | 出題範囲 |
---|---|---|---|
外国語 | 120分 | 150点 | 英語、ドイツ語、フランス語、中国語のうち1科目選択 |
地理歴史 | 60分 | 100点 | 世界史B、日本史Bのうち1科目選択 |
小論文 | 90分 | 100点 | 資料を与えて、理解と表現の能力を総合的に問う。 |
大問番号 | 出題形式 | 問題の傾向 |
---|---|---|
第1問 | 記述方式 | 長文読解 |
長文読解は2000字前後であり、問題形式は空欄補充問題、和訳、内容説明問題、英作文となっています。2冊まで辞書(電子辞書は使用不可)持ち込み可であることが大きな特徴です。そのため、英文は抽象的で、語彙レベルも非常に高いものになっています。まずは文法の習得を最優先に取り組み、英文の解釈については、根拠を説明できるレベルまで徹底して精読を行いましょう。また入試の本番では、調べる単語は難度の高いものにとどめ、入試で頻出の単語は覚えておきましょう。
大問番号 | 出題形式 | 問題の傾向 |
---|---|---|
第1問 | マークシート方式 | 語句選択問題 |
第2問 | マークシート方式 | 語句選択問題 |
第3問 | 記述方式 | 空欄補充問題 |
第4問 | 記述方式・論述方式 | 史料問題 |
第5問 | 記述方式・論述方式 | 史料問題 |
前半の問題が比較的易しいため、後半の史料問題の出来が合否を左右するといえます。第一問は、文中の語句を穴埋めする問題が出題されますが、「適当な語句がなければ0を選択せよ」という指示に注意しましょう。第2問・第3問は、難易度は標準的ですが、時代感覚が身についていない受験生にとってはやや手ごわい問題が出題されるため、年代暗記に早期に取り組むことが重要です。第4問・第5問は、未見史料を中心とした100字論述が出題されます。早期に取り組み、傾向をつかみましょう。
大問番号 | 出題形式 | 問題の傾向 |
---|---|---|
第1問 | 記述方式 | 空欄補充・単答問題 |
第2問 | 記述方式 | 空欄補充・単答問題 |
第3問 | 記述方式 | 空欄補充・単答問題 |
第4問 | 記述方式 | 空欄補充・単答問題 |
大問全てが記述問題形式となっています。記述式では語句を書き間違える可能性があるので、正確な知識を身に付けましょう。特に中国史では、普段見慣れない漢字も多く含まれますので、普段から記述式で解答する癖をつけましょう。また年号問題が毎年出題されており、世界史の中でも特に重要な出来事が起こった年号が聞かれます。正確に覚えておくのが一番ですが、浮かばないときは出来事の前後関係から推測して考えるようにしましょう。
大問番号 | 出題形式 | 問題の傾向 |
---|---|---|
第1問 | 論述方式 | 要約問題・論述問題 |
課題文の出題範囲は、「哲学系」「史学系」「文学系」「図書館・情報学系」「人間関係学系」など多岐に渡ります。例年2題構成で、設問Ⅰは300~360字の要約問題、設問Ⅱは320~400字以内の意見論述問題となっています。課題文の文章量は6000~7000字とやや長いため、まずは文章読解のための語彙力を身に付けることが優先です。また、現代文の参考書等を用いて、本文の主旨を記述でまとめる力をつけましょう。また、過去問に取り組む際には、「序論・本論・結論」の基本形をふまえて答案を作成しましょう。
すでに会員の方は受講生マイページからご購入ください。