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関西学院大学　理学部

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関西学院大学は、各学部によって出題科目が異なります。
また、同じ科目であっても出題傾向が大きく異なるため、独自の対策を行う必要があります。
今回は、関西学院大学　理学部の2024年度までの出題傾向・入試対策についてご紹介いたします。

関西学院大学　理学部の入試概要

関西学院大学　理学部の入試概要

入試方式 教科 試験時間 配点 出題範囲
全学部入試 外国語 90分 150点 コミュニケーション英語Ⅰ・コミュニケーション英語Ⅱ・コミュニケーション英語Ⅲ・ 英語表現Ⅰ・英語表現Ⅱ
理科 75分 150点 【物理基礎・物理】【化学基礎・化学】
【生物基礎・生物】から一科目選択
数学 90分 150点 数Ⅰ・数Ⅱ・数Ⅲ・数Ａ・数Ｂ
全学部日程
【数学・理科重視型】		 外国語 90分 100点 コミュニケーション英語Ⅰ・コミュニケーション英語Ⅱ・コミュニケーション英語Ⅲ・ 英語表現Ⅰ・英語表現Ⅱ
理科 75分 150点 【物理基礎・物理】【化学基礎・化学】
【生物基礎・生物】から一科目選択
数学 90分 200点 数Ⅰ・数Ⅱ・数Ⅲ・数Ａ・数Ｂ
英数日程 外国語 90分 200点 コミュニケーション英語Ⅰ・コミュニケーション英語Ⅱ・コミュニケーション英語Ⅲ・ 英語表現Ⅰ・英語表現Ⅱ
数学 90分 200点 数Ⅰ・数Ⅱ・数Ⅲ・数Ａ・数Ｂ

数学の入試問題傾向

数学の出題傾向と対策

大問番号 出題形式 問題の傾向
第1問 記述方式 図形と方程式・数列
第2問 記述方式 三角関数
第3問 記述方式 ベクトル
第4問 記述方式 微分積分

数学の出題分析

大問4題構成です。「微分積分、ベクトル、確率、数列・極限」が頻出単元となっています。満遍なく幅広い範囲から出題されているため、たった一つであっても苦手分野を克服しておかなければ、命取りになるため注意が必要です。特に微分積分は毎年出題されています。大問1～3が空欄補充式となっています。部分点などは期待できないですが、基礎知識を問われる設問が多いため、確実に解答したい設問となります。大問1は数Ⅱ、Aの範囲から3問の小問集合が出題されます。基本的な内容を中心に出題されるため、重要な得点源です。なお、他の受験生との得点差が開きづらく、些細なミスが後々に大きく響きます。確認、検算を行うことはもちろん、そもそもケアレスミスを減らせるよう基礎力を高めることが大切です。大問2～3は数ⅡB、数Ⅲの範囲からの出題です。こちらも標準的な難易度となっています。この大問が合否を分かつと言っても過言ではありません。なぜなら大問4は計算量が多く、また難易度も高い傾向にあるため、得点が伸びづらいものとなっています。そのため、この大問で全体の得点のベースを作ることが大切であるからです。大問4では記述式となっており、恐らく微積分が出題されるため計算量が非常に多くなることが予想されます。こちらも例年、標準的な難易度となっており、難問の類は出題されないため、スムーズに解き進められると思われます。しかしながら、それらは基礎力の完成度と計算力の高さによって裏打ちされるものであり、僅かでも対策の不備があれば苦戦する大問となっています。関西学院大学の理系数学では、解法や公式の適切な運用とそれらをこなすことのできる着実な計算力が問われます。そのため、定義や用語、定理、公式をしっかりと暗記し、体に染み込ませておくことが大切です。標準問題を確実に解答できるよう基礎を固め、計算力を上げることをメインに学習を進めて、それらを基に数学的な考え方を養っていきましょう。また、90分間の試験時間の中で解き切ることを考慮すると、タイムマネジメントが非常に重要となります。過去問演習などを通じて時間配分をしっかりと決めておきましょう。

英語の入試問題傾向

英語の出題傾向と対策

大問番号 出題形式 問題の傾向
第1問 　全学部入試：マークシート方式
　学部別入試：マークシート方式・論述方式		 読解総合
第2問 マークシート方式 読解総合
第3問 マークシート方式 読解総合
第4問 マークシート方式 文法・語法
第5問 　全学部入試：マークシート方式
　学部別入試：マークシート方式・論述方式		 　　　　　　文法・語法
　　　　　　文法・語法・英作文
第6問 マークシート方式 会話文

英語の出題分析

大問6問構成です。問題そのものの難易度は標準的なものが多い傾向にありますが、90分間の試験時間の中で解くことを考慮すると、総合的な難易度はやや高い傾向にあります。そのため過去問などを利用して本番での時間感覚を覚えることが大切です。大問1～3は読解問題です。大問1は650～700語ほど、大問2～3は300～400語ほどと、文章量に関しては関関同立の他大学と比べると短めとなっています。論説文を読む際には、筆者の主張や主題、文章の構成、構造などを素早く把握し、文章中に散りばめられた様々な要素から重要なものを適切に見抜き、それらを論理的に理解することで全体の要旨を捉えることが重要です。これらの流れを一度でできるよう、日頃から精読練習を行い対策しましょう。また、関西学院大学の読解問題では読解力だけではなく、文法・語法や構文の知識を問うような設問が用意されています。知識系の設問を素早く処理し、内容合致問題などに多くの時間を回しましょう。大問4～5は文法問題がメインとなります。なお、学部別入試では、英作文も出題されます。大問4では短文の空所補充問題が出題されており、基本～標準問題が多く、得点源となるため非常に重要な大問となっています。大問5では文章整序問題、または、英作文も一緒に出題されます。文章整序問題では標準的な問題が多いですが、問題の流れを見誤ると連鎖的に他の設問も不正解となってしまうため、文脈から適切な単語を推測するために文法力、読解力が非常に重要となります。英作文の難易度はそれほど高くなく、短文の英作文がメインとなっています。文章整序問題に対応することのできる文法力を持ち合わせていれば、特別な対策を施すことなく、対応可能と言えるでしょう。大問6では会話文問題が出題されます。文法的知識はもちろん、文脈を読み解く力が重要となります。しっかりと会話文特有の表現法について対策しておきましょう。関西学院大学の英語は、単語、熟語、文法、読解といった総合的な英語力を問う試験となっています。

物理の入試問題傾向

物理の出題傾向と対策

大問番号 出題形式 問題の傾向
第1問 記述方式 力学
第2問 記述方式 電磁気
第3問 記述方式 波動・熱力学

物理の出題分析

大問3題構成となっています。例年「力学」「電磁気」が大問1、2の一題ずつ出題されており、「波動」または「熱力学」が大問3に出題されるという形式となっています。四つ全てが頻出分野となっており、特に「力学」「電磁気」は毎年出題されるため、重点的に学習しましょう。しかし、近年では大問構成に変化が見られるため、注意が必要です。理科の試験時間は75分であり、大問1題あたりにかけられる時間は時間は20～25分ほどとなります。関西学院大学の物理は、標準～基礎レベルの問題が多く、時間的余裕があるため一つ一つの問題を確実に、丁寧に解き進めていきましょう。しかし電磁気や波動は計算が煩雑になりやすいため、素早く状況を把握し、冷静に解答することが求められます。関西学院大学の物理は、数学と同様に基礎の完成度と計算力の高さが測られる試験となっています。基礎の完成度というのは単に公式や法則を暗記することだけではありません。公式が意味すること、適応条件、物理量の単位などの要素がどこに結び付くかを覚え、物事を論理的に捉えることで、暗記を理解に変化させることが大切です。また、完答することができずとも、部分点を獲得するために粘り強い姿勢で取り組むことが重要です。全体を通じて、典型出題の出題が多いため、ケアレスミスが合否に大きく響きます。必ず見直しをする時間を確保しましょう。

化学の入試問題傾向

化学の出題傾向と対策

大問番号 出題形式 問題の傾向
第1問 記述方式・論述方式 理論化学・無機化学
第2問 記述方式・論述方式 理論化学
第3問 記述方式 有機化学

化学の出題分析

大問3題構成となっています。大問1に理論化学と無機化学、大問2に理論化学、もしくは理論化学・無機化学、大問3に有機化学という大問構成が定着しています。高校化学の全範囲が満遍なく出題されるため、たった一つであっても苦手分野を克服しておかなければ、命取りになるため注意が必要です。まずはそれらを可視化することを行いましょう。理科の試験時間は75分であり、大問1題あたりにかけられる時間は時間は20～25分ほどと比較的、時間の余裕があります。関西学院大学の化学は、標準的な問題が多いですが、やや発展的な問題も出題されています。そのため一つ一つの問題を確実に、丁寧に解き進めていきましょう。上述の通り、理論化学からの出題比率がやや高い傾向にあります。特に無機化学は単体の大問はなく、必ず理論化学と絡めて出題されています。そのため化学の基礎たる理論化学の理解度を自他共に完璧と評することができる段階まで高めることが大切です。そのため、参考書や教科書を活用し、出題範囲の知識を余すことなく押えるなどして、徹底的に基礎を固めていくことが大切です。また、関西学院大学の化学では、計算過程を書く必要があり、説明問題などの論述が出題されます。自らの考え方を簡潔で論理的にまとめ、採点者側に伝えるということを意識する必要があります。そのためには化学への深い理解が必要となります。物理と同様に、単に用語や働きを暗記するだけではいけません。その用語が意味すること、どの働きがどこに作用するかを論理的に捉えることや、日常の出来事や発見を結び付けて覚え、暗記を理解に変化させることが大切です。また、完答することができずとも、部分点を獲得するために粘り強い姿勢で取り組むことが重要です。

生物の入試問題傾向

生物の出題傾向と対策

大問番号 出題形式 問題の傾向
第1問 記述方式・論述方式 生殖と発生
第2問 記述方式・論述方式 細胞・神経
第3問 記述方式・論述方式 進化・遺伝子

生物の出題分析

大問3題構成となっています。「生殖と発生」「遺伝子」「細胞」などは頻出テーマとなっているため、しっかりと対応しておきましょう。出題範囲の傾向はある程度はまとまっていますが、度々単語に関する知識問題なども出題されるため、高校生物の全分野の基本知識は必ず網羅しておく必要があります。まずは全ての範囲に目を通して苦手な領域を可視化することを行いましょう。理科の試験時間は75分であり、大問1題あたりにかけられる時間は時間は20～25分ほどとなっています。関西学院大学の生物は、標準的な問題が多いですが、やや発展的な問題も出題されています。そのため一つ一つの問題を確実に、丁寧に解き進めていきましょう。関西学院大学の生物では、各大問で2～4問ほど論述問題が出題されます。論述問題では、生物の知識と思考力が要求される問題となっています。それらを自らの考え方とともに簡潔で論理的にまとめ、採点者側に伝えるということを意識しなければならりません。特に実験考察問題では、記述量、内容ともに高いレベルを要求されます。大問1題にかけられる時間が20～25分ほどであることを踏まえると、論述問題以外の問題をいかに素早く解くことが非常に重要となります。そのため、生物分野の本質的な理解が求められます。物理と同様に、単に用語や働きを暗記するだけではいけません。その用語が意味すること、どの働きがどこに作用するかを論理的に捉えることや、日常の出来事や発見を生物と結び付けて覚え、暗記を理解に変化させることが大切です。また、完答することができずとも、部分点を獲得するために粘り強い姿勢で取り組むことが重要です。参考書や教科書を活用し、徹底的に基礎を固め、過去問を繰り返し演習することで時間感覚を覚えておきましょう。

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